日帰りで鼻口蓋管嚢胞の開窓手術から約3ヶ月経過の状態(治療体験談)
鼻口蓋管嚢胞の日帰り外来開窓手術を受けてから、術後約3ヶ月が経過しました。
施術を受けたのが2024年5月24日で、今日8月20日に定期検診に行って来ました。
術後から、ずっと開窓で空いた穴にカーゼを詰めて、穴が塞がらない様にするのと同時に、食べ物のカスが鼻口蓋管嚢胞の内部に入り込むのを防いでいました。
嚢胞の中からは未だ、浸出液(味はしょっぱい)が止め処なく、じくじくと染み出している状態です。
この浸出液の成分が何かは不明なのですが、1日1回カーゼを交換する時、カーゼを抜くと同時に、浸出液をたっぷりと吸収したカーゼから饐えた匂いが漂って来て、浸出液ってどんだけ臭いの? と毎回変な感心をしています。
多分、浸出液自体が臭いというよりは、浸出液の染み込んだカーゼで、口腔内の雑菌が増殖して悪臭が発生しているのだとは思いますが、こんな状態で口臭大丈夫なのかよ、と心配になるレベルです。
鼻口蓋管嚢胞用の蓋が完成する
開窓手術で開けた傷口も確り固まって来たので、そろそろカーゼを詰めなくて良いようにと、シリコン状の素材で、口を開いている鼻口蓋管嚢胞にカポッと嵌め込む式の蓋を作成して貰いました。
今後はこの蓋をしておけば、カーゼを詰めなくても、代わり食べ物のカスが穴の中に入り込むのを防いでくれます。
蓋の利点は、自分で簡単に取り外しが出来て、蓋を外してネオステリングリーンうがい液やイソジンうがい薬なんかで、まめにうがいをする事で、嚢胞の中を清潔に保てる様になる事です。
話は逸れますが、前々から、歯医者で出るネオステリングリーンうがい液と耳鼻科で出るイソジンうがい薬は何が違うのかなと思っていたら、ネオステリングリーンうがい液の有効成分は洗浄作用と殺菌作用のあるベンゼトニウム塩化物で、イソジンうがい薬の有効成分はウイルスや細菌、真菌に対して殺ウイルス・殺菌効果があるPVPI(ポビドンヨード)でした。
閑話休題。
蓋は完全に穴を塞ぐ訳では無く、微妙な隙間があって、浸出液は嚢胞内に溜まる事無く口腔内へと排出されます。
今までのカーゼを詰めていた状態では判らず、蓋を装着して始めて気付いたのですが、この浸出液、結構な量が継続的に滲み出ているみたいで、蓋の隙間から漏れる浸出液で口の中が常にしょっぱいです。
閉じた状態の嚢胞の中で、この調子でドバドバと浸出液が滲み出し続けていたら、嚢胞が歯槽骨を吸収するくらい大きく膨らんで当然か、と実感しました。
鼻口蓋管嚢胞用の蓋 即紛失する
さて、それでは蓋の写真と、蓋を嵌めた状態の口腔内の写真を撮ろうか……でも、その前にうがいをしよう。
そう思って流し台へ向かい、鼻口蓋管嚢胞中をネオステリングリーンうがい液で洗浄する為に蓋を外そうとしたら、蓋が穴の中に嵌まり込んで、どうにも上手く外れない。
こりゃまいったな、と思って口を大きく開け、蓋の端に指の爪先を掛けて力を入れたら、スポンと抜けた蓋が、勢い余って何処かに飛んで行ってしまいました。
しかも状況は最悪で、蓋は周囲の物体に中って跳ね返り、コロコロ転がっていって何処かに消えてしまいました。
ヤバい、と焦って探しましたが、蓋は全く見付かりません。多分、何処かの隙間に入り込んでしまったんだと思います。
正直、我が家には物が多過ぎて、小さい物が紛れ込んだら、忘れた頃に出て来る事はあっても、探してもその時には先ず見付かりません。
10分くらい探しても出て来る気配が無いので、結局探すのを諦めました。
こうして、折角病院で制作して貰った鼻口蓋管嚢胞用の蓋は、2時間も使用する事無く、あっという間にその姿を消してしまいました。
病院に電話したら、型はあるので直ぐ作り直せるから2日後に取りに来てと言われました。
仕様が無いので、其の場凌ぎで、また穴にカーゼを詰めておきました。
こんな事なら、うがいなんてしようと思わず、先にとっととブログのネタ用に写真を取っておけばな、と後悔しています。
そんな訳で、今は画像を載せられないので、新しいのを作って貰ったら改めて撮影しようと思います。
鼻口蓋管嚢胞用の蓋 再製作して貰う(ここから8月22日に追記)
鼻口蓋管嚢胞用の蓋を無くしましたと電話したら、口腔外科の医師がすぐに蓋を作り直してくれました。有り難い事です。早速受け取って来ました。
しかも今度は、予備を含めて2個くれました。……と、いう事でやっと蓋の画像が撮れました。
如何でしょうか? シリコン状の素材で出来た蓋です。開窓で空けた穴は真円ではないので、嵌める時の向きもあります。
この蓋で開いたままの嚢胞の穴を塞いでおきます。新バージョンはサイズが大き目なので、嚢胞の内部に埋没する心配も無く、うがいで中を洗浄したい時は、指で摘めば簡単に外れます。実に機能的な蓋です。
最初に作って貰った物より、体積も2倍くらいに増えています。小さいとまた無くすので、このくらいのサイズの方が安心出来ます。
浸出液はやはり常時分泌されているので、長時間蓋を嵌めたままにしてから外すと、溜まった中身がとろんと流れ出てきます。とてもしょっぱいです。
画像の撮影は、これまでと同じく安物のUSBファイバースコープで行いました。カメラの画像数の多いものは未だ買っていません。
しかし、口腔内の撮影だけなら、このUSBファイバースコープでも、結構問題なく撮れてますね。