「Late Night with the Devil」(製作国:オーストラリア・アラブ首長国連邦)とは
↑映画のポスター wikipediaより転記↑
「Late Night with the Devil(レイト・ナイト・ウィズ・ザ・デビル)」
このタイトルは、直訳すれば「悪魔との深夜」という意味になります。「Late Night」は「深夜」、「with the Devil」は「悪魔と共に」ですから。でもどうせなら、「悪魔と夜更かし」くらいに訳した方がおしゃれになる気がします。
一昔前、国内で洋画の映像ソフトが発売されると、それ何処から出て来たんだよという、原題(時には内容)と全く関係のない、かなりぶっ飛んだ邦題が付く事が多々ありましたが、もしも「Late Night with the Devil」の日本語字幕版が出るとしたら、その時のタイトルはどうなるのでしょうか。
捻らずに直訳したタイトルの示唆から察しの付く通り、この映画は深夜に悪魔が原因で超常現象や怪奇現象が発生して、それに脅かされる人間の恐怖体験が、一貫したテーマとして描かれています。
とても面白そうな作品だったので、海外版で視聴しました。
この記事は、英語の苦手な人間が、英語音声英語字幕の作品を、翻訳の助けを借りながら何とか鑑賞して書いていますので、一部内容の解釈を間違っている可能性があります。
映像ソフトの国内盤は現状では未発売です。海外通販でBlu-rayが、最安値だと2000円くらいから購入出来ます。
「Late Night with the Devil」は、所謂モキュメンタリー系の作品で、1977年のハロウィンの夜に放送された深夜のトークショーが舞台となるホラー映画です。以下にあらすじとネタバレを詳述します。
尚、ストーリーを理解するのにwikipediaに記載のあらすじを参考にさせて貰っています。
あらすじ
1977年10月31日のハロウィンの夜、アメリカの人気深夜トークショー「Night Owls」が生放送されます。ホストのジャック・デラモンド(David Dastmalchian/デヴィッド・ダストマルチャン)が、視聴者に忘れられない一夜を提供しようと、オカルトや超常現象をテーマに特別なゲストを招きます。
ゲストには、超常現象調査の専門家や霊能者、超心理学者、信者が集団自殺した悪魔崇拝カルトの生き残り、癖の強い人々が登場します。
彼らはスタジオで様々な心霊現象を再現しようとしますが、予想外の事態が次々と起こり、放送はカオスに陥っていきます。
ざっくりとネタバレ
「Night Owls」の生放送がスタートし、番組が進行するにつれて、スタジオでは怪奇現象が次々と発生します。ジャックは初めはエンターテインメントとして楽しんでいましたが、やがて事態は彼の制御を超えてエスカレートしていきます。
主要な展開:
- ゲストの登場:
- 霊媒師のクリスト(Fayssal Bazzi/ファイサル・バッツィ)は、亡くなった人々と交信する方法を紹介します。
- 自分の中に悪魔が存在すると主張する若い女性、リリーも出演し、彼女が感じる「存在」について語ります。
- 超常現象の実験:
- ライブ放送中に悪魔を呼び出す儀式が行われます。観客とスタッフは初めは半信半疑でしたが、次第に異常な出来事が頻発し始めます。カメラが不可解な影を捉え、スタジオの電気が瞬時に消えるなどの現象が続出します。
- ジャックの過去:
- ジャック自身の過去も徐々に明らかになります。彼はかつて家族を失い、その悲しみが今の彼の行動に影響を与えていることが示唆されます。
- 最高潮の恐怖:
- 放送の最後には、スタジオ全体が混乱に陥ります。霊が完全に解き放たれ、ゲストや観客が次々と恐怖におびえ、逃げ出します。ジャックは何とか放送を続けようとしますが、最終的には彼自身も恐怖に飲み込まれていきます。
- 結末:
- 番組の放送は突然終了し、後にこの夜の出来事が未解決のミステリーとして語り継がれることになります。視聴者は、スタジオで実際に何が起こったのかを永遠に知ることができませんが、その夜の恐怖は伝説として残ります。
「Late Night with the Devil」は、緊張感と恐怖が徐々に高まる演出と、1970年代のTV番組の雰囲気を巧みに再現したビジュアルが特徴的なホラー映画です。視聴者は、ジャックと共に未知の恐怖に直面し、放送が進むにつれてますます深い闇に引き込まれていきます。
