これからMTGアリーナを始めるかなと思っている人へ
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紙のカード、イタリア語&ドイツ語版のリバイズド・エディション(第3版)をスターターデッキとブースターパックを併せると20カートン以上買ってMTGを始めた昔のコレクター。
デュアルランド10種類40枚、最初に全部集めました。
アイスエイジも10カートン以上購入しており、友好色ペインランドもアイス・エイジ版で全部集めました。
当時は主にエクステンデッドのレギュレーションで遊んでいた。スタンダードはアイスエイジ・ブロック、ミラージュ・ブロック、テンペスト・ブロック、ウルザ・ブロックくらいまで遊んだ。
紙のカードは金が掛かるので買うのを止めた。MTGアリーナが、日本語版をリリースしたので遊んでいる。
この記事は、これからMTGアリーナを始めようかなと思っている人へ、MTGアリーナがどういうものなのかを説明しようという意図で書かれています。
マジック:ザ・ギャザリング(MTG)とは
マジック:ザ・ギャザリング(以下MTG)は、世界中で人気のあるトレーディングカードゲーム(TCG)です。下環境と呼ばれるフォーマットで遊ぶには、カード資産を集めるのに大金が掛かるので、札束で殴り合うゲームとか言われています。
以下にその基本的な情報を簡単にまとめます。
基本概要
- 開発者: ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社
- 発売年: 1993年
- プレイヤー数: 2人以上
ゲームの目的
プレイヤーは「プレインズウォーカー」という強力な魔法使いとなり、対戦相手を倒すことを目指します。各プレイヤーはデッキ(カードの束)を使用して戦い、相手のライフポイントを0にするか、相手がカードを引けなくなるまでゲームを続けます。
基本ルール
- デッキ構築: ゲームを始める前に、各プレイヤーは自分のデッキを構築します。デッキは最低60枚のカードで構成され、カードには「クリーチャー」「スペル」「土地」などの種類があります。
- ゲームの開始: 各プレイヤーはライフポイントを20に設定し、手札を7枚引きます。
- ターンの進行: ゲームはターン制で進行し、各ターンには以下のフェイズがあります。
- アンタップ: 使用したカードを再び使える状態に戻します。
- アップキープ: 特定の効果が発動するフェイズです。
- ドロー: デッキから1枚カードを引きます。
- メインフェイズ: 土地をプレイしたり、クリーチャーやスペルをキャスト(使う)するフェイズです。
- 戦闘フェイズ: クリーチャーを使って相手を攻撃するフェイズです。
- 第二メインフェイズ: 戦闘後にもう一度カードをプレイできるフェイズです。
- エンドフェイズ: ターンを終了し、相手のターンに移行します。
カードの種類(一部)
- 土地カード: マナ(魔力)を生み出すために使用します。マナは他のカードをプレイするためのリソースです。
- クリーチャーカード: 戦闘で相手を攻撃したり、防御するためのカードです。
- スペルカード: 瞬間的な効果を持つカードで、相手のカードを破壊したり、特定の効果を発動させます。
- エンチャントカード: 持続的な効果を持つカードです。
- アーティファクトカード: 魔法の道具的な効果を持つカードです。
フォーマット(一部)
- スタンダード: 最新のセットのみを使用するフォーマット。
- モダン: 過去の広範囲なセットを使用するフォーマット。
- レガシーやヴィンテージ: ほとんど全てのカードを使用できるフォーマット。
- パイオニア : スタンダードとモダンの間を埋める、スタンダードより使えるカードが多く、モダンよりは少ないフォーマット。
プレイスタイル
- カジュアル: 友達同士で楽しく遊ぶプレイスタイル。
- 競技: トーナメントや公式大会で競い合うプレイスタイル。
「マジック:ザ・ギャザリング」は戦略性が高く、デッキ構築(経済力)やプレイングのスキルが求められるゲームです。また、カードコレクションの要素もあり、自分だけのデッキを作る楽しさも魅力の一つです。興味(金)があればぜひ一度プレイしてみてください!
紙のMTGは、恐ろしい事にデッキ一つ組むのに万札が数枚平気で飛んで行くぞ!
