子供の頃からゼリーといえばゼリエース
ハウス食品から発売されている粉末状のゼリーの素、ゼリエースが子供の頃から大好きです。これ、まあ人それぞれ好みは違うと思いますが、個人的には最高に美味いと思います。
しかしこのゼリエース、昔は、何処のスーパーの店頭ででも見掛けたんですが、最近は全く見掛けなくなりました。もしや絶版かと思ったら、実は通販だと普通に販売しているんですね。
一応、ゼリエースのプチというのがダイソーを始めとした100均ショップで手に入るのですが、これ、昔は70gで108円だったのに、何時の間にか値段はそのままで内容量が46gまで減らされていました。実質的に大幅値上げされていて、物価上昇の影響をモロに受けています。
Amazonnの通販だと、10個の纏め買いになりますが、93g入の通常版が送料無料で1個130円強くらいで売られているので、もう買うとしたら通販しかありません。但し、安いのは何故かイチゴ味のみ。メロン味は高いです。
全国のゼリエース・ファンの皆様、買うのだったら通販を利用しましょう。
因みに、昔は、もっと味の種類があったと思うんですが、今はイチゴとメロン味しかありません。
ゼリエースは何故美味しい?
通販サイトのレビューを見ていると、私と同じ様に昭和の時代に子供だった方々に、ゼリエースのファンが多いみたいです。
ゼリエースは何故美味しいのかというと、味も良いのですが、やはりあの、ぷるんぷるんの食感が最高なんだと思います。
何と言っても、ゼリエースは凝固剤にゼラチンだけを使っていますので、強烈なまでのぷるんぷるん感が出るんですよね。
ゼリーなんだからゼラチン使ってるのは当然だろうと、思われるかも知れませんが、ゼラチンは熱で溶け易いので、市販のゼリーはゼラチンだけでなく、寒天やアガーが凝固剤として混ぜて使われている場合が多いです。
凝固剤として寒天を使うとぷるんぷるんよりも、こりこりした食感で、アガーを使うと、寒天とゼラチンの中間の様な食感になります。
何故そんなに詳しく知っているのかというと、昔、ゼリーを大量に安く食べたくて、業務用スーパーで色々な食品凝固剤を買って来て、1リットルの100%果汁ジュース・パックやコーラの1.5リットル・ペットボトルの中身を丸ごとゼリーにして、おやつにしていた時があるからです。
安く大量に食べたくて、スイーツを手作りする人間であれば、きっと同じ試みを経験した事があるのではないでしょうか?
ゼラチン、アガー、寒天の違い
3種類の食品凝固剤のそれぞれの特性や使い方の違いは以下です。
ゼラチン
由来: 動物の骨や皮から抽出されたコラーゲンを加工して作られます。
特徴:
- 温度: 低温で固まり、冷やすことでさらに固まる。高温になると溶ける。
- 食感: プルプルとした柔らかい食感。これが美味い。
- 用途: デザート(ゼリー、ムース、マシュマロなど)、一部の冷製料理(アスピックなど)。
- 溶解性: 湯や水で溶かして使用。40°C~60°C程度で溶ける。
- その他: 動物由来のため、ベジタリアンやビーガンの人には適さない。固まると薄黄色。
寒天
由来: 海藻(特にテングサやオゴノリ)から作られます。
特徴:
- 温度: 常温で固まり、高温(約85°C)まで溶けない。
- 食感: しっかりとした固めの食感。
- 用途: 和菓子(羊羹、寒天ゼリーなど)、ダイエット食品、料理の凝固剤。
- 溶解性: 水や湯で溶かして使用。90°C以上の熱湯で溶ける。
- その他: 植物由来のため、ベジタリアンやビーガンに適している。食物繊維が豊富。固まると白く濁る。
アガー
由来: 海藻(スギノリやツノマタ)から抽出される寒天とは異なる成分「カラギーナン」や、またマメ科の種子から抽出する多糖類である「ローカストビーンガム」を原材料とした凝固剤。
特徴:
- 温度: 低温で固まり、高温でも溶けにくい(約85°Cまで)。
- 食感: ゼラチンと寒天の中間くらいの柔らかさ。
- 用途: デザート、ジャム、ゼリー、料理の凝固剤。
- 溶解性: 熱湯で溶かして使用。90°C以上で溶ける。粉末のアガーは砂糖とよく混ぜてから溶かさないとダマになる。ダマになったらもう溶けない。
- その他: 植物由来のため、ベジタリアンやビーガンに適している。固まると透明感のある無色。
比較まとめ
- ゼラチンは動物由来でぷるんぷるんした食感が特徴で、冷たいデザートに適している。
- 寒天は海藻由来で固めの食感が特徴で、常温で固まるため和菓子やダイエット食品に適している。
- アガーは寒天とは異なる海藻やマメ科の種子が由来の凝固剤で、ゼラチンと寒天の中間の柔らかさで、多様な用途に適している。
それぞれの凝固剤の特性を理解し、用途に応じて使い分けることで、料理やデザートの仕上がりをより良くすることができます。
因みに、熱い間にうどんの汁やカレーにゼラチンを混ぜると、冷えると固まるので、レンジで温め直して食べるのが前提なら、弁当に持って行く時に溢れず便利です。
ゼリー食べたいならゼリーエースが一番
個人的に果汁100%ジュース等を固めてゼリーを作った時の美味さは、ゼラチン>アガー>>越えられない壁>>寒天の順だと思います。
アガーも、溶かすのが面倒な事を除けば、薄めに作れば割とゼラチンの代用として使えますが、ゼラチン独特の確りとした硬さを持ちながらも、ぷるんぷるんと震えるあの食感は再現出来ません。
自分で作ってみた感想としては、植物ホイップの元を買って来て、8分くらいで泡立てババロアを作るのなら、ゼラチンでもアガーでも、どっちで作っても似た様な美味しさになったかなと思います。
寒天は、何に使って固めても、ああ寒天だなという感じのお菓子になってしまいます。和菓子好きな人なら、寒天の硬さと食感が良いというかも知れません。
しかしまあ、最近は紙パック1リットル入りの果汁100%ジュースも結構値上がりしているし、手間を考えるとゼリーが食べたい時はゼリエースの粉をお湯で溶かして冷やして食べるのが一番楽だし、美味しいと思います。
ゼリエース・ファンの皆さん。ゼリエースを沢山買って、沢山食べて、1個辺りの単価が安くなる様にどんどん消費しませんか。
その結果、ゼリエース1個が100円で買えるくらいに安くなってくれると、個人的に嬉しいので。