この記事では、エアコンの室内機の水漏れをきっかけに、カラーボックスのカビ発生、菌類を餌にするコバエの大量発生、そして最終的に電気殺虫器での駆除に至るまでの体験談を綴っています。
エアコンの排水ホースがつまり室内機から水が漏れて大惨事
うざいコバエが急に増えたので異常事態に気付く
2025年4月のことです。初夏の訪れを感じる季節、「最近コバエが多いな」と気になりました。
例年にない数のコバエが室内で大量発生していたのです。まるで安っぽいB級ホラー映画のワンシーン。部屋の中を数えきれないほどのコバエが飛び交っていました。
コバエの種類は不明ですが、とにかく大量に飛び回っていました。
原因はすぐに判明し、それはエアコン室内機の水漏れでした。滴った水がカラーボックスの背面をびっしょりと濡らし、そこにカビが発生。そのカビを餌に、どうやら害虫であるキノコバエが増殖していたのです。

エアコン室内機から水滴がボトボト 原因は排水管の詰まり
エアコン室内機のトラブルの中でも、水漏れはよくある問題です。その原因は大凡こちらです。
過去に何度か経験し、注意していたのですが、気付かないうちに、今回も水漏れしていました。
もっと早く気付いていれば防げたのに、今回は完全に見落としてしまいました。気付いたときには、カラーボックスの背面に滴り落ちた水が板に染み込み、膨らんだ末にカビがびっしり……。
かなり大量に水が漏れていたようで、カラーボックスの下の畳もぐっしょり濡れていました。
初夏の高温多湿な環境がカビの発生を助長し、そのカビを主食とするコバエが大量発生する事態となったのです。
排水ホースが詰まった場合、エアコン修理業者に依頼すればすぐに対応してくれますが、業者を呼ぶとちょっとした作業でも安くても1万円以上かかります。
室内機の分解やドレンパンの交換が必要な大掛かりな修理なら業者に依頼すべきですが、排水ホースの詰まり程度なら、そんな出費は一切不要! 自分で簡単に解決できます。
Amazonなどで1000円から2000円程度で購入できる排水ホース用の吸引ポンプを使えば、詰まりをスッキリ解消!
ポンプの先を排水ホースに差し込み、レバーを引いて吸引すれば、中に詰まったホコリやゴミを取り除くことが可能です。これを、中から何も出なくなるまで繰り返せば掃除完了!

案の定、排水ホースの中に詰まった閲覧注意なホコリの塊を吸引すると、水漏れは止まりました。
エアコン室内機の吸気口にはフィルターが付いていますが、細かいホコリはフィルターをすり抜けて室内機内部に入り込み、結露水とともに排水ホースを流れていく間に徐々に蓄積し、最終的に詰まりを引き起こします。
しかし、水漏れが止まったとしても、一度大量発生したコバエはすぐには消えません。
今度は、このコバエ共を完全に駆逐しなければなりません。そう、コバエを殺す、コバエを全て殺す! コバエ死すべし、慈悲はない! です。
コバエ対策をどうするか本格的に頭を悩ませることになりました。
コバエのため壁の色が見えない コバエが七分に、壁が三分! コバエが七分に壁が三分だ!

大量に発生したコバエですが、常に室内を飛び回っているわけではありません。
我が家の白い壁に、飛び疲れたコバエが天井近くの一部分に固まって大量にとまっているのを見た時は、さすがに怖気が走りました。
これは本腰を入れてコバエを駆除するしかない。しかし、できるだけコストを抑えたい。そこで、まずは100均のダイソーでコバエ取り粘着シートを購入しました。
このシートは、黄色が目立つシートに捕虫用の粘着テープが貼られており、光の反射でコバエを誘引し、粘着テープに貼り付ける仕掛けです。
枚数が必要ならAmazonでまとめて買えばお得ですが、お試しの少量なら100均で手に入る商品で十分です。

試しに壁に掛けてみると……確かにコバエは誘引され、粘着テープにとまればそのまま捕まります。
しかし、1日経って捕まったのは数匹程度。何とも心許ない結果です。
このペースで全てのコバエを殲滅するには、壁が見えなくなるほど大量に仕掛けるしかなさそうです。
コバエ捕り粘着シートは、少数のコバエが発生した際の予防策としては有効かもしれませんが、大量発生には焼け石に水です。

次に、割と有名な自作コバエトラップを試してみました。
容器に酢や麺つゆと同量の水を入れ、さらに台所用洗剤を数滴垂らして、コバエの多い場所に設置するだけです。
コバエが酢や麺つゆの匂いに誘われて、あるいは水を飲もうとして水面に触れると、台所用洗剤の界面活性剤がコバエの体表の油膜を破壊し、水に沈めるという仕組みです。
試してみると、翌日には確かに数匹が溺れ死んでいましたが、駆除効率はコバエ捕りシートと大差なし。
盥ほどの大きな容器でトラップを仕掛ければ効果は上がるかもしれませんが、邪魔になるので却下です。