MTGアリーナとは(デジタル版MTG)
マジック:ザ・ギャザリング アリーナ(以下MTGアリーナ)は、人気のあるトレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング(以下MTG)」をデジタルプラットフォーム上で楽しむことができるオンラインゲームです。以下にMTGアリーナの主要な特徴を説明します。
基本情報
- 開発・運営:ウィザーズ・オブ・ザ・コースト
- リリース日:2018年
- 対応プラットフォーム:Windows、macOS、iOS、Android
ゲームの特徴
- デジタル版の再現:
- 物理カードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」のルールやカードを可能な限り忠実に再現しています。
- プレイヤーは様々なフォーマットで対戦できます。
- カードの収集とデッキ構築:
- プレイヤーはブースターパックやイベント報酬から新しいカードを入手できます。
- 自分のカードコレクションを使ってオリジナルのデッキを構築することが可能です。
- 対戦モード:
- ランク戦:他のプレイヤーと競い合い、勝利することでランクを上げていきます。
- カジュアル戦:気軽にプレイできるモードで、友達と対戦することもできます。
- イベント:期間限定の特別なルールや報酬が設定されたイベントに参加できます。
- チュートリアルと新規プレイヤー向けサポート:
- ゲームを始めたばかりのプレイヤー向けに、基本的なルールや操作方法を学べるチュートリアルがあります。
- プレイヤーは初期デッキをプレゼントされるので、すぐにゲームを始められます。
- グラフィックとインターフェース:
- 美麗なグラフィックとアニメーションが特徴で、物理カードゲームの世界観をデジタル上で楽しめます。(その分、非力なPCだと処理が重い)
- 直感的で使いやすいインターフェースが用意されており、初心者でもプレイしやすいです。
MTGアリーナで遊べるフォーマットの種類と特徴
1. アルケミー (Alchemy)
- 特徴: スタンダードをベースにしたデジタル専用フォーマット。デジタルカードの特殊効果や調整が含まれます。
- カードプール: 直近2年に発売されたスタンダードで使用可能なセットと、アルケミー専用の調整されたカード。
- ローテーション: 新しいセットがリリースされると、古いセットがアルケミーのプールから外れます。
- プレイスタイル: デジタル専用の効果や頻繁なバランス調整があり、新しい戦略が生まれやすい。
2. スタンダード (Standard)
- 特徴: 最も一般的なフォーマットで、最新のカードセットのみを使用します。プレイ人数が多い。
- カードプール: 過去3年間にリリースされたカードセットが対象。
- ローテーション: 新しいセットがリリースされると、古いセットがスタンダードのプールから外れます。
- プレイスタイル: 環境が頻繁に変わるため、メタゲームが多様で新鮮です。
3. エクスプローラー(Explorer)
- 特徴: 紙環境のパイオニアを再現したフォーマット。MTGアリーナでは未実装で足りないカードもある。
- カードプール: パイオニアで使用可能なカードで、MTGアリーナで実装されているカードは全て使用可能。
- ローテーション: ありません。新しいセットがリリースされても、古いセットも使い続けられる。
- プレイスタイル: カードプールが広いので、多種多様のデッキが存在します。
4. ヒストリック(Historic)
- 特徴: デジタル専用フォーマット。デジタルカードの特殊効果や調整が含まれます。
- カードプール: 禁止カード以外は全て使えます。
- ローテーション: ありません。新しいセットがリリースされても、古いセットも使い続けられる。
- プレイスタイル: デジタル専用の効果や頻繁なバランス調整があり、カードプールが広いので、多種多様のデッキが存在します。或る種の無法地帯。
5. タイムレス(Timeless)
- 特徴: デジタル専用フォーマット。デジタルカードの特殊効果は含まれますが、再調整は行われないのでカードの性能は初登場時のまま不変です。
- カードプール: 1枚制限のカードはありますが、全てのカードが全て使えます。
- ローテーション: ありません。新しいセットがリリースされても、古いセットも使い続けられる。
- プレイスタイル: カードプールが広いので、多種多様のデッキが存在します。1ターンキル・デッキも存在する、完全な無法地帯。
個人的に、MTGアリーナで遊ぶなら、エクスプローラー辺りが、一度デッキを組んでしまえば何時までも長く使えるので、面倒臭さがなくて好きじゃな。
始め方
- アカウント作成:
- ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのアカウントを作成します。
- インストール:
- MTGアリーナの公式サイトからゲームクライアントをダウンロードしてインストールします。
- チュートリアル:
- 初めてプレイする際は、チュートリアルを通じて基本的な操作方法を学びます。
- プレイ開始:
- 初期デッキを使って、カジュアル戦やランク戦に挑戦しましょう。
おすすめポイント
- どこでもプレイ可能:PCやモバイルデバイスでプレイできるので、いつでもどこでも楽しめます。
- コミュニティ:多くのプレイヤーが参加しているため、オンラインでの対戦や情報交換が活発です。
- イベント:定期的に新しいイベントやアップデートがあり、飽きずに楽しむことができます。
以上がMTGアリーナの基本的な説明です。興味があればぜひプレイしてみてください!
