パーカやTシャツに簡単に紫外線対策を後付けしたい
普通のフード付きパーカーやTシャツに紫外線カット効果があればいいな、と考える人は、私を含めて少なくないと思います。
衣類の生地自体にも、色や織り方によって紫外線を反射・吸収し、ある程度のUVカット効果はありますが、それをさらに+αできれば嬉しい話です。
しかも、面倒な手間をかけずに効果を付与できるなら文句はありません。
また、もともとUVカット加工のある生地でも、繊維自体に酸化チタンなどを練り込んであるタイプは別として、生地表面にコーティングしてあるだけのものは、使用や洗濯を重ねるうちに性能が落ちていきます。その性能を回復できれば理想的です。
そんな人の味方になりそうなのが、ファーファ(柔軟剤で有名なメーカーですね)から発売されている 「UVカット洗剤」 です。
何の捻りもない名前の通り、衣類用の洗濯洗剤で、紫外線吸収剤が含まれています。使い方は一般的な洗剤と同じで、洗濯の際に入れるだけ。それだけで衣類にUVカット効果を付与できるというのです。
メーカー説明によると、衣類をこの洗剤で1 回洗濯すると紫外線カット率は約92 %、5 回で約97 %になるとのこと。さらに柔軟剤と併用すると効果が向上するそうです。
これは気になる!と思い、実際に購入して試してみました。
UVカット洗剤を購入し、使用後の感想
衣類用洗剤としては高めの価格設定
私はこの洗剤をAmazonで購入しました。なぜかAmazon販売・発送品ではボトル入りがなく、詰め替え用のみの取り扱いでした。価格は720 gで735 円。
一方でボトル入りも非Amazon販売では販売されていますが、こちらは800 mlで2000 円超えと、かなり割高です。

使用量の目安は「洗濯物2 kg、水30 Lに対して25 g」。つまり、毎回2 kg洗濯すると仮定すると、1 袋で約28.8 回分。1 回あたりのコストは約25.5 円になります。
参考までに、例えば「アタック液体洗剤 つめかえ用 2770 g」がAmazonで984 円。こちらは水30 Lに対して30 ml使用。比重は不明ですが、仮に30 ml=30 gとすると92 回分で、1 回あたり約10.7 円。

ざっくり比較すると、UVカット洗剤は一般的な洗剤の約2 倍のコストということになります。多分、紫外線吸収剤が高価なのでしょう。
さらに詰め替え用を購入する場合、別途ボトルが必要です。100均で手に入りますが、1袋分を入れられるサイズだとダイソーで220 円でした。
香料の匂いはやや強め
この洗剤はフローラル系の香りがします。一般的な液体洗剤としては標準的なのかもしれませんが、普段無香料の洗剤を使っている私には、正直強く感じました。
嫌な匂いではありませんが、芳香剤を至近距離で嗅いだような強めの香りです。無香料派にとってはマイナスかもしれません。
紫外線吸収剤の種類が不明なのは少し不安
成分表を見ると「紫外線吸収剤」としか書かれておらず、具体的な物質名や特性は不明です。どの波長に強いのか、効果がどのくらい持続するのかが分からない点は気になります。
紫外線吸収剤は基本的に光に弱く、紫外線を浴びると分解が進むため、屋外干しで乾燥させると効果が落ちるのでは? という懸念もあります。ただし、製品説明に「必ず部屋干し」といった注意書きはありません。
また、吸収剤が肌に合わない人もいる可能性はあります。私は問題なく使えましたが、敏感肌の人は注意が必要かもしれません。とはいえ、ファーファという大手メーカー製なので、極端に危険ということは考えにくいでしょう。
実際の使い方
私がUVカットを付与したかったのは、シャツやパーカー、日よけマスク、アームカバーなど。バスタオル類は不要なので別にしました。
そこで洗剤を節約するため、バケツに水4 Lを入れ、洗剤4 gを溶かして対象の衣類を1時間ほど浸け置き。その後、洗濯機で濯ぎと脱水を行いました。
説明書きでは「手洗い時は水4 Lに対して10 g」とありますが、長時間浸せば4 gでも十分だと感じました。高価な洗剤なので、なるべく節約して使いたいところです。
ちなみに、この洗剤を買う前に「塗布型の紫外線吸収剤」も別途購入していました。もし洗剤だけで効果が弱いと感じたら、パーカーなどにはスプレーも試してみるつもりです。
簡単な紫外線吸収テスト
実際の洗濯衣類とは条件が異なりますが、試しに不織布の真ん中に洗剤を塗って乾かし、紫外線チェックカードに被せて、365 nmと400 nmのUV-LEDを照射しました。


365 nm

400 nm
結果は画像を見て貰うと一目瞭然で、365 nmの紫外線はかなりカットされました。400 nmは多少カットしているように見えますが、効果は限定的です。
また、そもそも不織布自体が短波長の紫外線をある程度遮っており、その影響も大きいと感じました。
とはいえ、400 nm前後の光(HEV・ブルーライト領域)ではほとんど遮蔽効果がないため、やはり日焼け防止には380〜420 nm帯をどうカバーするかが重要です。そういう意味で、この洗剤は一定の効果を期待できるのではないかと思います。
まとめ:UVカット洗剤は「+αの安心」を買うもの
実際に使ってみて感じたのは、UVカット洗剤は普通の洗剤と比べて割高ではあるけれど、衣類に手軽に紫外線対策を後付けできるという点では面白い存在だということです。
もちろん、紫外線吸収剤の種類や持続性など不明な部分はありますし、香りの強さやコスト面で人を選ぶ製品だと思います。
それでも「普段着のパーカーやTシャツにUVカット効果を少しでもプラスしたい」「買い替えなくても今ある衣類を活かしたい」という人にとっては、試してみる価値のある製品でしょう。
日焼け止めクリームや日傘といった直接的な対策と比べると主役にはなりませんが、日常的な紫外線対策の“+α”として取り入れるのが、この洗剤のちょうど良い使い方だと思いました。