ウホッ、Snapdragon 695
2022年、SHARPはミドルレンジのハイパフォーマンスSoC、Snapdragon 695を搭載した格安なスマホ端末aquos wish 2を販売。続いて同年、同じSoCを搭載したシニア世代向けのスマホ端末としてBASIO active(SHG09)を発売。
aquos wish2はRAM4gだが価格設定が2万ちょいで、MNPなら端末一括1円みたいな案件も在ったので、安価で手に入るSnapdragon 695搭載スマホとして話題になり、これは買いと入手した人は多かった様で、WEB上で探せば、実機の使用感のレビューやAntutuベンチマークの測定結果の画像が、簡単に何件も見付かりました。
しかし、BASIO activeに関しては、RAM4gなのに、初期の価格設定が4万前後と、Snapdragon 695・RAM6g機種並みにお高めだったのと、シニア世代向けの売りとして、かなり独特の癖のあるホームアプリしか用意されてなく、普通のAndroid向けホームランチャーに馴染んだ人間には却って使い難い、……等の理由で余りユーザーが増えなかったのか、掘り下げた内容のレビューや実機でAntutuベンチマークを走らせた結果画像の公開を、WEB上で殆ど見掛けません。
当時、UNISOC T610やDimensity 700搭載の端末しか所持していなかった私は、それらと比べると1ランク上位であるSnapdragon 695に少なからずの憧れを抱いておりました。そんな折、某ネット・ショップでBASIO activeの未使用新品が在庫在る分だけ送料無料、回線契約不要の¥12000円で販売されているのを発見。これは売り切れる前に買わねばと、即注文しました。
こうして目出度くBASIO active(SHG09)のオーナーになったので、Antutu(v10)ベンチマークの実機での測定結果画像を貼ってみようと思います。
実測結果
Antutu(v10)スコア……432302点
凄く、Snapdragon 695らしい数値が出た。
Antutu(v10)ベンチマークを走らせたらSnapdragon 695として妥当な結果になりました。当たり前ですが。
ちゃんとした新品のSnapdragon 695搭載機が¥12000円。繰り返しになりますが、お得な買い物です。
BASIO active(SHG09)の良いところ、悪いところ。
使用感について少し書きます。
良いところの一番目は安さ。そしてSnapdragon 695なので動作がサクサクなところでしょうか。メモリが4gと、元々の高目な価格と、このクラスのスマホとして考えると少ないですが、無茶な使い方をしなければ4gあれば多くの場面で安定動作するので、これは余り問題にならないかと。軽いゲームならそれなりに動くでしょう。エミュレータでレトロ・ゲームするにしても、Snapdragon 480よりFPSが安定する筈。
本体カラーは派手なのが良いので赤を買ったんですが、小豆色、臙脂に近いです。見た目は、シンプル且つ落ち着いた雰囲気で、納得のシニア向け。個人的には好きな背面で、かなり気に入ってます。
カメラは、記録として写すだけなら問題ない程度の性能です。目茶苦茶良くはないが悪くもない。ちょっとしたデジカメ代わりには充分なります。カメラ・アプリはSHARP製かな。gcamというアプリを入れて、それで写すと、SHARP製より綺麗に写せるので、写真を撮るのが好きな人は導入する価値あり。
スーパー半額の豚生姜焼丼をBASIO active+gcamで撮影。元々余り美味しそうに見えなかった豚生姜焼丼は、写真に撮っても全く美味しそうではない。
丸洗い出来るのを売りにするレベルの防水が施されているのも良いです。多分、丸洗いする機会は永遠に訪れないだろうけど。
シニア世代向けスマホ故にしょうがないんでしょうが、仕様的に悪いところも書いておきます。
先ず画面ですが、ベゼルが太いしノッチもデカい。そして下部に[戻る][アプリ履歴]と大きな字で常に表示されるので、画面がかなり狭く感じます。画面の下には、初期のスマホを思い出させる物理ボタンが在るので、本体が上下に伸びて細長くなってます。結果、画面サイズ同じなaquos wish 2よりも本体が大きい。
デフォルトのホーム・アプリが独特過ぎて使い難い。aquos wish 2みたいに、シンプルと普通のAndroidホームが予め用意されていて、好みで何方かに切り替えられる訳ではなく、シンプル・ホームのみ、それしかない。シニア世代の人が使い方判らない時に子供に訊いても、電話越しだと説明に困りそう。私はNova Launcher入れました。
同じSHARP製、BASIO activeとaquos wish 2の2択なら、どっちがいいのか?
コンパクトに纏まった普通の操作感のスマホ端末なら、aquos wish 2。
しかし、aquos wish 2はタッチ感度が悪い。タッチ感度の良し悪しはタッチサンプリングレートで決まるが、aquos wish 2はそれが低い。対してBASIO activeは普通。タッチ感度を調べるアプリを両方に入れて調べてみると、気の所為ではなくBASIO activeの方が明らかに感度が良い。タッチ感度の悪さで操作でイラ付きたくないならBASIO active。
画面サイズは両方同じだが、下部に常に表示され続ける[戻る][アプリ履歴]の所為で表示領域が削られ、BASIO activeの画面は実サイズ以下の小ささに感じる。
一長一短あり過ぎて、BASIO activeとaquos wish 2どちらを選ぶべきかの正解は出し難い。私は結局両方所持している。そんなに操作せず、ブラウザでYoutube動画見るのがメインなら、aquos wish 2を勧める。弾数の多く入手し易いのもaquos wish 2。