もっと詳しく感想込みでネタバレ(未見の方は注意)
記事を書くのに参考にしたwikipediaからしてかなりラストの部分までネタバレしているのですが、この先は、出来ましたら各人で「Late Night with the Devil」を鑑賞後に、読んで頂けたらと思います。
前半
ジャック・デラモンドは深夜番組「Night Owls」の人気司会者だった。
彼の妻は俳優のマデリン・パイパーであり、2人の中は睦まじかった。
ジャックは、有名人の人脈を通じて、カリフォルニアの裕福で権力のあるエリートたちのキャンプである「ザ・グローブ」を定期的に訪れて、何らかの後ろ盾を受けていた。「ザ・グローブ」は神秘的な儀式を行うカルト集団でもあった。
それから後、マデリンは末期の肺癌に侵され死亡してしまう。愛妻の妻の死後、ジャックは芸能界から暫く姿を消す。
だが、ジャックは程無くして「Night Owls」の司会者に復帰。しかし、それからの「Night Owls」は視聴率が低迷してしまう。
ジャックは1977年のハロウィンの深夜に、視聴率向上の一手として怪奇特番の生放映を計画しました。
だがそれは、結果的に全国に衝撃を与えた生放送のテレビイベントとなった。
これまで未公開だった舞台裏映像も含む、その日の「Night Owls」の放送を収録したオリジナルのテープが最近修復された。
──そんな感じのオープニング・ナレーションが流れ、当時の番組映像が始まる。
当日の番組開始。今宵の「Night Owls」は、怪奇特集です。
一昔前の日本であれば、怪奇スペシャルは夏の盆辺りによく放映されていましたが、海外ではそれがハロウィンの夜に変わるようです。国が変われば文化も変わるですね。
司会助手の悪魔のコスプレをしたガス・マッコーネルが司会のジャックを紹介するが、何故か入場口から姿を見せないジャック。
台本に無い状況なのか、困惑するガス。その背後から、布を頭から被った古典的オバケ風の変装をしたジャックが現れ、ガスを驚かします。
ガスがテルミンで奇っ怪な音を鳴らす中、ジャックのトークが始まり、最初のゲスト、霊媒師のクリストがスタジオに呼ばれます。
そう言えば、過去のオカルトブーム時代の日本の夏の定番の心霊特番「あなたの知らない世界」に登場する解説の、放送作家の新倉イワオ先生が大好きでした。悲しい事に、既にお亡くなりになられております。霊界への伝道師、丹波哲郎先生も既にお亡くなりです。
クリストは死者の声が聞き取れる霊媒師です。早速、スタジオ内の死者の声に耳を傾けます。
死者から受信したメッセージをクリストが観客に伝え、心当たりのある観客が応答するという一幕があり、クリストのゲスト出演の部分はなかなかの盛り上がりを見せて終了する予定でした。
しかし、このコーナーをジャックが閉めようとした時、突然クリストが苦しそうに表情を歪め、「ミニー」から強烈なメッセージを受けたと声を張り上げる。
「結婚指輪が見えた。男性は結婚指輪をして結婚していない」クリスト曰く、それがミニーが見せた、メッセージを伝えたがっている相手のイメージだとか。
その時、スタジオの照明が突然消えました。照明は直ぐに復活します。明るくなると、クリストは「ミニー」は去ったと言いました。
ここで、ジャックがCM入りを告げます。
この辺までは、占い師や自称・霊媒師がよくやるコールドリーディング・ショーに過ぎません。クリストの死者の声の受信に関しては、何処と無く胡散臭さが漂うのが、演出として上手いなと思いました。
ジャーナリストであり超常現象の研究家の「ジョン・A・キール」の著書を読んでいるような、楽しさがあります。
CMが開ける。
クリストに加えて新たなゲストとして、奇術師であり催眠術師にして超常現象の科学的調査の為の国際連合のメンバーであり、「科学的に実証できる超能力を持つ者に、賞金を進呈する」という趣旨で、超能力者達から挑戦を募っているカーマイケル・ヘイグが登場する。
カーマイケル・ヘイグのモデルは恐らく、多くの霊媒師や超能力者のイカサマを見抜いて暴露してきた実在の人物「ジェームズ・ランディ」ではないかと思われます。
サイキックハンターとしては「ハリー・フーディーニ」も有名ですが。