市販のコバエホイホイも試してみましたが、これは全く効果がなく、一匹も捕まりませんでした。
どうやら、世間で知られる家庭で手軽にできるコバエの駆除方法は、生ゴミに集まるショウジョウバエには効果があるのかもしれませんが、キノコバエには不向きなようです。
多少の駆除効果はあるものの、コバエ捕りシートや自作トラップでは微々たる成果しか得られません。これでは、駆除するよりも増えるスピードのほうが早く、解決にはなりません。
結局、最後に頼るのは科学の力です。コバエを殲滅したいので、金を出して電気式の殺虫器を購入することにしました。
コバエ退治の最終兵器に電気殺虫器『電気のコバエとり』購入
なるべく散財は避けたいところですが、必要に迫られたら仕方ありません。Amazonで電気殺虫器を物色し、「これなら効果がありそうだ」と思った商品をポチり。
効果のほどは未知数ですが、少しでも役に立つことを期待して、予算2000円以内で購入できる『電気のコバエとり』を選びました。
それにしても、どんな商品であれ、通販でポチる瞬間はワクワクしますね。もしかして、買い物依存症かも……?
翌日、『電気のコバエとり』が到着。

写真の通り、この電気殺虫器はUVA-LEDの光でコバエを誘引し、高圧電流で感電死(?)させる仕組みです。
まずは満充電にして、夜、コバエが大量発生している部屋に設置。そして、消灯……。
日本よ、これが「電気のコバエとり」だ! 殺虫効果が凄い!
翌朝、『電気のコバエとり』の成果を確認すると……。

おおおっ、すごい! 予想を遥かに上回る数のコバエが死んでいるではありませんか。圧倒的な殺虫効果。正に死屍累々! 駆除されたコバエの亡骸の多いこと、多いこと。
一晩でどれだけのコバエを仕留めたのか……。対費用効果が素晴らしい。
この駆除性能を目の当たりにすると、「最初からこれを買っておけばよかった……」と後悔してしまいます。「もう全部、あいつ一人でいいんじゃないかな」状態です。
私の場合、物欲に負けて「これ便利そう」とノリで買い、結局使わないことも多いのですが、今回の『電気のコバエとり』は完全に当たりでした。
『電気のコバエとり』でコバエを一週間駆除した結果
この『電気のコバエとり』を就寝時に使い続けたところ、1週間後にはあれほど大量にいたコバエの姿が激減しました。
毎朝確認すると、「一体どれだけ死んでいるんだ……?」と恐ろしくなるほどの数のコバエが駆除されており、目標であるコバエ絶滅に日に日に近づいている実感があります。
ただし、成虫を駆除しただけでは油断はできません。すでにどこかに産み付けられた卵が孵化すれば、次の新手が出現する可能性があります。
しかし、孵化した成虫が産卵する前に駆除し続ければ、コバエの絶対数は確実に減っていくはずです。
秋になるまで、このペースで『電気のコバエとり』を駆使し、完全絶滅を目指して駆除を続ける予定です。
コバエ死すべし、慈悲はない!

