高濃度オゾン発生器自作 有人環境下では使えない 強力殺菌脱臭カビ対策

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DIYと自作

有人環境下での使用危険 平板状セラミップレートの沿面放電式オゾン発生器 生成200mg/h

 我が家では、有人環境下でも安全に使える低濃度のオゾン脱臭器を、室内の彼方此方に数点設置してあるのですが、それだけでは風呂場やカラーボックスの裏のカビ対策や、トイレの脱臭には出力不足なので、ピンポイントで使用する為の、割と高濃度にオゾンを発生させる殺菌脱臭器を自作しました。
 即興でオゾンシューター/Ozone Shooterとでも名付けてみましょうか。或いは、ストナーオゾン/Stoner Ozoneでも悪くないですね。
 ……と言っても、安物の平板状セラミップレートに電極が貼り付いた沿面放電式オゾン発生器に電動ファンを組み合わせて、オゾンが流れる方向に多少の指向性を持たせただけの代物ですが。
 実に適当な自作品ですが、安価で市販されているオゾン脱臭器とかも、内部構造は大体こんなもんです。

 一応、Amazonで購入したオートメーションリレーを使用しているので、オゾンの生成時間やタイミング、どの程度の休止を挟むか等、0.1秒から999分まで自由に設定出来る仕様になっています。
 ↓(下)のオートメーションリレー、色々設定出来て本当に便利です。

オゾンの生成のみに特化したジェネレーター!

 この平板状セラミップレートと電極を使った沿面放電式オゾン発生部分は、部品コストが安い割に大量のオゾンを簡単に生成出来るので、格安なオゾン発生器には、高確率で心臓部として採用される部品です。
 私がオゾンシューターのジェネレーターとして500円ちょっとで購入した部品も、DC12V駆動で、オゾン生成量200mg/hという、有人環境下では危険なので気軽に使用出来無いという、オゾンを大量に生成する事だけに特化した代物です。
 自作品のオゾンシューターは、Amazonで5000円くらいで、業務用と銘打って販売されているオゾン発生器の、AC電源ではなく、モバイルバッテリーで動作する、生成量を控えめにしたバージョンだと思って貰えれば、遠からず外れてはいません。
 一応、電源として使用するモバイルバッテリー(またはUSB充電器)は、PDやQCといった急速充電対応の製品が必要です。これにUSBトリガーデバイスを介する事で、12V出力の電源として利用しています。

濃厚過ぎるオゾンは悪害でしか無い

 業務用を謳うオゾン発生器は、面積が大きい平板状セラミップレートを2段3段に重ねて、10000mg/h程度のオゾンを大量に生成しますが、流石に生成量がそこ迄行くと、一般的な集合住宅の狭い室内で使用するには、オゾン濃度が上がり過ぎて、どう考えても持て余してしまいます。
 そんな訳で、家庭用として恰度良い程度の控え目な生成量のジェネレーターで、オゾンシューターを自作した次第です。
 控え目と言っても、200mg/hものオゾン生成量があれば、有人環境下の室内で使用するには、充分に危険なレベルではあります。
 小1時間も稼働させれば、オゾン濃度が上昇し過ぎて、中の人間に健康被害を齎す可能性が決して否めません。

 オゾンシューターを実際に試用してみた感想としては、閉め切ったトイレや風呂場に置いて10分稼働させ、その後に、ドアを閉めた状態でそのまま1時間程度放置してからドアを開けると、完全に分解仕切ってないオゾンの臭いが中からムオッと漂って来て、鼻を突くレベルです。
 オゾンの生成量200mg/hの脱臭器であっても、そのくらいの威力が普通にあります。

 生活空間の室内で使用するのであれば、出掛ける前にタイマーで10分だけオゾンを生成し、それから1時間後に帰って来て、改めて部屋の換気するくらいの慎重さが必要です。
 室内のカビ対策や脱臭には間違い無く有効な手段なのですが、下手な使い方は出来ません。
 流石にオゾン脱臭してから残留のオゾン臭が消えた後は、トイレや風呂場、室内の空気が洗浄されて爽やかになった気がします。
 当然、空気中を漂うカビの胞子も酸化分解してくれるので、室内のカビ臭も消えます。

↓5Vでオゾンを生成可能なジェネレータもある↓

平板状セラミップレートの沿面放電式オゾン発生器は直ぐ壊れる仕様なので耐久性を求めてはいけない!

 沿面放電式オゾン発生器の電極は、オゾンを生成しながら少しづつ消耗していきます。どのくらいの期間持つのかは不明ですが、やがて電極が蒸発して消え去り、そうなるとオゾンが発生しなくなります。
 使用頻度で変わりますが、早ければ3ヶ月~半年くらいで電極が駄目になる事も珍しくありません。そうなるとセラミップレートを新しいのと交換する必要があります。
 要するにオゾン発生器は、割と頻繁に部品の交換メンテナンスが必要になるという事です。
 そういう意味では、完成品を買うよりも、部品を揃えて自作した方が、メンテナンス面で考えると有利なので、或る程度生成力の高いオゾン発生器が欲しい場合は、自作がおすすめです。

 またオゾン発生器は、オゾンという強力な酸化剤を発生する手前、発生したオゾンが発生器自体にもかなりのダメージを与え、それが寿命を縮める原因になります。
 特に部品に金属パーツが使用されていたりすると、その部分が盛大に錆びます。
 オゾン発生器は一回買えば必ずしも長く使える訳ではなく、或る程度、使い捨ての消耗品と考えて購入しなければ行けません。
 そういう意味では、1000円以下で買えるくらいの安いオゾン発生器を買って、壊れたら捨てるという利用の仕方が理想的かも知れません。
 沿面放電式(無声放電法)で空気からオゾンを発生させる場合、窒素酸化物が発生して電極に付着し、電極が汚れるとオゾンが発生しなくなるので、月一ペースくらいで電極の掃除も必要になります。

 また、波長185nmの短波長紫外線を照射する石英ガラスを使用した低圧水銀放電ランプ(UV-Cランプ)を使ってもオゾンの生成は可能です。そして、こちら方法では窒素酸化物が発生しないらしいので、メンテナンスフリーのGeneratorがお好みなら、UV-Cランプ式のオゾン発生器を使用するのもありかも知れません。
 185nmUV-Cランプのオゾン発生器が安価で市販されているのを余り見掛けませんが、ランプ自体は国内通販でも1000円程度で入手可能です。

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