仕事に行きたくない。気分障害、障害年金申請で損しない、心療内科の初診日

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仕事に行きたくない

最初に結論

記事の重点

  • 気分障害(うつ病含む)等の精神疾患で障害年金を申請する場合、心療内科の初診日が何時だったかが物凄く重要。
  • 心療内科の初診日のタイミングが厚生年金加入時でないと、受給できる障害年金の額がかなり下がる。

 この記事は、主に精神疾患、誰しもが罹患し得る気分障害(うつ状態、うつ病等)で、仕事に行きたくない、行けなくなった状態で困っている初期段階の状態の人向けに書いてます。

障害年金とは(仕事に行けない、働けない時の保証)

アドバイザー
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知識は身を助ける。
仕事に行けなくなっても、保証制度をとことん活用して図太く生き延びよう。

 先ずは障害年金の基本的な情報を知りましょう。

 障害年金は、日本の公的年金制度の一部で、病気やケガで障害を負い、生活や仕事に支障が出た場合に給付される年金です。病気には勿論、精神疾患も含まれます。
 以下に、障害年金の基本情報をまとめます。

1. 障害年金の種類

 障害年金には主に以下の2種類があります。

  • 障害基礎年金: 国民年金に加入している人が対象。主に自営業者や学生、無職の人が該当します。
  • 障害厚生年金: 厚生年金に加入している人が対象。主に会社員や公務員が該当します。

2. 障害等級

 障害年金は障害の程度に応じて支給されます。障害の程度は以下のように分類されます。

  • 1級: 身の回りのことができず、常に介護が必要な状態。
  • 2級: 日常生活が著しく制限される状態。
  • 3級: 労働が制限される状態(厚生年金のみ)。

3. 受給要件

 障害年金を受け取るためには、以下の要件を満たす必要があります。

  • 加入期間の要件: 年金保険料を一定期間納付していること。
  • 初診日要件: 障害の原因となる病気やケガについて、初めて医師の診療を受けた日が、年金制度加入中であること。
  • 障害状態の要件: 定められた障害等級に該当する状態であること。

4. 支給開始時期

 障害年金の支給は、障害認定日から原則として1年6ヶ月後に開始されます。

5. 支給額

 障害年金の支給額は、等級や加入していた年金制度、加入期間などにより異なります。例えば、障害基礎年金の2級の場合、年間で約80万円程度が支給されます(2023年度時点)。

6. 申請方法

 障害年金の申請は、住民票のある市区町村役場や年金事務所で行います。申請には、診断書や病歴・就労状況証明書など、様々な書類が必要です。

7. 更新・再認定

 障害年金は、一定期間ごとに障害の状態を再評価し、支給の継続や等級の見直しを行います。再認定のためには、再度診断書を提出する必要があります。

まとめ

 障害年金は、障害を負った人々の生活を支えるための重要な制度です。受給要件や申請手続きは複雑な場合があるため、詳細については年金事務所や専門の相談窓口で確認することが推奨されます。

2種類の障害年金

 障害基礎年金と障害厚生年金。障害年金は2種類あり、その2つの違い……一番大事な受給額がどの程度なのか、ざっと金額を下に纏めます。

障害基礎年金障害厚生年金
1級約98万約144~180万円
2級約78万約120~144万円
3級存在しない約60~72万円

(参考:厚生労働省 2014年度「年金制度別基礎調査」)

 表を見て貰えば一目瞭然ですが、基礎障害年金の2級に該当する人であれば受給額は年額78万です。
 では、障害厚生年金の2級に該当する人の年額は……というと。障害厚生年金は、給与額や厚生年金の加入期間で受給額が変わってくるので、ここは最低金額で計算します。
 そうなると120万だな!……と思った方は正解でもあり間違いでもあります。
 実は、障害厚生年金は基礎障害年金も一緒に貰えるので、障害厚生年金2級の該当する人なら、最低でも年額198万の受給額になります。
 同じ障害年金の2級でも、基礎障害年金78万と障害厚生年金198万。2倍以上の物凄い差が出ました。

 そう。ご存じない方が多いと思いますが、実は障害年金は、障害の原因となった病気やケガで初めて病院に掛かった日(初診日)に加入していた年金の種類で、障害厚生年金になるか、基礎障害年金になるか、が決定されます。
 はい、この記事が何を訴えたくて書かれたのか、その理由をもう理解して頂けたと思いますま。
 そうなんです。気分障害(うつ病含む)等の精神疾患で障害年金を申請する場合に、医師の診察を受けた初診日で、仕事に行けなくなっても、或る程度金銭的に余裕のある生活を営めるか否か、天国と地獄の振り分けが決定してしまうんですよ、という、無情で恐ろしい社会保障の事務手続きの現実を知って頂き、自身の下した選択で損をしないで貰いたいと願い、私はこの記事を書いています。

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仕事に行きたくないと思い始める理由  労働に勤しむ事、それ自体に忌避感はないが、仕事(会社)には行きたくない。 世の中には、如上の様に思ってしまう人は少なくないのではないでしょうか? 私は、躁鬱の双極性がある気分障害ですので、拘束時間が長い...