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エアコンの室内機からの水漏れの原因とその対策。
1. ドレンホースの詰まり
原因: エアコンの室内機で発生した結露水はドレンホースを通じて外へ排出されますが、ホースがホコリやゴミで詰まると水が排出されず、室内機から漏れ出すことがあります。 対策: ドレンホースの定期的な清掃や詰まりのチェックを行い、詰まりが発見された場合はすぐに取り除きます。
2. ドレンパンの破損やひび割れ
原因: 結露水を受けるドレンパンが破損したり、ひび割れたりすると水が漏れます。 対策: ドレンパンの状態を定期的に確認し、必要に応じて修理や交換を行います。
3. ドレンホースの設置不良
原因: ドレンホースが適切に設置されていない場合、水が逆流して室内機から漏れることがあります。特に、ホースが上向きになっている場合や曲がりすぎている場合に発生しやすいです。 対策: ドレンホースが適切に設置されているか確認し、必要に応じて再設置します。
4. フィルターの汚れ
原因: フィルターが汚れていると、空気の流れが妨げられ、室内機内部で結露が多く発生します。その結果、ドレンパンが対応しきれずに水が漏れることがあります。 対策: エアコンのフィルターを定期的に清掃し、汚れがたまらないようにします。
5. 冷媒不足
原因: 冷媒が不足すると、エアコンが効率的に冷却できず、室内機内部で結露が異常に多く発生しやすくなります。これが水漏れの原因になることがあります。 対策: 冷媒の量を定期的にチェックし、不足している場合は補充します。
6. 室内機の傾き
原因: 室内機が正しく水平に設置されていない場合、結露水がドレンホースに適切に流れず、室内機から漏れ出すことがあります。 対策: 室内機が水平に設置されているか確認し、必要に応じて再調整します。
7. 配管の断熱不良
原因: 室内機と室外機をつなぐ配管が適切に断熱されていないと、結露が発生しやすくなり、その結果、水が漏れます。 対策: 配管の断熱材をチェックし、不十分な場合は追加で断熱材を巻きます。
8. 内部の故障
原因: 内部のポンプやその他の部品が故障している場合、水が正常に排出されず、室内機から漏れることがあります。 対策: 専門の技術者による診断と修理が必要です。
定期的なメンテナンス
エアコンの水漏れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。フィルターの清掃やドレンホースのチェック、冷媒の補充など、日常的な点検を行うことで未然にトラブルを防ぐことができます。また、異常を感じた場合は、早めに専門業者に相談することをお勧めします。
家の中に発生する代表的なコバエの種類
- ショウジョウバエ(Drosophila spp.):
- 特徴:非常に小さく、体長は約2-4ミリメートル。赤い目が特徴的。
- 発生源:腐った果物や野菜、発酵食品、飲み物の残りなど。
- 対策:腐った食べ物を取り除き、台所を清潔に保つ。果物は冷蔵庫に保存する。
- ノミバエ(Phoridae spp.):
- 特徴:体長は約1-5ミリメートル。脚が長く、独特の飛び方をする。
- 発生源:排水溝、湿った土壌、腐敗した有機物。
- 対策:排水溝を清潔に保ち、水気の多い場所を乾燥させる。
- チョウバエ(Psychodidae spp.):
- 特徴:体長は約2-5ミリメートル。羽がチョウのように広がり、毛で覆われている。
- 発生源:排水溝、浴室、トイレの周りなど湿った場所。
- 対策:排水溝の掃除と乾燥、換気を良くする。
- キノコバエ(Sciaridae spp.):
- 特徴:体長は約2-4ミリメートル。黒っぽい体色。
- 発生源:観葉植物の土壌、湿った土。
- 対策:観葉植物の土を乾燥させる。過剰な水やりを避ける。
これらのコバエは主に湿った場所や腐敗した有機物を好みます。発生を防ぐためには、定期的な清掃や水分の管理が重要です。
家庭で簡単に実施できるコバエ駆除方法
1. 自然なコバエ・トラップの使用
酢(めんつゆ)と洗剤のトラップ
- 材料:リンゴ酢(または他の酢、めんつゆ)、食器用洗剤、小さな容器
- 手順:
- 容器にリンゴ酢を入れる(1/4カップ程度)。
- 数滴の食器用洗剤を加える。
- 軽く混ぜて、コバエがよく出る場所に置く。
- コバエが酢の匂いに引き寄せられ、洗剤によって溺れる。
果物トラップ
- 材料:熟した果物の切れ端、容器、ラップ、小さな穴を開ける道具
- 手順:
- 容器に熟した果物の切れ端を入れる。
- 容器にラップをかける。
- ラップに小さな穴を数カ所開ける。
- コバエが果物に引き寄せられ、容器の中に入るが出にくくなる。
2. 市販のコバエ・トラップとコバエ用殺虫剤の使用
市販のコバエ・トラップ
- スーパーマーケットやホームセンターで購入可能。
- 説明書に従い、コバエの発生源やよく見かける場所に設置。
殺虫剤スプレー
- 使用方法:
- コバエが多くいる場所に直接スプレーする。
- 食品やペットがいる場所では使用しない。
- 使用後は部屋をよく換気する。
3. 家庭用品を使ったコバエ対策
アルコールスプレー
- 材料:スプレーボトル、消毒用アルコール、水
- 手順:
- スプレーボトルに等量の水とアルコールを混ぜる。
- コバエがいる場所にスプレーする。アルコールがコバエを殺します。
4. 環境の整備
清潔な環境を保つ
- 食品の管理:腐りやすい果物や野菜は冷蔵庫に保管し、食べ残しは早めに処分する。
- ゴミの管理:ゴミは密閉できる容器に入れ、定期的に捨てる。
- 排水溝の清掃:キッチンや浴室の排水溝を定期的に掃除し、詰まりや汚れを取り除く。
湿気の管理
- 観葉植物の管理:土の表面を乾燥させるようにし、過剰な水やりを避ける。
- 換気の徹底:キッチンや浴室の換気を良くし、湿気がこもらないようにする。
5. 物理的な対策
粘着テープ
- 粘着性のあるテープや紙をコバエがよく飛ぶ場所に設置し、捕まえる。
これらの対策を組み合わせて実施することで、コバエの退治を効果的に行うことができます。