兎も角、心霊特番で霊能力者と懐疑主義者が同時に登場すると、場が盛り上がります。
カーマイケルは、スタジオ入りと共に簡単な奇術を披露し、客の関心を掴んだ
クリストは「ミニー」からのメッセージを受信して以来、顔色が優れない。
カーマイケルは、死者の声が聞こえるというクリストのリーディングに対し非常に懐疑的であり、クリストを口撃し始める。
怒ったクリストがスタジオを去ろうとするが、その時、ジャックがカーマイケルを戒めて、クリストを擁護する発言を始めた。
クリストがメッセージを受信した「ミニー」とは、自分の死んだ妻の愛称で、メッセージを伝えたい相手「結婚指輪をはめている未婚男性」とは、ジャック自身だったのかも知れないと語ったのだ。
だが、カーマイケルはジャックの話をせせら笑った。「スタジオに居る観客の半分が指輪をしている。ジャックの妻が既に鬼籍に入っているのは公然の情報。騙されるな。もし彼女を本当に呼び出せるのなら、50万ドル支払おう」尚もクリストを挑発する。
それまでもずっと調子が悪そうだったクリストは、ここで一気に体調が悪化したのかその場に蹲ると、口から真っ黒い液体を吐き出してカーマイケルに浴びせた。
慌てたジャックが「CMに入って」と指示を出す。
クリストは更に真っ黒な液体をカメラに向かって盛大に吐き出す。……そしてCMへ。
ここから一気に心霊特番としての盛り上がりが増します。最初見た時、クリストは血を吐いたのかと思いましたが、血じゃないんですよね、これ。色的に普通に若干タールめいた黒い水です。
そして、この嘔吐物、勢いと飛距離が凄い。カーマイケル目掛けて、どんだけ飛んでるのって感じです。
「シー・オブ・ザ・デッド」や「吸血怪獣チュパカブラ」、「デス・マングローヴ ゾンビ沼」等のホラー映画を撮ったロドリゴ・アラガォン監督の作品は血が黒くて汚いんですが、やはり赤よりも黒に寄せた色の方が汚物感が一層増す気がします。
何にしろ、盛大な放送事故です。
CMが開けると、新たなゲストとして超心理学者ジューン・ロスミッチェル(Georgina Haig/ジョージナ・ヘイグ)と霊媒体質の少女リリーが登場する。
記録映像と共に、リリーは、過去に集団焼身自殺した悪魔「アブラクサス」を崇拝するカルト集団の唯一の生き残りであると紹介されている。
勿論、カーマイケルも同席していた。
そこで再びCMに入る。
CM中、ジャックは救急車で運ばれたクリストが大量の出血で死亡した事を教えられた。
段々とガチな怪奇現象が発生し始め、ヤバい雰囲気が強くなってきます。
後半
CMが開ける。
超心理学者ジューンは、過去3年間に亘る時間回帰療法で、悪魔崇拝カルト集団の生き残りであるリリーの中に、「ミスター・リグルズ」という、「アブラクサス」に仕える下級の神性が存在している事を突き止めたのだという。
映画中では詳しく説明されませんが、アブラクサス(Abraxas)はグノーシス主義における神霊の一柱だそうです。キリスト教によって悪魔にされた神様ですね。
そしてリリーは、ジューンのお陰で己の中に潜む「ミスター・リグルズ」をコントロール可能になったらしい。
そこで突然、テルミンが誤作動を起こし、スタジオ内に怪音が大きく響き渡った。テーブルの上のグラスが音の影響で割れる。
司会助手のガスは騒音源と化したテルミンを停止させるべく焦ったが、テルミンに手を伸ばそうとすると謎の放電現象が起きて機械に触れられない。仕方がないのでコンセントを抜いて、強引に何とかテルミンを停止させた。
どうでもいい話ですが、電子楽器のテルミンは、アニメの「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom」でオタクの間で一躍有名になった気がします。
そのまま番組は進行し、やがてジャックは、リリーに「ミスター・リグルズ」をコントロール下に置いているのなら、彼を呼び出して、この番組に招待して欲しいとお願いした。
最初ジューンは、それを行うには専用に整った環境が必要で、スタジオ内での実践は無謀であり無理だと抑止したが、スタジオの観客からも是非招待して欲しい、その存在を見てみたいとの声が上がり、場の空気に流されたジューンも「ミスター・リグルズ」の呼び出しに同意した。
そしてCMに入る。