但し、スマホよりPCで遊ぶ方が快適
一応書いておきますが、MTGアリーナは、MTGをデジタルで遊べる様にしたゲームですので、PCでもスマホでも遊べます。
遊べますが、スマホの小さい画面より、或る程度のサイズのモニターに繋いだPCで遊ぶ方が快適です。画面が小さいと、カードの文字が読めなかったりします。
操作性も、マウスとキーボードを使う事が前提で設計されている、パソコン版の方が快適です。4インチくらいのスマホ画面だと、タッチペンを使用しないとタップミスをする事もあります。
ちょっと遊ぶだけならスマホもお手軽でいいが、本腰据えて長時間遊び倒すならPC一択じゃ!
カードがデジタル化されたMTGアリーナの良さ
無料で始められる
紙環境と違い、初期投資0円で始められるのが凄い。
何と言っても、紙のカードだとデッキ一つ作るのに最低でも1、2万の金額は必要になるMTGが、デジタル環境でなら取り敢えず一通り無料でも遊べるのが大きいです。
MTGアリーナを始めた初っ端より、或る程度の枚数のカードが配布デッキとして貰えるので、実用的なデッキの強さは兎も角、直ぐに遊べます。
日々のミッションを地道にクリアして行く事で、ゲーム内で使える通貨が手に入るので、それで新しいパックを購入したり、イベントに参加して勝つ事で、無課金でもカード資産を増やして行く事が可能です。
家から出ずに対戦できる
ネット対戦ゲームなので、家から出ずに何処かの誰かと思う存分対戦出来ます。
紙のMTGだと、フリープレイで遊ぶにもカードショップまで出掛けて、対戦してくれる相手を見付けなければなりませんが、MTGアリーナだと24時間、いつ何時だろうと対戦相手に困る事はありません。
初期の頃は、マッチングのアルゴリズムが未完成だったのか、短期間に何回も同じ対戦相手に当たって、またこの人かよ、と嫌になる事が多かったですが、最近では、そこはかなり改善されている様です。
ただ、似た系統のデッキ同士でマッチングさせようとするアルゴリズムが働いているのか、自分が使っているデッキの種類を変えると、これまで全く当たらなかった種類のデッキと頻繁に当たる様になったりします。
この辺は完全に、ランダム抽選にして欲しいものです。
暇潰しに最適
或る程度のカード資産が揃ってくれば、いろいろなデッキを思い付くままに組んだり、Web上で公開されているレシピをコピーしたデッキを使ったり、その気になれば、際限なしに延々と何時間でも遊び続けられますので、暇潰しには最高です。
気を付けないと、人生の貴重な時間を多大に無駄にしてしまいます。しかし、何もする事がなく、暇を持て余しているのなら、MTGアリーナで遊んでいればあっという間に時間が経過します。
少しの課金で多くのカードが手に入る
課金前提で行くのなら、紙環境でちょっとしたトーナメントレベルで通用するデッキを一つ組むのに必要な金額を投資すれば、MTGアリーナなら結構な種類のカードが手に入り、複数のデッキを構築可能です。
始めて暫くの間、新しいエキスパンションが発売される度に、1万円くらいの課金を前提で愉しむつもりなら、日々のミッションクリア報酬分を含めて、各エキスパンションのレアカードを全部コンプリートするくらいなら難しくありません。
そして始めてから或る程度の時間、MTGアリーナを毎日続けていれば、好きなカードを作れるワイルドカードも段々と貯まってきます。
その頃には自分が好む系統のデッキや、遊び方の方向性なんかも定まっています。メインで使うデッキを数種類用意出来る様になれば、新たなデッキを組みたい時に必要なカードくらいは、ワイルドカード製作だけで充分に賄える様になり、課金も殆ど必要なくなります。
MTGアリーナの微妙な点
MTGアリーナは楽しく遊べるが、もっと改善して欲しい部分もあるぞ!
