肌触り良好ガーゼマスクに自作活性炭不織布フィルター! 排ガスやタバコの匂いも防ぐ

「広告」

DIYと自作

マスクを着けていることの安心感よ!

 コロナ禍の終焉に伴い、巷ではマスクを着用している人が随分と減った気がしますが、私は未だに着用を続けています。
 何と言うか、一度「汚い(と思われる)空気」をマスクで濾過してから吸い込むことが習慣化して普通になってしまったら、外出時にはマスクが手放せなくなってしまいました。
 そんな訳で今もずっとマスクを着けています。
 しかし、唇や口周りの肌に直接触れるマスクは、肌触りの良いガーゼでないと嫌なので、愛用しているのは昔ながらの洗って再利用可能なガーゼマスクです。


2025年10月追記:消毒液が消える

 ほぼ全員がマスクを着用していたコロナ禍の最中、そして終焉してからもしばらくは、どこの店舗の出入り口にも置かれていた手指消毒用液も、今となっては病院以外では一部のドラッグストアくらいにしかなくなってしまいました。
 あの消毒液は、コロナ以外の病原菌やウイルスの対策にもなったと思うので、とても助かりました。
 それが置かれなくなったことで、気軽に手指の消毒ができなくなってしまい、とても不安です。
 冬になるとマスクを使う人はまた多少は増えると思うので、消毒液の設置も復活してほしいものです。
 最近では、徳用の99.9%イソプロパノールを70%濃度まで水で薄めて小瓶に入れ、自前の消毒液を持ち歩いています。


ガーゼマスクは肌触りが優しいがフィルター性能的には不安。だから活性炭をプラスする

肌触りが良くて繰り返し再利用可能なガーゼマスク

 私が愛用しているガーゼマスクは、別の記事にも書きましたが、Amazonで5枚入り¥211で買える徳用品です。
 これを使用後に次亜塩素酸水に浸けてから洗濯用洗剤で洗って乾かし、ひたすら再利用しています。
 再利用を繰り返すうちに段々とガーゼが黒ずんだり黄ばんだりしてきますが、次亜塩素酸水で殺菌・殺ウイルスすれば布に棲息する有害な微生物は死滅してリセットが掛かるので、問題なしと割り切って使い続けています。


ガーゼマスクはフィルター性能に関しては少し頼りない

 ただ、ガーゼマスクだけだと口周りを覆える面積が狭いし、それだけでは濾過フィルターとしての能力不足が不安なので、外側に、これまたAmazonで買った安い3Dマスクをプレフィルター代わりに重ねて着用しています。
 このマスクも洗って再利用可能で、素材はポリエステル90%・ポリウレタン10%の化繊なので、単体でも菌やウイルス等はそれなりにシャットアウトしてくれそうですが、肌触りはガーゼには劣るため、基本的にはガーゼマスクの上に被せています。
 個人的には、これが最適な組み合わせかなと思っています。


布マスク2重でフィルター性能UP、しかしまだ足りないかも

 ガーゼマスクの上に化繊の3Dマスクを重ねると、上から抑えつけられてガーゼマスクが口元にピタッとフィットし、隙間が減るので、例えば車の排ガスのような健康に悪そうなケミカル系の悪臭も、結構しっかりとフィルタリングしてくれます。
 歩きタバコの喫煙者(最近は減りましたが絶滅はしていない)とすれ違っても、ニコチンを多く含んだ副流煙の臭いもそんなに気になりません。
 しかし、当たり前ですが、やはり完全には防いでくれないので、もっと濾過性能を高めるために、ガーゼマスクの中に活性炭不織布シートを挟んでみることにしました。


日常生活で見た目が仰々しい本格的な防護マスクをつけるのはさすがにちょっと……

 高い濾過性能だけを求めるのなら、フィルター部分交換式の粉塵マスクや防毒マスク等を使用した方が良いでしょう。
 とはいえ、何かしらの作業時ならともかく、さすがにそれを普段から常用して、道を歩いたり病院に行くのは無しだなと思います。
 日常生活の外出時に使用するなら、見た目が普通のマスクでないと困ります。

 なので、ガーゼ+3Dマスクを重ね使用することを前提に、それにさらに追加する低価格の活性炭フィルターをどうするか、商品選びには少し悩みました。
 お誂え向けの商品として、一昔前なら100均のダイソーに行けば「活性炭不織布シート」というのが110円で買えたのですが、悲しいかな既に絶版なのか、今ではもう探しても置いてありません。
 仕方がないので、代わりになる商品を探したところ、Amazonで似た感じの活性炭不織布シートを見つけたので、それを購入しました。
 さすがにダイソーで買うよりは高くつきましたが、値段が高いだけあって、こちらの方が厚みもあり、何となくフィルター効果も高そうな気がします。


