楽曲の目耳コピー 主旋律とベース他は適当 それっぽくなるか? 必殺商売人「闇の裁き」ファミコン音源 2A03版

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音楽DTM

楽曲のコピー 寧ろカバー? 主旋律とベースだけ採譜出来たら後は誤魔化しで何とかなる ファミコン音源で遊ぶ

 過去の記事で、Suno AIで自動作曲したMP3をMIDIにしたい時、主旋律とベースだけ取れれば後は適当に誤魔化しても何とかなるよ、みたいな事を書きました。
 今回は、Suno AIの作曲した楽曲ではありませんが、私が昔、実際に様々なアプリの力を借りて、目と耳でコピーしたサンプル曲を紹介してみようと思います。
 楽器弾けない、聴音出来る程の音感もリズム感も無い、そんなド素人でも、ソフトの力を借りれば音楽制作(DTM/デスクトップミュージック)楽しめるよという実例として。

江戸プロフェッショナル 必殺 商売人 闇の裁き ファミコン音源 2A03

 私は前期必殺の中村主水シリーズが大好きです。その中でもちょっと異色な商売人が好きです。
 この商売人で、殺しのテーマとして使われている森田公一作曲の「闇の裁き」が実に勢いがあり格好良くてお気に入りです。
 商売人と次のうらごしのBGMは、他の必殺シリーズへの流用が無いので知名度が低く、後期の必殺シリーズしか見た事が無い人には、多分全く知られていない曲だと思います。
 一部のファンからは、主水無双のテーマとか呼ばれていたりいなかったりします。

 演奏に使用した音源は、ファミコンの内蔵音源です。ファミコン……一部の人に楽器として使用されている、あの任天堂のファミリーコンピュータです。
 ファミコンには、2A03と呼ばれる、矩形波2Ch、三角波1Ch、ノイズ1Ch、DPCM1Chの音源チップが搭載されています。
 私は8bit時代の音源とMML(ミュージック・マクロ・ランゲージ)が好きなので、未だファミコン音源を愛用しています。このミニマムで手頃なモノラル5Ch(同時発音5)出力というのが唆るのです。
 FM音源も好きなんですが、実際に使うとなると、先ず音色を似せてからという作り込み要素の難易度の高さと、左右の2Ch疑似ステレオ出力になるとパンの振り分けが面倒なので、そっちには手を出していません。

 で、↑これが、打ち込みで作った、必殺 商売人 闇の裁き ファミコン音源 2A03版です。

 作ったのはコロナが蔓延し始めた頃だったと思います。背景音(伴奏)が何がどう鳴っているのか判らないので、主旋律とベースラインだけ取って、コードは多分この辺鳴らしとけば大丈夫かな? 程度で適当にカッティングっぽいのを刻んで誤魔化しただけです。テキストエディタを使ってMMLで作成しました。
 そのうちに作り直そうかなと思っていますが、適当に作った割にまあまあそれっぽい感じになったかな、と自分では思っています。
 MP3をMIDIに変換するのは、最初はこのくらいの手抜きで良いんじゃないかと思います。

 著作権が絡んで来てJASRACに怒られそうな「演奏してみた」は、自分の使っているサーバーに直接上げるのは流石に拙いので、間接的にYoutubeに上げています。
 何でも(包括許諾契約)というのがあって、YouTubeは投稿者の代わりに著作権料を支払ってくれているので、「演奏してみた」系をアップロードしても大丈夫という事なので、無難に利用させて貰っています。

DTM(デスクトップミュージック)で遊ぶ今昔

 時代と技術の進化と共にDTM(デスクトップミュージック)の環境は大きく変遷してきたと思います。
 DTMの黎明期(1980年代〜1990年代初頭)は、コンピューターが個人レベルで利用可能になった1980年代に遡ります。この時期、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)が1983年に標準化され、電子楽器とコンピューターが相互に通信出来る様になった事が大きな転機となりました。MIDIは、楽曲の演奏データをデジタル化し、コンピューター上での音楽制作を可能にしました。
 初期の音源は、ハードウェアシンセサイザーばかりで、Yamahaの「DX7」(FM音源)やRolandの「D-50」(LA音源)等が有名でした。その後、MIDIにGM規格が現れ、Rolandがその上位互換であるGS規格を作り、この時代には、SC-55、SC-55mk2、SC-88……とRolandのMIDI音源様のMIDIファイルが大量に出回りました。
 個人的にはハードウェアが主流だった時代が大好きです。

 同時にこの頃には、8ビット16ビット時代のパソコンのBASIC上のMMLと、搭載されたPSG(Programmable Sound Generator)やFM式(Frequency Modulation)の音源を使って、曲の打ち込みを愉しむ人も結構いたと思います。
 この当時の私は、MSXのMSX-AUDIOやFM77AV2の内蔵FM音源で打ち込みを楽しんでいました。

 最近のDTM環境は更に進化し、ソフトウェア音源(VSTプラグイン等)の音質はリアルになり、そしてDAW(Digital Audio Workstation)が音楽制作の中心となってきている様です。これにより、レコーディング、ミキシング、マスタリングなど、全ての制作工程が一つのプラットフォームで完結出来る様になって来ました。

 しかし私は、今も未だ昔ながらのMMLで遊んでいます。(Windows上で温くですが)
 DTMの最先端であるSuno AIに自動作曲して貰った曲を、過去の遺物であるファミコン音源で鳴らす。こういうのもありなんじゃないかと思い、この先も私は時代遅れなDTMを楽しみ続ける予定です。

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