CM中にガスはジャックに「理解できないものに干渉するのは拙い、危険だ」と警告します。ガスは名状し難い不吉な予感に苛まれ不安な心境に陥っていました。
CMが開けました。
スタジオの照明の光量が絞られ、リリーは椅子に両腕を拘束された状態で座わらされ、その対面の椅子に座ったジューンが暗示を掛け始めます。程無くして、リリーは「ミスター・リグルズ」に憑依され、人相が一変し、男女が同時に喋っている様な奇妙な声音で話し始める。
取り憑かれた状態のリリーは、ジャックの姿を確認し「また逢えて嬉しいよ」と言い出しました。「互いに会うのは今が始めての筈」とジャックが返すと、リリーは以前「高い木の下でそれを見付けたじゃないか」とジャックに漠然と言及しました。
リリーの様子がおかしいので、ジューンはそろそろ憑依を解いてリリーを正気に戻そうとしました。
しかし、悪魔はリリーから素直に離れようとせず、リリーは憑依された状態のまま、卑猥な言葉でジューンを罵り始めます。怒ったジューンはリリーの頬を平手で叩きます。
それでも尚、「ミスター・リグルズ」はリリーから離れて行かないので、ジューンは祈祷文を唱えて強引に退去させる手段に出ました。
すると、スタジオ内に青白い電光が迸り、リリーは椅子に座って空中浮遊しました。
暫くして、椅子が着地すると、リリーはやっと正気を取り戻しました。
ジャックが観客に向かって「我々は今、凄い物を見ました」と表明し、再びCMに入る。
収録でなく生放送でそんな超常現象が発生したのなら、視聴者の反応が凄そうです。
懐かしいネタでご存じの方も多いと思いますが、日本でも昔、1976年に放送された日テレ系のワイドショー「ルックルックこんにちは」の「TV三面記事」のコーナーで、紹介された掛け軸「渡邊金三郎断首図」に描かれた生首の絵の閉じられていた目が、生放送中に一瞬開いたという事で、放送終了後にTV局に問い合わせの電話が殺到したそうです。
CMが終わります。
カーマイケルは、先程の超常現象もどきは催眠術の類だとジューンをイカサマ師扱いを始めました。観客からはブーイングが起き、ジャックは少々皮肉げに「50万ドル支払うのが惜しくなりましたか?」とカーマイケルに尋ねた。
しかしカーマイケルは主張の根拠として、自分の催眠術でも同じ事が出来るところを見せると言い出し、その為にはボランティアが必要だからと、ガス・マコーネルを催眠術実演の被験者として指定する。
不安の表情を隠さず、嫌々ながらも立場上断れず、被験者を引き受けるガス。
カーマイケルはガスを椅子に座らせ、自分もその眼前に座ると、懐中時計を使った催眠術をスタートしました。
カーマイケルの催眠術の腕前はかなりのもので、結果として、ジャックや観客も含めてスタジオの全員が、ガスの皮膚が内側から裂けて、体内から大量のミミズが這いずり出て来るショッキングな場面を目の当たりにする。
映画でそういう風に作っているんだから当然なんですが、カーマイケルの催眠術は本当の超常現象にしか見えません。
これが本当の生放送なら、きっとインパクトとしては、自由の女神を消して見せるデビッド・カッパーフィールド並に凄いのでしょうね。
スタジオ内のあちこちから悲鳴が上がります。
ですが、カーマイケルが催眠術を解除すると、同時にガスの体内から溢れ出ていたミミズが跡形もなく全て消えさってしまいました。ガスの身体にも、何の傷痕すら残っていません。
私もジューンと同じ事をやりましたよ、とカーマイケルは笑う。
ジャックの指示で、制作チームが録画テープを巻き戻してその時の映像を確認すると、テープには何も映っておらず、カーマイケルのデモンストレーションは、スタジオの全員が経験した幻覚に過ぎない事が証明されました。
しかし、ジューンが暗示を掛けた時に発生した超自然現象は、記録されたテープを再生しても変更されていないように見えます。
何かが気になったジャックが、映像の超スロー再生を指示しました。コマ送りで再生される映像。すると静止画に、ジャックの後ろに亡き妻の幽霊らしき何かが立っている姿が、テープに記録されて映り込んでいました。
ジャックはそれに気付き心底からの恐怖を覚えますが、カーマイケルはジャックが事件を画策したのは手の込んだでっちあげだと非難しました。
すると、リリーは再び憑依され、スタジオ内の照明が明滅し出したと思ったら、再び青白い電光が迸り始めました。
