音声通話メインで使うか? 否か?
この記事を書いている人間は音声通話を多用しています
最近は、キャリアメールやGmailを始めとするフリーメール、SMS等を主に利用していて、音声通話は殆ど使わない人も多いと思います。
しかし、私もそうなのですが、面倒無しにリアルタイムでダイレクトに相手と意思疎通が可能な音声通話をメインとし、好んで利用する方もまだまだ沢山居ると思います。
音声通話を多用すると、使ったら使った分だけ基本料金とは別途、通話料が加算されていくのが辛いところです。
オプションで、24時間かけ放題等を付けると定額で好きなだけ通話が出来ますが、このオプション価格が回線業者によって様々で、かなり高目に設定されている場合も多く、通話が少ない月もある人だと、下手にオプションを付けるとトータルで損をする場合もあります。
そこで、音声通話の利用頻度で、何処の通信業者のどんなプランを利用するのが一番お得かを、紹介してみたいと思います。
携帯電話で使われる2種類の音声通話方式
前知識として先ず、携帯電話の音声通話には、ネット回線利用(VoIP)と通話回線利用(従来の通話回線)の2つの主要な方式がある事をご理解して下さい。
それぞれの違いと特徴を以下に説明します。
そんなのどうでもいいから、おすすめだけ知りたい人はここをクリックで、次項へどうぞ。
ネット回線利用(VoIP)
- 特徴:
- インターネット経由で通話: VoIP(Voice over Internet Protocol)は、インターネット回線を介して音声を送受信します。
- デジタル技術を利用: 音声データはデジタル形式でパケットに分割され、インターネットを通じて送信されます。
- 柔軟な機能性: 転送、会議通話、音声メールなど、多彩な機能が利用可能。
- 利点:
- 低コスト: 国内外問わず通話料が安くなることが多い。
- 高音質: 良好なインターネット接続があれば高品質な通話が可能。
- 多様な機能: 通話以外の多彩な機能が利用可能。
- 欠点:
- インターネット依存: インターネット接続が不安定な場合、通話の品質が低下することがある。
- セキュリティの懸念: インターネット経由で通話するため、セキュリティリスクが存在する。
VoIPを利用する音声通話アプリ
VoIP(Voice over Internet Protocol)を利用する音声通話アプリは多数存在し、以下にいくつか代表的なものを挙げます:
- Skype: 最も広く知られたVoIPアプリの一つで、国内外の通話やビデオ通話が可能です。企業でも広く利用されています。
- WhatsApp: メッセージングアプリであるWhatsAppでも音声通話機能があり、世界中で利用されています。
- Zoom: 主にビデオ会議として知られていますが、音声通話機能も充実しており、ビジネスでの利用が多いです。
- Discord: ゲーマーコミュニティ向けに作られたアプリで、音声チャットや通話が可能です。
- LINE: 主にアジアで広く利用されており、メッセージングだけでなく音声通話も提供しています。
- Google Meet: Googleのビデオ会議ツールで、ビジネスでの利用が多いですが、音声通話も行うことができます。
- Viber: 国際通話やグループチャット、音声通話ができるメッセージングアプリです。
- FaceTime: Apple製品(iPhone、iPad、Mac)間で利用できるビデオ通話アプリですが、音声通話もサポートしています。
これらのアプリはそれぞれ特色があり、利用目的や使い勝手によって選ぶことができます。多くは無料で提供されており、インターネット接続があれば国際的な通話も手軽に行える点が魅力です。
VoIPで一般電話へ電話をかける事も出来る
VoIPで一般電話(PSTN:Public Switched Telephone Network)へ電話をかけるためには、通常以下の方法が使われます。
- VoIPサービスプロバイダーのゲートウェイ: 多くのVoIPサービスプロバイダーは、VoIPネットワークとPSTNネットワークを接続するゲートウェイを提供しています。このゲートウェイを介して、VoIPからPSTNの電話番号に電話をかけることができます。
- 電話番号のポートイン: 一部のVoIPサービスは、ユーザーが自分のPSTNの電話番号をVoIPサービスにポートイン(移行)することを許可しています。この場合、VoIPサービスを通じてその電話番号から一般電話に通話できるようになります。
- コールセンターや企業向けのVoIPサービス: 企業やコールセンター向けの特定のVoIPサービスでは、PSTNとの接続を専用に管理し、PSTNへの電話発信が可能です。
- VoIPゲートウェイ装置: 自宅や企業内で独自のVoIPゲートウェイ装置を利用することで、VoIPからPSTNに接続することができます。これにより、内線から外部の一般電話番号に通話することができます。
これらの方法により、VoIPを利用してもPSTNネットワークに接続し、一般電話へ電話をかけることが可能です。
通話回線利用(従来の通話回線)
- 特徴:
