コバエ対策にコスパ抜群の撲滅兵器 風呂トイレキッチンに各1台電気殺虫器を設置する計画
部屋にコバエが! どこから発生? ~これまでのあらすじ~
エアコンの水漏れが原因で部屋にコバエの集団が飛んだ 悪夢の大量発生
2024年の5月頃に、エアコンの水漏れが原因でコバエが大量発生したので、今年は部屋のコバエの根絶に全力を注いでいる。
集団でとんでるうざいコバエを効率よく駆除する方法を模索した結果、最初は半信半疑で購入した電気殺虫器が、実は最強の駆除アイテムだと確信した。
高圧の電撃でコバエを殺す電気殺虫器はコストパフォーマンスが抜群で、ただ設置するだけで勝手にコバエを駆除してくれる。その手軽さにすっかり魅了され、すぐに電気殺虫器のファンになった。
即効駆除 最強のコバエ対策 電気殺虫器
1台目で効果を実感し、勢いで2台目を購入。風呂とトイレに設置したところ、当然ながら駆除効率は2倍に向上した。
それでもまだ部屋にはコバエが飛んでいるので、「我が家にはどれだけコバエがいるのか?」と考えると恐ろしくなる。しかし、確実に数が減っている実感はある。
さらにコバエの駆除効率を上げるため、今度はキッチンに3台目の電気殺虫器を設置することにした。
コバエが発生した原因のエアコンの水漏れはすでに修理済みだが、どこかに卵や幼虫が隠れ潜んでいる可能性が高い。こうなれば、徹底抗戦あるのみ。
接触した場所に病原菌を撒き散らす危険性がある汚いコバエの駆除は、中途半端では意味がないです。やるなら徹底的に撲滅すべし!
3台目の電気殺虫器は安さで選択するも箱にはコバエではなく蚊の絵が?
この度、新しく購入した電気殺虫器は、丸い電球のような形をしたタイプ。
外箱には蚊のイラストが描かれており、もしかすると主なターゲットはコバエではなく蚊かもしれない。
それでも、価格はなんと1000円未満という衝撃の安さ。思わず「試してみる価値はある」と判断して購入した。

初めて電気殺虫器を買ったときは、レビュー数も多く評価も高い、約2000円の製品を選んだ。
その1台目が予想以上の効果を発揮し、コバエを次々と撃退してくれたことで、私の中に「電気殺虫器信仰」とも言えるような信頼感が芽生えた。
その結果、盲目的に「電気式ならどれを選んでも大ハズレはないだろう」という楽観した気持ちが生まれ、2台目は1台目よりも安い製品、3台目はさらに安いものを……と、どんどん価格重視で選ぶようになってしまった。
↓980円の電気殺虫器だがちゃんとコバエ駆除できてます↓

↓電気殺虫器 最初に買った1台目↓

↓電気殺虫器2台目↓

新規購入の電気殺虫器のレビューは賛否両論 コバエ駆除に効果あり? それともなし?
Amazonで税込み980円という激安価格が決め手となり、この電気殺虫器を購入しました。とはいえ、事前にレビューをチェックし、ある程度の情報を集めていました。
この製品の評価は平均★3。レビューを見ると、「コバエをしっかり退治できる」という肯定的な意見と、一部「まったく効果がなく、ただのLEDランタン」という否定的な意見が真っ二つに分かれていました。
「本当に大丈夫か?」と若干の不安はありましたが、見ず知らずのレビュアーによる意見には、煽りやサクラの投稿も混じっている可能性があります。レビューはあくまで参考程度にとどめるべきでしょう。
実際に試してみないと分からない部分もあります。多少のリスクは感じましたが、Amazonなら商品不良時の返品も簡単。最終的に、この製品に決めました。
レビュー百読は一試にしかず――この電気殺虫器、ちゃんとコバエ駆除できます!
