ダイソーで入手可能な20g¥330円のUVレジンは直ぐ固まり接着剤代わりにおすすめ でも中々完全硬化はしない
UVレジンは、紫外線(UV-A)を中てると固まる樹脂で、ハンドクラフトでのアクセサリー作り等に利用されます。
最近では、100均ダイソー等でも、5gで100円(税別)、または20gで300円(税別)のチューブ入りのUVレジンが、定番商品として販売されており、手軽に購入可能な時代になっています。
UVレジンが大量に必要な場合は、ダイソーで少量を買うよりも、Amazonで大容量の商品を購入した方が1g辺りの単価が安くなるのでお得ですが、ちょっとだけ必要な場合や、どんな感じか試用してみたい時には、ダイソー300円のレジンで充分です。
AmazonでUVレジンを購入する場合、100g入りなら750円くらいで手に入ります。
単価で比べると、ダイソーのUVレジン20g入りが1g辺り16.5円、Amazonの100g入りだと1g辺り7.5円程度になるので、大量に欲しいならAmazonで買った方が絶対にお得です。
手頃なダイソーで買うか、Amazonで買うか。別に好きな処で買えば良いのですが、少量ならダイソー、纏まった量が欲しいならAmazonで購入するのが最良の選択だと思います。
ダイソーの(以外での販売品も含め)UVレジンは、365nm〜405nmの波長のUV-Aを照射すると直ぐに硬化するので、私は電子工作で何かを固定する時に使用する接着剤として、最近愛用を始めました。
昔は、高温グルーガン用のEVA樹脂製グルースティック(ダイソー等の100均で買える安物の低温グルーガンで溶けるグルースティックと比べると接着力が別次元です)や、シリコン系のバスコークの2種類を状況で使い分けていましたが、今はそれにUVレジンも加わりました。
高温グルーガン用のグルースティックは、グルーガンが温まり溶ける始める迄の待ち時間が長いのが欠点と言えば欠点です。
それと比べるとUVレジンは、前置き無しで使えて、UVA-LEDライトを点灯させれば硬化しますので、初動の速さでは完全にUVレジンに分があると思います。
ただ、UVレジンは一旦手に着くと拭き取っても何時迄もベトベトして鬱陶しいです。反面、グルースティックは、手に着いてベトベトになる心配は皆無です。
私は何時も、耐熱や耐寒、捻じれや衝撃への耐性が必要な個所の接着にはバスコークを使用しているのですが、こちらは硬化するのに半日くらいは待たされるので、そういう耐性が必要でない場所に使用するには、UVレジンの方が硬化が早くて便利です。
かと言ってバスコークが御役御免になる事はありません。どっちを選択するかは状況次第だからです。
例えば、バスコークは、半導体にヒートシンクを貼り付ける放熱グリス兼接着用シリコンとしても使えます。
汎用性が高いバスコークは、個人的には活躍する場面が多い神商品だと認識しており、UVレジンがあっても手放せない、電子工作の友です。
因みに、UVレジンを硬化させるのに必要なUVA-LEDライトも100均で購入可能です。ダイソーの365+405nm対応の6W相当UVA-LEDライトは300円(税別)で、セリアの1.2Wで405nmのUVA-LEDライトなら100円(税別)で手に入ります。何方もUSB電源で駆動します。
値段の高い分、ダイソーのUVA-LEDライトの方がパワーがありますが、スイッチオンで一回で照射出来る最大時間に120秒という縛りがあるので、UVレジンに長くライトを中てたいという時は、何回もスイッチを押す直す必要があります。
セリアのUVA-LEDライトは、USB電源に一旦挿せばずっと光っているので、長時間の付けっぱなしも好きなだけ可能です。ただ、ダイソーの商品よりもLEDの出力が弱いです。これは値段が安いのでしょうがないです。
UVレジンはUVA-LEDライトを中てれば割と直ぐに硬化しますが、表面のベタベタ感まで完全に無くなるくらい確り硬化させたい場合は、結構な長時間、それこそ10分、20分……と、UV-Aに晒す必要があります。
安い砲弾形LED(光波長385-390nm)でUVA-LEDライトを自作してみる
UVレジンを硬化させる用に、長時間の連続照射が可能で、UV照度も或る程度高いUVA-LEDライトが欲しくなって、安くてそれなりの性能がある掘り出し物はないかとWEBで探していたら、糞安い光波長385-390nm帯のUVA-LEDをAliExpressで発見したので、試しに購入してみました。
そのお値段は、100個で送料無料で300円を切る吃驚価格でした。紫外線LEDとしては破格の安値です。
UVレジンを硬化させるのなら、理想を言えば365nm帯のUVA-LEDの方が良いのですが、紫外線LEDは光波長が短くなると値段が高くなるので、今回は385nm帯で妥協します。