仕事に行きたくない。心の病み始めを放置せず、厚生年金加入時に心療内科を初受診しましょう。

 概要としては、見出しの文言で全てです。
 しかし、それで終わっては記事にならないので、もう少しお付き合いをお願います。

 では先ずセルフチェックから始めましょう。
 仕事で疲れて心が病み始めた人の特徴を、以下に簡潔に纏めて挙げてみました。読んで自分に該当がないか、考えてみて下さい。

  1. 持続的な疲労感:
    • 十分な睡眠をとっても疲れが取れない。
    • 日常的な活動にもエネルギーが足りないと感じる。
  2. 集中力の低下:
    • 仕事に集中できない。
    • 簡単なタスクでもミスが増える。
  3. 感情の不安定:
    • イライラしやすくなる。
    • 小さなことで落ち込んだり、不安を感じたりする。
  4. 興味や楽しみの喪失:
    • 以前楽しんでいた活動に興味を持てなくなる。
    • 趣味や友人との時間が楽しめなくなる。
  5. 身体的症状:
    • 頭痛、胃痛、筋肉痛などの身体的な不調が続く。
    • 食欲の変化や睡眠の質の低下。
  6. 社会的な引きこもり:
    • 友人や家族との関わりを避けるようになる。
    • 職場でも孤立感を感じる。
  7. 自己評価の低下:
    • 自己批判が増える。
    • 自信を失い、自分に価値がないと感じる。

 これらの特徴が複数当てはまる場合、手遅れになる前に、心療内科や精神科の専門医に相談することをお勧めします。早期の介入が回復の鍵となるかも知れません。

 如何でしょうか?
 該当が複数あるのなら要注意状態で、現在進行系で心が弱っている可能性が高いです。
 この時点で、厚生年金に加入している状態の勤め人であるならば、迷わずに心療内科を受診して、病んだ心を精神科医に診察して貰いましょう。
 本当に、該当が多いなら、速やかに受診する事を強くお勧めします。

 心の病み始めの初期段階で、心療内科を受診する事で、そのまま精神状態が安定して寛解し、元気に仕事を続けられるなら良し。
 万が一、心の病が悪化して……
 仕事に行きたくない→仕事に行けない状態に陥り、仮に休職の手続きを取らず、傷病手当金の申請や受給もせずに、そのまま成り行き的に会社を自主退職しまい、結果生活に困窮し、その時点でいざ障害年金の申請となった場合でも、心療内科の初診日が厚生年金加入時であれば、それが生きて障害厚生年金受給の目が出てきます。

 尤も、休職せずに退職は勤め人にとって最低の悪手ですが、社会保障の知識が乏しく、他者に相談が出来ない人だと、これは割と嵌まり得る罠です。

アドバイザー
アドバイザー

仕事に行けなくなっても、安易に会社を辞めては駄目だよ。
先ずは、確り会社に休職する意志を伝え、在籍を続けるんだ。

 仕事が忙しくて病院になんか行く暇はない。心療内科や精神科の受診自体に抵抗がある。
 そういう人の精神が疲弊により摩耗して行き、本当の末期状態にまで病み切った末に、或る日、突然仕事に行けなくなって、そのまま仕事をズルズルと無断欠勤してしまい、最終的に雇用側から懲戒免職を勧告される。これが最悪の追い込まれパターンです。
 こんな風にならない様に気を付けましょう。

 一応、心療内科や精神科を受診するのに抵抗のある人の特徴も挙げてみますので、こちらもセルフチェックしてみて下さい。

  1. スティグマ(偏見)に対する恐れ:
    • 精神科に行くことが「弱い」と思われることを恐れる。
    • 精神的な問題に対する社会的な偏見を気にする。
  2. 自己診断や自己治療の傾向:
    • 自分で何とかなると思い込み、自己流の方法で解決しようとする。
    • インターネットや書籍で情報を集めて自己治療を試みる。
  3. 認識の欠如:
    • 自分の症状が精神的な問題であることを認識していない。
    • 問題の深刻さを理解していない。
  4. 羞恥心やプライド:
    • 他人に助けを求めることを恥ずかしいと感じる。
    • 自分のプライドが邪魔をして専門家に頼れない。
  5. 信頼の欠如:
    • 医療機関や医師に対する不信感がある。
    • 心療内科や精神科の治療効果を疑っている。
  6. 時間やコストの懸念:
    • 受診する時間が取れない。
    • 診療費用や治療費用に対する経済的な不安。
  7. 家族や友人の影響:
    • 家族や友人が精神科を受診することに対して否定的な見方をしている。
    • 周囲からの反対や批判を恐れる。
  8. 恐怖や不安:
    • 自分の問題が深刻であることを知るのが怖い。
    • 診断結果や治療過程に対する不安がある。

 これらの特徴がある場合、受診を促すためには、周囲の理解やサポートが重要です。また、精神的な問題は誰にでも起こり得ることであり、専門家の助けを借りることが回復のために必要であることを理解してもらうことが大切です。

 該当が多い人は最悪の事態に陥らない様に注意して下さい。

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