結果から言うと、実際に使ってみたところ、この電気殺虫器も問題なくコバエを退治してくれました。
ひとまず一安心です。やはり、自分で試してみないことには、レビューだけでは製品の本当の性能までは分からないものですね。
ただし、この製品は基本的に吊り下げて使用する設計のようで、床に設置する場合は少々工夫が必要です。
本来上にくる部分(電球で言えば口金にあたる部分)を下にして立てる形になりますが、そうすると頭が重いためバランスが悪く、すぐにコロンと転がってしまいます。
この点は少し使いづらさを感じる部分かもしれません。
ただ、壁にうまく持たれかけさせるなど工夫すれば、ある程度の安定は確保できます。
そして、この「電撃殺虫器」のもう一つの特徴が、その“静けさ”です。
通常、高電圧の電撃で駆除するタイプの電気殺虫器は、虫が触れた瞬間に「バチッ」と大きな音が鳴るのが一般的です。しかし、この3台目に関しては、ほとんど音がしません。
それでも、周囲にはコバエの死骸がしっかり落ちているため、駆除効果は確かにあります。
気づけばいつの間にか虫が死んでいるという、不思議な感覚。そして、自称・蚊取り器の面目躍如で、コバエに混じって蚊の死骸も多少確認できました。
おそらく電圧がやや低めに設定されているなど、何かしらの理由で静音仕様になっているのかもしれません。
とはいえ、見た目にも不快で、衛生的にも問題のある汚いコバエがきちんと駆除できているのですから、気にする必要はないでしょう
補足になりますが、この電気殺虫器はバッテリー内蔵式です。
また、虫を誘引するUVライトの明るさは、家にある他の電気殺虫器と比べるとやや控えめに感じられます。
仕掛けて仕損じなし 電気殺虫器3台で死角が減った
これでお風呂、トイレ、キッチンの3箇所に電気殺虫器を設置し、コバエ対策が一段と強化されました。
ただこれだけしても、数は少なくなってきたとはいえ、それでも毎日コンスタントに何匹かのコバエが死んでいます。
これらは家の中で発生しているだけでなく、排水口や、どこかの隙間から侵入してきている可能性もあるのでしょうか。
理屈で言えば、「コバエの駆除数=発生数+侵入数」になれば、それ以上コバエが増えることはありません。
しかし、ここまでしても、まったくいなくなるような対策は難しく、現実にはなかなか完全に根絶まではいかないのが悩みどころです。
それでも、電気殺虫器の台数が増えたことで、コバエを駆除できる確率が上がったのは間違いありません。
コバエが集まりやすい場所に複数の電気殺虫器を配置するのは、やはり理にかなった対策だと感じています。
電気殺虫器の電圧は500Vオーバー ノイズも発生する?
電気殺虫器の昇圧回路とノイズ発生の仕組み
電気殺虫器は、内部で電圧を大きく上昇させる「昇圧回路(ブーストコンバーター)」を使って、数百〜数千ボルトもの高電圧を作り出します。この高電圧によって、虫が電極に触れた瞬間に電撃が走り、駆除するという仕組みです。
昇圧回路の基本的な構造は、コイル(インダクタ)・コンデンサ・スイッチ(トランジスタ)を組み合わせたものです。
スイッチを高速でオン・オフすることで、コイルに急激な電流の変化が生じ、電圧が一時的に高くなります。これをコンデンサに蓄えて、必要なタイミングで高電圧を放出するのが基本的な動作です。
こうした高速スイッチング(*1)によって、電流と磁場が激しく変動するため、その副作用として電磁ノイズ(EMI:Electromagnetic Interference)(*2)が発生します。
このノイズは、
- 無線通信(Wi-Fi、Bluetoothなど)
- オーディオ機器(スピーカーやマイク)
- テレビやラジオの受信機
などに干渉を与えることがあり、通信の不安定化や音のノイズ混入といった問題が起きることもあります。
実際にはそれほど心配いらない?
