トイレットペーパーのシングルとダブルの違いは、主に層の数と使用感
トイレに欠かせないトイレットペーパー。市販されているものには、シングルとダブルがありますが、コスト重視で安さで選ぶならシングル、柔らかさや拭き心地重視で選ぶならダブルが良いと言われています。
皆さんはどちらをお使いでしょうか? 私はシングル派です。
今回の記事ではトイレットペーパーのシングルとダブルの違いに付いて書いてみます。
シングルとダブルの特徴
シングル(シングルロール)
- 層数:1層(1プライ)
- 特徴:紙が1枚のみで構成されているため、薄くて軽い。
- 使用感:吸水性や強度が比較的低いが、コストが低いため経済的。
- 使用量:同じ長さのロールでも、一般的にはダブルよりも多く使うことが多い。
ダブル(ダブルロール)
- 層数:2層(2プライ)
- 特徴:紙が2枚重ねてあるため、シングルに比べて厚みがあり、柔らかい。
- 使用感:吸水性や強度が高く、より快適な使用感が得られる。
- 使用量:シングルよりも1回の使用で使う量が少なくなる場合が多い。
選ぶポイント
- コスト:シングルの方が一般的に安価ですが、使用量が増えることを考慮する必要があります。
- 快適さ:ダブルは柔らかくて吸水性が高いため、快適さを重視する場合に向いています。
- 環境負荷:シングルはダブルよりも少ない原材料で製造されるため、環境への影響が少ない場合もあります。
どちらを選ぶかは、個人の好みや使用状況、コストのバランスなどに依存します。
トイレットペーパーのシングルとダブルにおける紙質の違いは、層の数だけでなく、使用される素材や製造方法にも関係しています。
紙質的な特徴
シングル(シングルロール)
- 素材:一般的には再生紙やバージンパルプ(新しい木材パルプ)が使用されることが多い。
- 紙質:1層なので、比較的薄くて軽い紙質です。吸水性や強度がダブルに比べて低いことが多い。
- 柔らかさ:製造工程や素材によって異なるが、一般的にダブルほど柔らかくはありません。
- 製造方法:単層の紙を製造する工程はシンプルで、生産コストが低い場合が多いです。
ダブル(ダブルロール)
- 素材:シングルと同様に再生紙やバージンパルプが使用されますが、より高品質な素材が使用されることが多いです。
- 紙質:2層で構成されているため、厚みがあり、より強度が高くなります。また、吸水性もシングルより優れています。
- 柔らかさ:2層の紙が互いに補完し合うため、より柔らかく、使用時の快適さが向上します。
- 製造方法:2枚の紙を接着する工程が追加されるため、製造コストがシングルよりも高くなることが多いです。
紙質の違いによる選び方
- シングル:コストを重視する場合や、環境への配慮を重視する場合に適しています。ただし、薄いため使用感が少し劣ることがあります。
- ダブル:快適さや吸水性、強度を重視する場合に適しています。コストはシングルより高いですが、使用感が良いため、1回の使用量が少なくて済むことが多いです。
シングルとダブルのどちらを選ぶかは、使用目的や個人の好みによって異なります。試しに両方を使用してみて、自分に合ったものを選ぶのも良い方法です。
トイレットペーパーのシングルとダブル どっちが人気ある?
