米の価格が異常な高値なので主食を安い麦に変更 備蓄米放出も簡単に手に入らない

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生活

一昔前は米より麦のほうが高かったが、今では逆に麦のほうが安くなった

 個人的に麦ごはんは好きです。ちなみに、ここで言う「麦ごはん」とは、よくある米に麦を混ぜて炊いた麦飯ではなく、麦100%で炊いたごはんのことを指しています。もちろん、米のほうが美味しいとは思いますが、麦もその次くらいに美味しいと感じています。

 1993年の米不足のときには、外皮を取り除いて蒸し、押しつぶして炊きやすく加工された押麦が、イオン系の食品売り場で1kgあたり250円くらいで買えたので、当時はそれをよく食べていました。

 その後、米不足が解消され、代替品として急遽輸入されたタイ米が大量に余って、10kgで1000円以下という捨て値で投げ売りされる状況になりました。これをきっかけに、しばらくはタイ米を主食にしていました。

 タイ米が市場から姿を消した後は、国産米を精米・袋詰めする過程で、ふるいにかけられてサイズが小さく落ちた屑米(くずまい)が、問屋で10kgあたり1500円ほどで買えたので、それ以降はずっとその屑米を主食にしてきました。

 そう、この頃は麦よりも屑米のほうが安くてお得だったのです。私は味の良し悪しよりも価格を優先するので、米のほうが安ければ米しか買いません。

 屑米といっても、粒が小さいだけで味に大きな差はありません。あえて高価な麦を買う理由もなくなりました。

 1993年の米不足当時、世間では「不味い」と酷評されていたタイ米でさえ、私は炊きたてなら「けっこう美味しい」と感じていた人間です。そんな私が屑米に不満を持つはずもなく、普通に美味しくいただいていました。

「腹が減ったら、少しのおかずで大量に米を食え」――これが、食費を切り詰めつつも空腹を回避する貧乏飯の基本です。米で腹を満たすと、食費を本当に抑えられました。

 しかし、長年続いていた「米は常に安い」というありがたい状況は、突然終わりを迎えます。

 2024年頃からの物価上昇に伴い、米の価格がじわじわと上がりはじめ、それに合わせて屑米の価格も少しずつ値上がりしていきました。

 長年、10kgで約1500円で買えていた屑米が、2000円を超え、3000円を超え、2025年になるとついに5kgで2400円にまで跳ね上がったのです。

 さらに、それまでは電話で「これから買いに行くので一袋取り置きしておいて」と頼めていたのに、今では取り置き不可に。
「毎日店頭には並べるので、来たときに在庫があれば好きなだけ買っていってください」というルールに変更されてしまいました。

 こうなると、買いに行ってもタイミング次第では空振り(ボウズ)で帰ることになる可能性も高くなり、いちいち問屋を覗くのも面倒になってしまったので、この時点で屑米を買うのをあきらめました。


麦を買うなら、基本は押麦か丸麦

 需要と供給の関係か、そもそも麦を主食にしている人が少ないせいか、麦がスーパーで安売りされていることはほとんどありません
 となると、当然ですがスーパーでちまちま買うよりも、ある程度まとまった量をAmazonなどでまとめ買いしたほうが安くなります。

 私自身が実際に購入を検討して調べた結果、Amazonでお得だと感じたのは、以下の丸麦と押麦の2品目です。

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 どちらも、食用として流通していて価格も比較的安価な、代表的な麦です。
 Amazonで買える丸麦は、1kgあたり348円ほど。押麦は定期便で買うと4.8kgで1702円なので、1kg換算で約354.6円になります。

 他にもいろいろな種類の麦はありますが、健康食品として高値で売られているものや、白米に似せて加工された高級麦は高すぎて、「安い主食」を求める私の候補には入りません

 単純な1kgあたりの単価で見ると丸麦のほうが安いのですが、炊いたときに水を吸って増える量が多いのは押麦です。
 しかも、押麦は炊きやすく、ご飯のかさも増えるため、実質的なコストパフォーマンスはほとんど変わりません