活性炭不織布シートを切ってガーゼマスクに挟めば防臭効果が高まる

活性炭不織布シートは「再利用可能」と書かれた袋に入って届くが、この袋にはジッパーが無いため、シートに臭いが付着しないように自分でジップロック等に入れて保存する必要がある。

 Amazonから届いた活性炭不織布シートはかなり大きいので、ちょうど良い大きさに切って使用します。
 ガーゼマスクに挟める大きさに合わせるため、ボール紙などで先に型紙を作り、それを目安に活性炭不織布シートを切っていきます。
 ただ、このシートはフェルトのように切りにくく、布用の裁ちばさみを使用しないと、普段紙を切るようなハサミではうまく切れませんでした。

活性炭不織布シートを程よい大きさに切ったら、後はガーゼマスクのガーゼとガーゼの隙間に挿し込むだけ。

 無事に活性炭不織布シートを適度な大きさに切れたら、後はガーゼマスクの重なり合っている布と布の隙間に押し込んで挟み込むだけです。
 ガーゼマスクはガーゼを何重にも折り畳んで両端を縫ってあるだけなので、特に加工しなくても活性炭不織布シートを挟む隙間には事欠きません。
 簡単に活性炭入りのガーゼマスクが完成します。


活性炭不織布シートをマスクのフィルターに使うと、その吸着効果で何が期待できるのか?

 活性炭不織布シートをマスクのフィルターとして使用すると、以下のような物質の吸着が期待できます。

  1. 有機化合物(VOC)
     ・シンナーや塗料の臭い
     ・タバコの煙や臭い成分(アセトアルデヒド、ベンゼン等)
     ・排気ガスの一部成分(トルエン、ホルムアルデヒド等)
  2. ガス状の有害物質
     ・二酸化硫黄(SO₂)
     ・硫化水素(H₂S)
     ・アンモニア(NH₃)
     ・一酸化炭素(CO)※一部吸着するが、十分な除去は難しい
  3. 悪臭成分
     ・汗や体臭成分(アンモニア、酢酸等)
     ・食べ物の臭い(揮発性脂肪酸等)
  4. 微量の金属蒸気
     ・一部の重金属イオンや蒸気(例:水銀蒸気)
  5. 一部の細菌・ウイルス由来の成分
     活性炭には表面に細孔が多く、細菌やウイルスが放出する一部の毒素や臭い成分を吸着する可能性があります。

吸着が期待できない物質
 ・ウイルスや細菌の完全な除去(活性炭単体では対応不可、HEPAフィルターなどとの併用が必要)
 ・PM2.5や花粉(活性炭自体は吸着しにくいが、不織布構造によっては一部捕捉可能)
 ・酸素や窒素などの気体成分(分子量が小さいため吸着されにくい)

 活性炭不織布は特に臭いの軽減や有機ガスの吸着に強みがあるため、通勤時の排気ガス対策やタバコの煙対策に適しています。


活性炭不織布シートを必要な度に毎回切るのが面倒な人には!

 ガーゼマスク用のフィルターに活性炭不織布シートを使うと安上がりで済みますが、使うたびに毎回切るのは割と面倒です。
 「面倒なのは嫌だ」という方には、マスク用取り替え活性炭フィルターの子供用が、ガーゼマスクに挟んで使用するにはちょうど良いサイズなので、以下の商品を利用するのがおすすめです。

 子供用は大人用に比べてサイズが小さい分、値段がかなり安く、さらにガーゼマスクに挟むのであれば、このくらいコンパクトな方が使いやすいので、わざわざ値の張る大人用を購入する必要はありません。
 加えて、このフィルターは5重構造になっており、PM2.5等もフィルタリングしてくれる性能を持っているので、活性炭不織布シートを切って挟むよりも高い濾過効果を期待できます。

左が子供用。右が大人用。


まとめ:マスクを着けると自分の口臭が気になるが、活性炭シートでそれも軽減する(個人的な感想)

 マスクを着けると鼻と口が覆われるので、自分の吐いた息がマスクの中に充満します。
 結果、悪臭という程ではないにしろ、鼻と口の周りで濃縮された自分の息を吸い込むことになり、「何かちょっと臭いな」と感じます。

 しかし、マスクに活性炭シートを挟み込むと、自分の吐いた口臭も活性炭が吸着してくれるのか、臭いが気にならなくなりました。
 マスクを着用した時に自分の口臭が気になる方は、体感は人それぞれなので必ずしも解消されるとは限りませんが、改善は期待できるので、ぜひ一度、活性炭シートを試してみてください。


タイトルとURLをコピーしました