家庭用ゲーム機もセガが好きだった人のマークIII/マスターシステム
時代は1980年代。当時の家庭用ゲーム機といえば任天堂のファミリー・コンピューターが主流でしたが、一部のセガ好きは、敢えてマークIII/マスターシステムで遊ぶのを好んだものでした。
同時発刊されていたゲーム雑誌は毎月欠かさずに片っ端から読み漁るも、殊にゲーメスト(新声社)や、「セガ推し」の傾向が強かったBEEP(日本ソフトバンク出版事業部)辺りを熱心に愛読。
BEEPのオマケとして付属したソノシートに収録されたゲームミュージックを聞きながら、マークIII版のファンタジーゾーンで遊ぶ。
そんな10代を過ごした2024年現在40~50代の人間は、私以外にも存在するんではないでしょうか?
で、ここまでが前置きです。
懐かしいマークIII/マスターシステムのカセットが見付かったので紹介してみる
当時の私は、バイトで稼いだ金でゲームばかり買っていました。
金に困ると売っ払って、新しいゲームを買う資金に廻したりもしていましたが、売り時を逃して、存在を忘れ去り、そのまま残っている物もあります。
それがこの度、物が増え過ぎつぁ混沌状態で流石に家の床が見えなくなって来たので渋々て荷物を片付けた処、古びた段ボール箱の中から昔のゲームが発掘されたので、写真付きで紹介してみたいと思います。
但し、ゲーム機本体は無い。
セガのマークIIIとマスターシステム
セガのマークIIIとマスターシステムは、1980年代にリリースされたセガの家庭用ゲーム機です。以下、それぞれの機種について詳しく説明します。
セガ・マークIII
- 発売日: 1985年10月20日(日本)
- 特徴: セガ・マーク3は、セガが日本国内向けに発売した8ビット家庭用ゲーム機で、前身であるSG-1000の改良版です。マーク3はグラフィック性能や音響機能が向上しており、ゲームの描画能力が高まりました。また、カートリッジの容量も拡大され、多くのゲームがリリースされました。
本体にはPSG音源しか搭載されていませんが、別売で「FM音源ユニット」が発売されました。 - 互換性: マーク3は、SG-1000およびSG-1000 IIとの互換性を持っており、これらのゲームをプレイすることができます。
- ゲーム: 「ファンタシースター」や「アレックスキッド」など、後にシリーズ化された作品が初めて登場したハードでもあります。
セガ・マスターシステム
- 発売日: 1986年(北米、欧州)、1987年(日本)
- 特徴: マスターシステムは、セガ・マークIIIの海外向けバージョンとして発売されました。ハードウェア自体はほとんど同じですが、デザインや名称が変更されています。特に欧州とブラジルで大きな成功を収めましたが、日本や北米では任天堂のファミコン(NES)との競争で苦戦しました。
- 追加機能: 国内で発売されたマスターシステムは、米国版をベースにFM音源や連射機能を内蔵したマイナーチェンジモデルです。
海外のマスターシステムには、ライトガン「LIGHT PHASER」や3Dメガネなどの周辺機器も提供され、様々なプレイスタイルに対応しました。3Dメガネは国内でも発売されました。日本では光線銃はヒットしないと思われたのか、発売されていません。 - ゲーム: マークIIIと同様に、セガの代表的なゲームシリーズが多数登場しており、これらは後のセガのハードウェアでも続編がリリースされました。
海外でのみ発売され、日本国内では未売買のゲームタイトルもあります。
まとめ
セガ・マークIIIとマスターシステムは、セガがファミコンに対抗してリリースした8ビットゲーム機であり、特に欧州やブラジルでの人気が高かったハードです。セガの独自タイトルや周辺機器の導入により、ゲーマーに独自のゲーム体験を提供しました。
互換機
当時のゲームカセットをそのままプレイ出来る互換機として、「レトロフリーク」というゲーム機が発売されています。これに、メガアダプタを使用するとセガ・マークIII/SG-1000対応のゲームも出来ます。
ゲームのカセット
写真の写りが悪いのはご勘弁を。
ファンタシースター
セガが自社で作成した初RPG。後にセガのRPGといえばこれと認知される程度に有名となり、続編が数本発売されるファンタシースターシリーズの記念すべき一作目です。
1987年発売。当時としては大容量の4Mカートリッジ。BGMはFM音源対応(マークIIIの場合、周辺機器「FM音源ユニット」がないとPSG音源のみ)。
このゲームはフィールド上が2D、ダンジョン内が3D表示だったので、購入してプレイした当時、方向音痴で3Dダンジョン系が苦手だった私は、ダンジョン内で迷い捲って往生した記憶がある。
内容はもう全然覚えていない。
スペースハリアー
1985年にゲームセンターに登場したセガのアーケード体感ゲームシリーズの第2弾。1986年に発売された、マークIII移植版。
元々は3DのSTG(シューティングゲーム)だが、発売前はマークIII版の性能的に3Dは無理だろうと噂されていたが、スプライトではなくBGプレーンにキャラクタを描画する事でアーケード版と同じ3DSTGとして発売された。
BGプレーンは透過処理が出来無いので、敵キャラクター表示の外周に四角い枠が付いていた。その所為で「枠付きハリアー」とか呼ばれていた。
サウンドはFM音源未対応でPSG音源のみ。PSGサンプリングでアーケード版にあったボイスも一応は再現されている。
個人的には当時は夢中になって遊んだし、マークIIIで動作するゲームと考えたら(今振り返ると)良く出来ていたと思う。但し世間の評価は低く目だった。
アウトラン
1986年にゲームセンターに登場したセガのアーケード用ドライブゲーム。体感ゲームの第4弾。1987年に発売された、マークIII移植版。
マークIIIはキャラクターが小さく背景が寂しかったが、個人的には充分面白く、夢中で遊んだ記憶がある。アーケードで使えたギアガチャ技(ギアをハイ→ロー→ハイとシフトして、ホイルスピン状態にすると、何処を走っても速度が落ちない)も使えました。
FMサウンドユニット発売前のソフトなので、箱には記載されていないが、非公式にFM音源に対応していた。
箱の裏側がちょっとピンボケですみません。
アフターバーナー
1987年にゲームセンターに登場したセガのアーケード用ゲーム。体感ゲームの第6弾。1987年に発売された、マークIII移植版。
アフターバーナー以前に発売されていたスペースハリアーやアウトランを鑑みると、どう考えても無理がありそうな移植だが、一応は期待して同時購入した。
セガの技術力が上がったのか、スペースハリアーとは違いBGプレーンのキャラクタ表示だけど枠が無くなり、アフターバーナーの売りである360°回転の再現もされていた。
ただ、肝心のゲーム内容に関しては出来が悪かった。プレイ感覚が全くアフターバーナーでは無く、これに関しては個人的な感想として遊んでも余り面白くなかった。
世間の評判も悪く、あの「セガ推し」のBEEP誌ですら酷評していた記憶がある。発売後、暫くしたら実売価格が値下がりしていた記憶がある。
BGMは一応FM音源対応。アフターバーナーの移植だが、BGMにはアーケード版には無いメロディーラインがあった。(アーケード版アフターバーナーのサントラCDにはメロディーラインはあります)
でもまあ、マークIIIの性能を考えたら、移植で良くここまで再現したと褒めるべきなのかも知れません。