suno aiで作曲後のMP3のMIDI化支援ソフト 歌を消す加工 ボーカロイドで歌わせる等

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音楽DTM

suno aiはMIDIを吐いてくれない

 suno aiの楽曲生成能力は素晴らしいのですが、完成曲がMP3等の音源データでしか入手出来ないのが困りものです。
 DTM等で音楽を愉しむのであれば、楽曲のMIDIデータが手に入った方が、遥かに有り難いのですが、suno aiにそこまで親切な機能はありません。
 因って、生成曲のMIDIデータが欲しい場合は、自分で作るしかありません。聴音……所謂、耳コピーが出来る人なら楽譜を起こせるし、MIDIデータも作れるのでしょうが、一般人にはその作業は中々難しいでしょう。
 私も、単音を鳴らされて何が鳴ってるのか訊かれても何の音なのか全く判らない人間ですので、耳コピーは凄まじく苦手です。

 聴音が絶望的に無理な人向けに、無料で使える採譜系のサポートソフトを紹介したいと思います。

MIDIデータを作るのにあると良いもの

  • パソコン
    無料のソフトを動かしたり、作業効率を考えるとパソコンは絶対にあったほうが良いです。性能は最近の製品であれば、そこまで気にしなくても良いと思います。
    しかし、メモリは最低8GB以上欲しいし、CPUが非力過ぎるとソフトウェア音源の再生が途切れたりするので、4c8tくらいは必要だと思います。SSDも2GBくらいは欲しいです。
    私個人は、少々旧式ですが、CPU:i9-109000、RAM:64GB、SSD:10GBの自作機を使っています。
  • USBキーボード(鍵盤)
    文字入力用のキーボードではなく、音楽用のMIDIキーボードです。演奏するのではなく、音やフレーズを拾うのにあると便利です。逆に無いと辛いです。25鍵盤や37鍵盤程度の小型で安いやつで問題無いです。
    私個人は、安物のM-Audio USB MIDIキーボード 32鍵を使用しています。
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無料の便利なソフトウェア

 日常から楽器を演奏して、頭にあるメロディーを即興で音に出来るくらいの人でなければ、文明の利器に頼らないと採譜なんて到底無理だと思います。

オーディオ・エディタ系

  • FFmpeg
    無料、且つ高性能な、動画と音声の記録・変換・再生ソフト。MP3をWAV形式に変換したり、音声ファイルに画像を付けてYoutubeにアップロード可能な動画形式に変換したりが簡単に出来る。但し、GUI操作ではなくコマンド入力が必要。
  • audacity
    無料だが、録音・再生やミキシングといった高度な編集機能を持ったフリーソフト。様々なエフェクト等を使用出来る。音程を変えずに曲を早くしたり遅くしたり出来る。

MIDI関連(無料のボーカロイドもあります)