 丸麦と押麦では、味や食感にやや違いがあるので、どちらを選ぶかは完全に好み次第です。

 私は押麦のほうが好きなので押麦を買いましたが、丸麦の風味が好きな「麦愛食家」の方は、迷わずそちらを選べばよいでしょう。

 ただし、麦ごはん未経験の人が新たに麦食に新規参入する場合は、まずは扱いやすい押麦から試してみるのがおすすめです。


丸麦と押麦の違い

 食用の大麦には、「丸麦(まるむぎ)」と「押麦(おしむぎ)」という2つの代表的な加工形態があります。
 ここでは、それぞれの違いや炊き方、味や食感の特徴について簡潔に解説します。

特徴丸麦(まるむぎ)押麦(おしむぎ)
加工方法外皮を取り除いただけで、粒の形がほぼそのまま丸麦を蒸してからローラーで平たく押しつぶしたもの
見た目丸くてぷっくりした粒状平たくつぶれていて白っぽい
栄養価押麦とほぼ同じ。食物繊維が豊富(特にβ-グルカン)丸麦と同様に食物繊維が多く、GI値も低め
炊き上がりの食感プチプチ、モチモチとした弾力柔らかくなりやすく、ごはんとなじみやすい
炊飯時間長め(浸水も含めて1時間以上推奨)比較的短め(白米と一緒に炊けることが多い)

炊き方の違い

丸麦の炊き方(白米と混ぜる場合):

  1. 丸麦を軽く洗う。
  2. 白米1合に対して丸麦大さじ1~2(15〜30g)程度を加える。
  3. 水は、通常の炊飯量に加え、麦の量の約1.5倍の水を追加する。
  4. 30分〜1時間ほど浸水させてから炊飯。
  5. 炊き上がったら軽く混ぜて蒸らす。

ポイント:丸麦は硬めの食感があるので、好みに応じて浸水や水の量を調整。


押麦の炊き方(白米と混ぜる場合):

  1. 押麦を軽く洗う(製品によっては不要)。
  2. 白米1合に対して押麦大さじ1~2(15〜30g)を加える。
  3. 押麦の重さの1.5倍の水を追加(例:押麦30gなら水45ml追加)。
  4. 白米と一緒に炊飯器で炊くだけでOK。
  5. 炊き上がったらよく混ぜて蒸らす。

ポイント:白米と同時に炊けるので手軽。


味や食感の違い

  • 丸麦
     → プチプチした歯ごたえが残りやすく、麦の風味も強め。雑穀ごはんらしい個性があります。噛みごたえ重視の人におすすめ。
  • 押麦
     → 柔らかく、ごはんにしっかりなじみます。クセが少なく食べやすいので、麦ごはん初心者や子どもにも向いています。

どちらを選ぶべき?

目的おすすめの麦
食感重視、噛みごたえが欲しい丸麦
白米とのなじみ重視、扱いやすさ押麦
食物繊維を取りたい(どちらでもOK)丸麦 or 押麦

まとめ

  • 丸麦は「ぷちぷち弾力食感」、押麦は「なめらかで食べやすい」。
  • 丸麦は炊くのに少し時間がかかるが、噛みごたえが魅力
  • 押麦は白米と一緒に簡単に炊けるため、初心者にもおすすめ
  • どちらも健康的な主食の選択肢なので、好みや目的に合わせて使い分けるのがベストです。

麦100%のご飯も炊き方は簡単、そしてそこそこ美味い

 麦100%でご飯を炊く場合、水を少し多めにする必要はありますが、基本的に米と同じように炊飯可能です。
 米は炊くと重量が2.2〜2.3倍になりますが、押麦は2.8倍になります。同じ一合炊いても、麦の方が炊き上がった時に量が多くなります。
 100%の麦ご飯は色が若干黄色みを帯びています。