WEB上にある、トイレットペーパーのシングルとダブルの人気について調査したアンケート結果を調べてみたら、両方の人気は僅差で、大体半々くらいでした。
シングルの方が経済的という意見が多く見られる一方で、快適さや吸水性を重視する場合は、ダブルを選ぶ人も多いです。
シングルは長持ちし易い為、子供が多い家庭やコストを重視する人々に好まれる傾向にあります。更に、公共施設や法人向けのトイレットペーパーはほとんどがシングルである事もあり、特に節約志向の強い関西地方ではシングルが一般的です。
逆に、関東地方では、品質重視のためダブルが好まれる傾向がある様です 。
シングル派は経済的理由からシングルを選ぶ事が多く、ダブルはすぐに使い切ってしまうため不経済と感じる人が多い様です。また、シングルの方がトイレが詰まり難いという意見もありました。
この様に、地域や用途によってシングルとダブルの好みが分かれる傾向が見られます。
参考
シングルとダブルどっちがお得? コスト比較の要因
トイレットペーパーのシングルとダブルを使い比べると、コスト面でどの程度違いがあるかについて検討するには、いくつかの要素を考慮する必要があります。具体的には、各ロールの長さ、使用量、価格、および使用頻度です。
- ロールの長さ
- シングルロールは一般的に長さが多いため、使用回数が多いです。
- ダブルロールは2枚重ねですが、長さはシングルより短くなることが多いです。
- 使用量
- ダブルロールの方が厚みがあるため、1回の使用量が少なく済む場合があります。
- シングルロールは薄いため、多めに使うことが多いです。
- 価格
- ダブルロールの方が単価が高いことが多いですが、同じ量の紙を使う場合のコストを考えると、ダブルの方が経済的になる場合もあります。
実際のコスト比較
以下は、仮の数値を用いたシンプルなコスト比較例です。
- シングルロールの長さ:100メートル
- ダブルロールの長さ:50メートル
- シングルロールの価格:200円
- ダブルロールの価格:300円
使用量の仮定
- シングルロールは1回あたりの使用量が多いため、1回に10メートル使用するとします。
- ダブルロールは1回あたりの使用量が少ないため、1回に5メートル使用するとします。
コスト計算
- シングルロール(1回あたり10メートル使用)
- 100メートル / 10メートル = 10回使用可能
- 1回あたりのコスト:200円 / 10回 = 20円
- ダブルロール(1回あたり5メートル使用)
- 50メートル / 5メートル = 10回使用可能
- 1回あたりのコスト:300円 / 10回 = 30円
この例では、ダブルロールの方が1回あたりのコストが高くなります。しかし、実際には以下のような要因も影響します。
- 使用頻度:トイレを使用する頻度や家庭の人数。
- ブランドや品質:同じシングルやダブルでも、ブランドによって価格や品質が異なります。
年間使用量の比較
以下の前提で年間使用量を計算しました。
- シングル: 1ロールあたり60メートル
- ダブル: 1ロールあたり30メートル
- 4人家族(男性2人、女性2人)
一般的な1日のトイレの回数(男性:大1回、女性:大1回、小7回)
1回の使用量
- シングル……小89cm、大177cm
- ダブル……小66cm、大146cm
1日の使用量
- シングルの場合……1954cm
- ダブルの場合……1508cm
1年間の使用量(小数点以下切り捨て)
- シングルの場合……7132m
- ダブルの場合……5504m
ロール数に換算した4人家族の年間使用量
- シングルで……119ロール
- ダブルで……183ロール
参考
結論
トイレットペーパーのシングルとダブルのコスト差は、使用状況や好みによって変わります。
一般的には、シングルの方が経済的である場合が多いですが、ダブルの方が快適さを提供します。
家庭ごとの使用量や優先順位によって最適な選択が異なるため、実際に試してみる事をお勧めします。
メーカー別の実売品によるシングルとダブルのトイレットペーパーの1Rあたりの単価比較
トイレットペーパーを発売している代表的なメーカーの商品でシングルとダブルの価格差を比較します。
1. 大王製紙株式会社 (Daio Paper Corporation)
大王製紙は、日本国内で有名な製紙会社の一つで、「エリエール」というブランドのトイレットペーパーで広く知られています。
エリエール トイレットティシュー たっぷり長持ち(12ロール*6コセット)
- シングル:82.5メートル(約82円/1R)
- ダブル:45メートル(約82円/1R)
2. 日本製紙クレシア株式会社 (Nippon Paper Crecia Co., Ltd.)
日本製紙クレシアは、「クリネックス」や「スコッティ」というブランド名でトイレットペーパーを提供しています。これらのブランドは、高品質で知られています。
クリネックス 長持ちロール トイレットペーパー (8ロール入*8袋セット)
- シングル:82.5メートル(約79円/1R)
- ダブル:45メートル(約79円/1R)
3. 王子ネピア株式会社 (Oji Nepia Co., Ltd.)
王子ネピアは、「ネピア」というブランド名でトイレットペーパーを展開しています。ソフトな使用感と高品質が特徴です。
ネピア プレミアムソフト トイレットペーパー 1.5倍巻 無香料(8ロール×8セット)
- シングル:82.5メートル(約88円/1R)
- ダブル:45メートル(約89円/1R)