  • Domino
    無料の音楽編集ソフト(MIDIシーケンサ)。ピアノロール入力がメイン。楽曲を採譜してMIDIデータを作るのに使う。
  • STed2
    DOS時代に愛好家の多かった数値入力型のMIDIシーケンサ、レコンポーザのX68000用のクローンソフト。
    Windowsにも移植されているが、32bit版でしか動かない。令和の世でもレコンポーザを未だ使いたい人ならこれ。現時点でWindows上で利用するには、X68000エミュを介して使うのが一般的らしい。
    ローランドのSCシリーズ等のハードウェアMIDI音源を所有している人が、打ち込みに使うのには良いのかも。
  • 世界樹
    「おーぷんMIDIぷろじぇくと」の無料のMIDIシーケンサー・MIDI編集ソフト。多機能で強力。
    世界樹は、慣れないと使い熟せない気がして、私はもっぱらDominoを愛用していて、こちらは殆ど使っていません。
  • LoopMIDI
    Windows7/Vista以降はXPまでにはあったOS標準の仮想MIDIポートが無くなってしまい、MIDIデバイスの変更が出来なくなってしまったので、ユーザー自身で仮想MIDIポートをインストールしてやる必要がある。
  • SGP.DLL/SGP2.DLL
    YAMAHAのソフトウェアMIDI音源。XG音源。無料のMidRadio Player V6やV7に含まれる音源ファイル。それをVST化するパッチが存在する。
    WEB上には既にパッチが中ってVST化されたものも出回っている。最大同時発音数32。詳しくはGoogleで検索して下さい。
  • syxg50.dll
    1999年2月にYAMAHAから発売されたソフトウェアシンセサイザーS-YXG50のソフトウェアMIDI音源部分。XG音源。最大128音同時発音の優秀な音源。
    Windowsに標準搭載の音源ファイル(サウンドフォント)Microsoft GS Wavetable Synth は音が悪いので、MIDI音源対応の古めのWindowsゲームを愉しむ為に、これを使用している人も多い。
  • VSC.dll
    RolandのVirtual Sound Canvas VST版のソフトウェアMIDI音源。Roland Virtual Sound Canvas v3.2やSinger Song Writerまたは雑誌の付録として入手出来た。SC-88やSC-88PROの音色でMIDIファイルを再生出来る。欲しい人はGoogleで検索して下さい。探せばアーカイブで見付かるかもしれません。
    因みに、Roland Virtual Sound Canvas v3.2からVSC.dllを取り出すには、仮想マシンにXPを入れて一度インストールする必要がある。
  • SAVIHost
    syxg50.dllやVSC.dllといったVSTはそれ単体では使えません。VSTホストを立ち上げてdllを読み込ませる事で始めて音源として使用出来ます。
    VSTホストは色々ありますが、これは軽量で遅延が少ないのでおすすめ。
  • UTAU
    フリーソフトの音声合成ツール。無料のボーカロイド。手軽に歌わせるのならこれです。

聴音(耳コピー)支援ソフト(歌を消したり出来る)

  • SpleeterGUI
    無料の音源分離ソフト。音源からボーカルとボーカル、ドラム、ベースを分離出来る。耳コピするなら、必須のソフト。但し、Windows 11には対応していないかも知れない。
    これを使えば、音源からボーカルだけ無してカラオケ仕様とかも簡単に作れます。
    • 歌を消してカラオケ状態にするのならSpleeterGUIを使うと簡単です。
  • Neuralnote
    無料で音源をMIDIに変換してくれるソフト。SpleeterGUIで音源を分離してから各パート毎にNeuralnoteに突っ込むと、元の音源をそのまま突っ込むよりも遥かに高い、それなりの精度でMIDI化してくれる。
    但し、ステップタイムやゲートタイムが適当だったり、不要な倍音も拾ったりして、採譜は完璧では無いので手動での修正は必要。
  • Wavetone
    無料の耳コピー支援ソフト。音声スペクトラム解析で音をピアノロール風に表示してくれる。テンポやキー、コードも解析してくれる。
    目コピーするなら必須のソフト。私はベースラインをこれで取る事が多い。

まとめ(無料ソフトは侮れない)

 私が利用している無料の採譜支援ソフトを紹介させて貰いました。
 suno aiが生成してくれた楽曲を元に、これらのソフトを駆使すれば、ボーカルだけを抜いてカラオケ仕様を作ってみたり、メロディラインを採譜して、それを元にボーカロイドに歌わせる事も何とか出来ると思います。
 最初は難しいと思いますが、慣れれば何とかなるでしょう。suno aiが生成した楽曲を別に完コピする必要もないので、手抜きを覚えて、自分なりにこれで良いというMIDIファイルを作れば良いと思います。

 基本、無料の支援ソフトを使うと聴音がかなり楽になるとは思いますが、残念ながら全自動で完璧に採譜出来る訳ではありません。結局、MIDIキーボードで音を確かめたり、実際に弾いてみてフレーズを確かめたりする必要は出てきます。
 suno aiとの共同作業で楽曲作りを趣味として愉しみましょう。

 実際にMIDI化する過程は次回で。

サンプル これらの無料ソフトとファミコン音源で入力した曲

 コロナが流行っていた頃、入力してファミコン音源で鳴らしてみた曲です。
 聴音出来る程の音感やリズム感がなくても、コピー音楽が楽しめます。

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