リリーが立ち上がると、近くのテレビモニターから迸った青白い電光が彼女の右手に繋がりました。次に、天井からの青白い電光が彼女の左手に繋がりました。彼女の頭が割れて、中から眩く輝く明るい電光が溢れ出します。
ガスがリリーに向かって聖句を唱え、取り付いた悪魔を払おうと試みますが、念動力で首を捻られ、あっさりと殺されます。
ガスに駆け寄ったジャックも念動力で壁際に放り投げられます。
ジューンはネックレスの鎖で首を吊り上げられた末に、喉元を一文字に斬られて血を吹き出して死にます。
カーマイケルは、助けを求め、許しを請うべく50万ドルの小切手をリリーに向けて差し出しますが、リリーは念動発火で先ず小切手を燃やし、そのままカーマイケルも焼き殺してしまいます。
流石のカーマイケルも、殺意の異常に高い本物の超常現象を目の当たりにして、「TRICK」の矢部謙三刑事並みに腰が引けています。
スタジオ内の人間が鏖殺されて行く惨劇が進行形で起こっているのですから、それもしょうがないのですが。
そして、地獄の沙汰も金次第は通じなかったらしく、カーマイケルも命を落としました。
TV局が潰れるレベルの大パプニングです。
ジャックはスタジオのドアから楽屋に逃げ出します。そこで、画面がノイズ塗れでブラック・アウトします。
気が付けばジャックは「Night Owls」のスタジオにいました。ジャックは過去のショーの幾つもの場面を瞬間的に追体験します。それも何かがおかしい。悪夢めいた奇怪なバージョンにリメイクされたショーに転送されていました。
追体験の中でジャックは、ザ・グローブで参加した儀式中に悪魔に遭遇していたのを知りました。どうやら、それがリリーに憑依した悪魔の言及と繋がってくる事がおぼろげに判明しまいた。
そして、「Night Owls」の突然の成功と引き換えとなったのがジャックの妻、マデリン・パイパーの健康であり、マデリンが癌に侵される間接的な原因となっていたらしい事が仄めかされました。
死んだ筈のマデリンはジャックに向かって、癌があまりにも酷い激痛で責め立てるので、どうかあなたの手で自分をこの悲惨な状態から救い出して下さいと懇願する。
苦しげに頷いたジャックは、昔のリリーが所属していた悪魔崇拝のカルト集団が儀式用に使っていた(と思われる)短剣を握ると、その切っ先を亡き妻の胸部に突き入れました。
この、ジャックの妻、マデリン・パイパーの癌になった原因が、「Night Owls」の成功にあったというのが、英語字幕なので中々理解出来ずに、ここは何度も見直しました。
wikipadiaにラストまでのあらすじ紹介のネタバレが乗って無かったら、ずっと判らなかったかも知れません。
その瞬間、場面は突然、今は生きた人間がもう誰もいないスタジオに移り、そこでジャックは自分がリリーを刺殺している事に気付き恐怖に駆られます。
遠くで警察のサイレンがゆっくりと大きくなる中、床に転がる遺体に囲まれ、ジャックは呆然とその場に立ち尽くします。
あらすじとネタバレの参考、wikipedia掲載のプロットを参考に肉付けして記事を書いています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Late_Night_with_the_Devil
「Late Night with the Devil」の感想
とても面白かったです。
英語音声なのもあり、一回目見た時はラストの方がかなり意味不明だったのですが、この記事を書く為に何度か見直してやっと、多分こういう事なのだろうと何となく理解出来ました。
100%正解かどうかは判りませんが、その辺は個人的な見解の違いという事で勘弁して下さい。
しかし、この映画、作品中に登場した、カーマイケル・ヘイグが凄かったです。
この人、催眠術の技術だけで、絶対に超常現象としか思えない集団幻覚を引き起こしました。
実在した故人、ハリー・フーディーニ然り、ジェームズ・ランディ然り、イカサマ霊能力者や超能力者の敵であるサイキックハンターってのはスペックが凄すぎるみたいです。
70年代のバラティ・トークショーの雰囲気もよく出来ていたし、作品のテンポも中々で、見ていて途中で眠くなる事も無く、しっかり楽しめました。
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