Amazon999円猫耳オゾン脱臭器 オゾン発生し過ぎて鼻と目が痛いし臭い
Amazonで999円で購入した猫耳オゾン脱臭器ですが、オゾンの生成力がかなり高い様で、運転開始10分後くらいから濃度がかなり上昇し、室内がとてもオゾン臭くなって、段々と鼻や目が痛くなります。
この猫耳オゾン脱臭機は、基本仕様として30分間オゾンを発生した後に60分間休止する運転を延々と繰り返してくれます。
価格が安くて大量のオゾン生成能力を持つという点で、コスパ的には最強に近いオゾン脱臭機だと思いますが、オゾンを30分連続して発生させ続けるという部分に少々問題があります。
有人環境下でも安全な室内のオゾン濃度は精々0.05 ppmまでくらいです。これ以上の濃度になると、鼻や目が痛くなるし、喉に刺激を受けて咳き込んだりしてしまう様になります。
猫耳オゾン脱臭機がオゾン生成の周期に入って10分くらい経つと、明らかにこの手の症状が出始めます。
どう考えてもオゾンの濃度が高くなり過ぎています。高濃度のオゾンは、脱臭や殺菌、害虫避けには非常に効果的ですが、人間にも確実に健康被害を与えます。
如上の理由から、猫耳オゾン脱臭機をディフォルト状態で使用するのは身体にかなり悪そうだし、部屋に居るのが辛いので、オゾン発生と休止の時間を調整する改造をしたいと思います。
オゾンの濃度と健康被害
室内のオゾン濃度が高くなると、人間の健康に影響を及ぼす可能性があります。オゾンは酸化力が強いため、呼吸器系や目、喉などに刺激を与える事があります。以下に、オゾン濃度とその症状をまとめます。
1. 低濃度のオゾン(0.01~0.05 ppm)
- このレベルでは、ほとんどの人は症状を感じませんが、一部の敏感な人は軽い症状を感じる事があります。
- 症状: 喉や鼻の軽い刺激、目の軽い不快感
2. 中濃度のオゾン(0.05~0.10 ppm)
- 呼吸器系に影響が出易くなります。
- 症状: 目のかゆみや刺激、喉や鼻の痛み、軽い咳、呼吸が苦しいと感じる事があります。
3. 高濃度のオゾン(0.10~0.30 ppm以上)
- 呼吸器系への影響が顕著で、健康に害を与える可能性があります。
- 症状: 激しい咳、呼吸困難、胸部の痛み、頭痛、疲労感。長時間曝露すると、肺機能が低下し、気道が炎症を起こす可能性があります。
4. 非常に高い濃度(0.30 ppm以上)
- 長時間曝露すると重篤な健康被害を引き起こす可能性があります。
- 症状: 深刻な呼吸困難、肺の炎症、長期的な肺への損傷など。
注意点
- オゾンは外部環境からも室内に侵入する可能性がありますが、特にオゾン発生装置や空気清浄機の一部のモデルではオゾンを発生させる場合があり、室内環境に影響を与える事があります。
- 特に気道に疾患を抱えている方(喘息など)は、低濃度でも症状を感じる事があります。
安全なレベルを保つ為、室内での換気が重要です。また、オゾン濃度は専用の測定器を使用して確認する事が推奨されます。
Amazonで買ったオートメーションリレーでオゾン発生量を調整する
猫耳オゾン脱臭器のオゾン発生量を調整可能に改造する事にします。
制御用ICのPIC(ピック、Peripheral Interface Controller)に独自プログラムを妬いても良いのですが、流石に面倒なので、以前にAmazonで買って家に在庫のあった汎用のオートメーションリレーモジュールを利用する事にします。
このオートメーションリレーモジュールは、マイコン部分に直に5Vを供給すれば動作するので、USB電源があればそれのみで動作します。
更にタイマーを備え、数種のモードと設定機能があるので、これを使えば接続した何らかの製品に対して、1分オンにして9分オフにする、その状態を無限ループさせる、そういった制御が簡単に行えます。
本来長期稼働させる予定の電気機器のスイッチングは、接点に寿命があり耐久力に不安のあるリレーを使うよりも、無接点のソリッドステートリレーやFETでの制御にした方が良いのですが、今回の利用方法だと流す電流が小さく、そこまで接点に負荷が掛かる事も無いと思われるので、そのままモジュールのリレーを使用します。
USB電源5Vで動かす場合、猫耳オゾン脱臭器の裏蓋を開け、中のネジを2本外してozone generatorと電極部分を取り出し、如上の画像の様にオートメーションリレーモジュールへと配線するだけです。
私は、USB A(オス)の端子1つからの配線した電源供給のみで、オートメーションリレーモジュールとozone generatorの両方を作動させました。
オートメーションリレーモジュールへの5Vを供給する手頃な場所が基板上に無かったので、7セグメントディスプレイの右横にある7805レギュレーターのOUT端子に配線をはんだ付けして、Vccを入力しました。
ozone generatorは3.7V入力で動作するみたいなので、整流ダイオードを2本直列に入れると1.2~1.4Vくらい電圧降下するのを利用して、約3.7Vの電圧を作りました。それをozone generatorの赤い線へ接続します。
ダイオードは整流用なら大体何でも使えると思いますが、ショットキーバリアダイオードは電圧降下が0.2Vくらいしかないので駄目です。
ozone generatorの黒い線はGndに短絡すればOKです。
猫耳オゾン脱臭器に元々付いていた電源スイッチやタイマーの載っかった基板は、取り敢えず使いません。製品の入っていた箱にでもしまっておきましょう。
オートメーションリレーモジュールの設定の仕方については、Amazonの販売ページの説明等を参考にして下さい。まあ感覚で使えるとは思います。
オートメーションリレーモジュールでオゾン発生量を絞る
元々の猫耳オゾン脱臭機はオゾン30分間発生60分間休止の繰り返しでしたが、この比率を調整してオゾン濃度が濃くなり過ぎない様に変更しました。
最初、1分間発生9分間休止で試して見た処、オゾンで鼻や目が痛くなる事がなくなりました。次に、1分間発生4分間休止で試してみたら、これくらいならギリギリ大丈夫そうなので、この設定で使用する事にしました。
ディフォルトよりも約4割オゾンの発生を減らせば、有人環境下でも問題無いレベルのオゾン濃度に保てるみたいです。
我が家の場合、6畳程の広さのキッチンで使ってその設定なので、トイレ等の狭い空間で使用する場合は、もっとオゾンの発生量を絞る必要があると思います。それこそ、元の1/3~1/4程度に減らすくらいで恰度良いのではないでしょうか。