とはいえ、家庭用の電気殺虫器に搭載されている昇圧回路は、出力が小さく、使用されている電流も微弱なため、ノイズの影響は比較的軽微です。
私自身、3台同時に電気殺虫器を稼働させていますが、Wi-FiやBluetooth、音響機器にこれといった不具合は今のところ発生していません。
ノイズ対策としては、回路内部にフィルター(ノイズフィルタやフェライトコア)を追加している製品もあり、メーカー側でも一定の対策が取られているようです。
ただし、この電気殺虫機にどこまでの対策が取られているかは不明です。
でも、心配は不要でしょう。
電気殺虫器のような家電製品は、一般家庭向けとしてEMI基準(VCCIやCISPR(*3)など)を満たして設計されているため、基本的には他機器に悪影響を与えないレベルで動作します。
たとえ昇圧回路を持っていても、発生するノイズは非常に微弱なため、一般的な環境ではまず問題になることはありません。
注釈部分
(*1)高速スイッチング
この「オン・オフ」の切り替えは1秒間に数万回〜数十万回という超高速で行われており、これをスイッチング周波数と呼びます。
家庭用の一般的なスイッチング電源では、おおよそ20kHz〜500kHz程度の範囲で動作しています。
- 20〜50kHz:昔ながらの設計やコスト重視の機器で採用されがち
- 100〜300kHz:最近の家電やノイズ・効率バランス重視の設計に多い
- 400kHz以上:高効率・小型化を追求する先進的な機器やIoTデバイスなどで使用
電気殺虫器に使われているものも、恐らくはこの中間あたりの周波数帯(100kHz前後)で設計されていると思われます。
(*2)電磁ノイズ(EMI:Electromagnetic Interference)
電気殺虫器のように、内部で昇圧やスイッチングを行う機器は、「EMI(Electromagnetic Interference)=電磁ノイズ」を発生させることがあります。
EMIって何?
EMI(電磁干渉)は、ある電子機器から出る不要な電磁波や電流のノイズが、他の電子機器の動作に干渉してしまう現象を指します。
例えば…
- 無線LANが不安定になる
- スピーカーから「ブツブツ」「ジー」といった雑音が聞こえる
- テレビ・ラジオにチラつきやノイズが入る
こういった現象の原因が、近くの電子機器から発せられるEMIであることがよくあります。
EMIの主な原因は?
スイッチング電源やモーター、蛍光灯の安定器、インバーターなど、電気を高速でオン・オフしたり制御する機器は、以下のような理由でEMIを出します:
- 急激な電流変化(dI/dt):コイルに流れる電流が急に変化すると、電磁波として空間に漏れ出る
- 急激な電圧変化(dV/dt):電源ラインに高周波ノイズが重なる
- スイッチング回路の高周波動作:20kHz〜500kHzのスイッチング動作がEMIの温床
このため、特に小型のスイッチング回路を搭載する家電製品は、意識的にEMI対策を施す必要があります。
EMI対策って何してるの?
最近の製品は、ノイズが他の機器に悪影響を与えないように、いろんな工夫がされています。
- フェライトコア(チョーク):ケーブルに巻いてノイズの高周波成分を抑制
- フィルタコンデンサ:電源ラインに混入したノイズをバイパス
- 金属シールド:ノイズの発生源を物理的に覆って放射を防ぐ
- PCB(基板)の設計最適化:グラウンド面や信号ラインの配置工夫で伝播抑制
これらは、EMI対策のための「EMC(電磁両立性)設計」と呼ばれ、製品開発の重要な要素となっています。
(*3)VCCI・CISPRとは?電磁ノイズの国際基準
電子機器が出す「電磁ノイズ(EMI)」は、他の機器に悪影響を与える可能性があります。
そこで各国や国際レベルで、「ノイズはこれ以上出しちゃダメ!」という基準が定められています。
その代表的なものが以下の2つです。
VCCI(ブイ・シー・シー・アイ)
正式名称:Voluntary Control Council for Interference by Information Technology Equipment(情報処理装置等電波障害自主規制協議会)
- 日本国内の自主規制団体
- パソコンや周辺機器、家電製品などの電磁妨害(EMI)を抑えるための基準を設けている
- 日本で売られている機器の多くは、「VCCIマーク」がついており、これを満たす設計になっている
家電製品でも「技術基準適合証明(技適)」と並んで、VCCIの適合があると安心です!
CISPR(シスパー)
正式名称:Comité International Spécial des Perturbations Radioélectriques(国際無線障害特別委員会)
- 国際電気標準会議(IEC)傘下の委員会
- 世界中の製品に適用される、EMIに関する国際標準(CISPR規格)を策定している
- ヨーロッパやアジアを含む多くの国で、この規格が「製品の輸出入における共通ルール」になっている
輸出向け製品(特に欧州)は、このCISPR規格に適合している必要があります。
まとめ
項目 | 内容 | 適用エリア |
---|---|---|
VCCI | 日本独自の自主規格 | 日本国内 |
CISPR | 国際的な電磁妨害対策の統一基準 | 世界各国(特に欧州) |
製品を選ぶとき、VCCIマークやCISPR準拠の記載があると、「電磁ノイズが抑えられた、安全性の高い製品」として、信頼度もグッと上がりますね!