 麦は、米よりも食感が独特で、ぷちぷち(個人的な感想)していて弾力があります。
 私はそれが美味と思います。米とは若干違った味わいですが、少なくとも食パンやパスタを米の代用品にするよりは、満足の行く食べ応えの主食として楽しめます。
 麦は卵掛けご飯で食べても美味しいです。カレーを掛けても普通に美味いです。
 冷えても大丈夫です。寧ろ、炊きたては麦独特の香りが強いので、冷めてからの方が美味しく感じる人もいるのではないでしょうか?
 炊いた麦の匂いが嫌な人は、麦を洗う回数を増やすと、匂いは減ります。洗う必要のない商品でも敢えて洗うと、匂いは薄くなります。

 取り敢えず、再び米が麦よりも安くなる日までは、これから食事は100%の麦食にする予定です。
 麦は食物繊維が米よりも多く、健康を考えるのなら、米よりも麦を主食にした方が、身体には良さそうです。

麦100%のご飯も炊き方は簡単、そしてそこそこ美味い

麦を炊くときの注意は水の量くらい

 麦100%でご飯を炊く場合、水を少し多めにする必要はありますが、基本的にはお米と同じように炊飯可能です。
 特別な炊飯器や調理器具も不要で、ふつうの炊飯器でそのまま炊けます

 ちなみに、炊くときの膨張率は以下のとおりです:

  • 白米:2.2〜2.3倍
  • 押麦:2.8倍

 つまり、同じ「一合」でも、炊き上がりの量は麦のほうが多くなるため、コスパ的にも優秀です。
 炊き上がった麦ごはんは、見た目がややうっすら黄色っぽくなりますが、それもまた自然な色合いです。


麦は、ぷちぷちしていて弾力がある

 麦は米と比べて、食感がぷちぷちしていて独特です(あくまで個人的な感想ですが、これが意外にクセになります)。
 私はこのぷちぷちした弾力と、ほのかな麦の風味を「美味い」と感じています

 味そのものも、米とは少し違うものの、不思議と主食としての満足感がしっかりあるんですよね。
 個人的には、「パンやパスタで米を代用するより、よっぽど満足度が高い」と感じています。


麦ごはんは意外と何でも合う

  • 卵かけご飯にしても美味しい
  • カレーをかけても普通に美味しい
  • おかずとの相性も問題なし

 クセが強すぎないので、いろんな料理と合わせやすく、実用性のある主食です。

 しかも、麦は冷めても食感があまり落ちません
 むしろ、炊きたてよりも香りが落ち着いた冷めた状態のほうが食べやすいと感じる人も多いかもしれません。


麦の匂いが気になる場合は洗うべし

 麦を炊いたときの独特の匂いが苦手な方もいると思います。
 その場合は、麦をしっかり洗うことで匂いがかなり軽減されます。

 商品によっては「洗わずそのまま炊けます」と書かれているものもありますが、あえて2~3回水を替えて洗うだけでも香りがマイルドになります


私の今後の方針:麦100%生活に突入

 とりあえず、米よりも麦の方が安い現状が続く限り、私の食事は基本的に麦100%でいく予定です。

 それに、麦は単に安いだけではなく、

  • 食物繊維が豊富
  • GI値が低く、血糖値の上昇を抑える
  • 便通にも良い
  • 腹持ちが良い

 といった点から見ても、健康面で明らかに米より優秀です。
 節約と健康を両立できる麦、案外「あり」なのではないでしょうか?


まとめ

  • 麦100%ごはんは、普通の炊飯器で簡単に炊ける
  • 押麦なら炊き上がりの量が多く、コスパが良い
  • 食感はぷちぷちしていて、意外とクセになる
  • 卵かけやカレーなど、何にでも合う万能主食
  • 匂いが気になる場合はしっかり洗えばOK
  • 健康面でも麦はかなり優秀な主食候補
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