- アナログまたはデジタルの通話回線を利用: 通常は電話会社が提供する通話回線を利用します。
- 回線の安定性: 通話品質は通常安定しており、インターネット接続の影響を受けにくい。
- 利点:
- 信頼性が高い: 通話品質が安定しており、通信の途切れや遅延が少ない。
- セキュリティ: 相対的にセキュリティリスクが少ない。
- 欠点:
- 通話料が高い: 国際通話や長距離通話が高額になることがある。
- 機能の限定: 基本的な通話以外の機能は制限されている場合が多い。
総括
- 選択の基準: 利用する環境や通話の用途に応じて選択することが重要です。通話料金、通話品質、利用可能な機能性、セキュリティの観点から判断すると良いでしょう。
- 市場の動向: 近年ではVoIPが普及し、多くの携帯電話事業者がVoIPを利用した通話サービスを提供していますが、地域やサービスプランによって異なる場合があります。
このように、ネット回線利用と通話回線利用のそれぞれに独自の特徴があり、利用者は自身のニーズに合った方式を選択することが重要です。
通話にVoIPを利用する格安SIM
VoIP経由で一般電話へ電話を掛けられ、音声通話が安いSIMのおすすめです。
楽天モバイル
特徴: 楽天Linkアプリを使用することで、国内通話とSMSが無料で利用できます。データ通信が3G以内で収まるのなら、税込み968円/月で好きなだけ長電話出来ます。VoIP通話に最適です。
音声通話の安さ1番は間違いなく楽天モバイルです。この記事を書いている人間も愛用しています。
サービスを提供し始めた初期の頃は音質が悪かった時もありましたが、今は改善されて音質もかなり良くなっています。
VoIP経由の通話サービスである楽天Linkアプリの柔軟な部分は、楽天モバイルのSIMが挿さってさえいれば、機内モードがONでモバイル通信が使えない状況でも、WiFiに接続されていれば、普通に電話が掛けられ、音声通話を利用出来る部分でしょう。
この特性により、家や無料のフリーWi-Fiスポットのネット回線に接続して、楽天モバイルのデータを殆ど消費せずに音声通話を利用出来ます。
但し、WiFi接続で音声通話を利用した場合は、相手にこちらの電話番号が非通知で掛かってしまいます。ここは改善して欲しい部分ではあります。
mineo
特徴: 「mineoでんわ」を利用することで、通話料が安くなります。また、時間無制限かけ放題オプションもあり、VoIP通話に適しています。
mineoは、音声通話専用で使うのであれば、税込み月額250円の「マイそく スーパーライト」プランに、「時間無制限かけ放題」オプション税込み月額1,210円を付ければ、セットで税込み月額1,460円でどれだけでも無料で音声通話を利用出来ます。
音声通話は利用するが、1回の通話時間が短い人向けの「10分かけ放題」オプションも存在し、こちらは税込み月額800円で利用可能です。10分超過後は11円/30秒の通話料金が加算されます。電話は1回10分以内を徹底できるのであればお得です。
mineoの「マイそく スーパーライト」はSMSが無料で利用出来ます。
従来の通話回線利用で通話無制限
VoIP経由ではなく、通話回線を利用して通話したい場合の格安SIMを紹介します。
povo2.0
特徴: povo2.0は、KDDIが提供する格安SIMサービスで、月額基本料金は無料、必要な機能やデータ容量をトッピングとして選択できるユニークな仕組みを持っています。通話かけ放題についての特徴を以下にまとめます。
povo2.0での通話かけ放題の特徴
- トッピング方式:
- povo2.0は基本料金が無料で、必要な機能やデータ容量を「トッピング」として追加する形式です。通話かけ放題もトッピングとして選択します。
- 通話かけ放題のトッピング:
- 通話かけ放題(24時間): 24時間いつでも国内通話がかけ放題になるトッピングです。
- 5分以内かけ放題: 1回あたりの通話が5分以内であれば何回でもかけ放題になるトッピングです。
- 料金:
- 24時間かけ放題: 月額1,650円(税込)
- 5分以内かけ放題: 月額550円(税込)
- 通話トッピングは、必要な月だけ追加できるため、柔軟な利用が可能です。
- 追加トッピング:
- povo2.0では通話かけ放題以外にも、データ容量やSNS使い放題などのトッピングがあり、ユーザーのニーズに応じてカスタマイズできます。
- 契約の柔軟性:
- 通話かけ放題トッピングを付けない場合は、通常の通話料金がかかります(30秒あたり22円)。
- 必要なときだけ通話かけ放題トッピングを追加できるため、月ごとに料金を調整できます。
- アプリ管理:
- 専用アプリを通じて、簡単にトッピングの追加・削除が行えます。これにより、利用状況に応じて柔軟にプランを変更できます。
まとめ
povo2.0の通話かけ放題は、月額料金を抑えつつ必要なときだけ通話を多用したいユーザーにとって非常に便利です。
特に、24時間かけ放題や5分以内かけ放題のトッピングを選ぶことで、通話料を気にせずに利用できる点が大きなメリットです。
また、トッピング方式の柔軟性により、自分の使用パターンに合わせた最適なプランを組み立てることが可能です。