中華製だし、勿論安かろう悪かろうな商品な可能性もありますが、色だけそれっぽい非紫外線LEDを紫外線LEDと偽って販売している様な詐欺商品で無い限りは、値段的に許容内です。
実際、注文後10日くらいで届いたLEDを1個、テスト点灯させてみたら、UV-Aチェックシートが反応して変色したし、UVテスターで紫外線照度も測れたし、一応ちゃんとUV-Aは出ていました。
このLEDですが、販売していたWEBの仕様を見ると、VF(順方向電圧)3.0〜3.4V、Forward Current(順方向電流)20mAが定格の様です。
安いだけあってVFのバラツキが凄いです。多分訳アリ品でしょう。安物LEDアルアルで、こういう風にVFが揃ってないのが多いです。
USB電源を使い、定格ギリギリを攻めて点灯させるなら、VF3.4Vで計算すれば1.6V÷20mAで80Ωの対抗を直列で入れてやれば良い筈です。
ただ、VFのバラツキを考慮すると、余り定格値の限界まで攻め過ぎると、一部のLEDに過電流が流れて寿命が短くなりそうなので、電流は15mAくらいに抑えておいた方が無難な気がします。
家に恰度、昔に買ったお得用のジャンク品袋の中に入っていた、56Ωのチップ抵抗が大量にあったので、これを2個直列にすると112Ωになるので、LEDに繋げる抵抗は112Ωで良いだろうと、安易に決定しました。
これで、VF3.4Vなら(USB5Vー3.4V=)1.6V÷112Ωで14mAくらいの電流が多分LEDには流れている筈なので、まあ、割かしベストな抵抗値の選択になったのではないか、と思います。
仮に、VF3.0VのLEDでも2.0V÷112Ωで、流れる電流は17mAで収まる筈なので定格を超える心配はありません。
UVA-LEDライトの製作に関しては、見た目とか全く考えず適当です。単純に、LEDを20個、抵抗を40個、穴空き基板に並べてみました。
しかし、面倒と手を抜かず、今回はLED1個1個に其々抵抗を直結で噛ましましたので、懸念される、VF値のバラツキでLEDの一部が過電流で灼き切れる系のトラブルが生じる危険性は低いと思います。
そして、完成品は以下の画像になりました。完成時を前以て想定して部品を並べなかったので、レイアウト的にLEDとLEDの列の間がちょっと空き過ぎました。
↑実に目に悪そうな色味の発光↑
紫外線の一点集中照射は出来ませんが、広範囲に紫外線で照らせるUVA-LEDライトと考えれば、ギリギリ許容出来るアイテムになったと思います。
当然、モバイルバッテリー等のUSB電源に接続すれば、問題無くLEDは点灯します。
UVA-LEDライトの性能 UVレジンはちゃんと硬化するよ!
さて、通電して光るだけならただの可視光線域のLEDと何も変わりません。
問題はUVレジンがちゃんと硬化するか? ですが、結論を言えばしました。……ただ、レジンの硬化速度的にはダイソーやセリアのUVA-LEDライトと全く変わりません。
今回製作したこのLED、そこまでUV照度は強くない様です。まあ、LEDの消費電力が20mA✕3.4Vだとしても68mW。それが20個でも1.36Wにしかなりませんので、出力は控えめです。
しかし、付けっぱなしで放置して広い面積を一気に照らせるという意味では、充分に役に立ってくれます。
値段を考えたら、かなりお得な買い物でした。
UVA-LEDライトなので定番のペットの尿や水垢等の汚れを探しにも使えます
UVA-LEDライトの定番の使い方といえば、汚れの発見です。床に残ったペットの尿の痕、トイレの便器やその周りに飛び散った尿の痕、水垢、油汚れ……等など、部屋を暗くしてUVA-LEDライトで照らすと、汚れている部分が発光して浮かび上がります。
今回制作したUVA-LEDライトでも、汚れた部分の発見には充分に役立ちました。汚れ探しに関しては、市販のUVブラックライトと比べても性能的には大差無く使えそうです。
我が家のフェレットのトイレに使っている「おからのトイレ砂」なんですが、フェレットのおしっこが染み込んだ部分だけ捨てるのに、ぱっと見で何処が使用済みか解り難かったんですが、UVA-LEDライトで照らすと、おしっこを吸収している部分が一発で反応して、とても便利です。
因みに、人間用のトイレの便器を照らしてみると……、とても写真を載せられないくらいに、閲覧注意レベルで汚れてました。
即、尿汚れを綺麗にして序に除菌効果もある過炭酸ナトリウム「カネヨ石鹸 過炭酸ナトリウム 酸素系漂白剤 1kg」をAmazonで購入して、それを使って念入りに掃除しました。酸素系漂白剤は流石にアンモニア系の汚れがよく落ちます。
あなたの知らない世界。見ては行けない真実というは、割と身近に存在しているものです。
UVA-LEDライトはそれを目の当たりに見せてくれます。