無課金だと自由度が低くてつまらない
これはMTGアリーナの仕様上、仕方が無いのですが、全くの無課金で遊ぶつもりだと、カード資産が少ないので、始めてから暫くは、組んでみたいデッキが自由に組めません。
無課金でも遊んでいれば日々カードは増えていきますが、スタンダードの多色デッキを組んだり、スタンダード以下の環境で遊ぼうと思うと、必要なカードの種類が多すぎて入手がとても追い付きません。
なら課金すれば、となりますが、海外のゲームなので、円安円高の影響をモロに受けます。2024年6月現在だと、ゲーム内の通貨であるジェムを2万買うのに、1万5千円くらい掛ります。1ドル110円の頃なら1万1千円でした。
また、紙のカードは、長く寝かしておけば価値が上がったりしますし、金が無い時に売って現金化も出来ますが、デジタル版はそうは行きません。
一番怖いのは、MTGアリーナのサービスが終了してしまえば、どれだけ大量のデジタルデータを所持していても、手元には全く何も残らない事です。
まあ、5万も課金すればそれなりにカードが増えて、自由度が上がり、好きなデッキを組める様になり、下のフォーマットでも何とか遊べるくらいにはなるので、娯楽の為にこれくらいの課金ならOK! と、割り切れる程度の課金をするのはあり……寧ろ、サービス終了に陥らせない為にも、おすすめです。
新規参入が不利なのは否めない
完全無課金で遊んでいても、始めた時期が早ければ早いほど、長く遊んでいればいる程、日々のミッションさえ真面目に熟していれば、無料でカードの種類を大量に増やせている筈なので、カード資産的に古参が有利な事実は絶対に揺るぎません。
新規参入者が、無課金で古参と同種同量のカード資産を手に入れる事は、殆ど不可能です。
トレーディングカード要素はなくダブったカードは永遠にダブったまま
MTGアリーナに不要カードを売却したり、他のカードとトレードする機能は実装されていません。
MTGアリーナは、〇〇アンソロジーやJumpstartといった拡張用の変則的な小型カードセットで、これまで未実装だったエキスパンションのカードが部分的に実装される場合があります。
しかしその後に、過去エキスパンションをブロック単位で一纏めにしたリマスター版が発売されると、拡張用小型カードセットに含まれていたカードも何故か普通に実装されるので、同じカードのエキスパンション違いががドンドンと重複していく事になります。
新規のエキスパンションに再録カードが含まれた場合も同じで、旧エキスパンションで既に4枚入手済のカードでも平気でダブります。
基本セットが発売されていた頃は、M20で既に4枚入手済みのレア・カードがM21で再録されて、計8枚になってしまった、なんて嬉しくない事態も多発しました。
旧エキスパンションで入手済みのカードは、再録があったとしても、他の未入手カードが全部揃うまでは、開けたパックから出現しない……等の救済処理は、悲しい事に全く施さていないです。
マナーが悪いプレイヤーが多い
負けが確定すると、ゲームを時間切れまで何もせずに放置して嫌がらせをするプレイヤーが結構居ます。
事ある毎に、エモートで煽ってくるプレイヤーも多いです。(精神衛生的にエモートは切っておくのが正解)
全員が全員そうではないのですが、相手と直接コミニケーションする必要のないネット対戦なので、もうここから逆転で勝つ目無しの不利な状況になっても、嫌がらせで遅延行為を続け、ゲームをただ無意味に長引かせてくる様な、質が悪としか呼べない人間もそれなりに存在します。
その手の相手とマッチングすると、本当に鬱陶しくてしょうがないし、苛立ちます。
少額の投資でカードが集まるデジタル環境は最早運ゲーと化している
MTGは先攻超有利なゲームです。自分が先攻になるか、後攻になるか、この辺は完全に運です。(長期で見れば先攻後攻になるのは半々の確率だが、短期間だと後攻ばかりになったりする。その偏りがイベント時に起こると悲惨……)
更に、MTGはデッキ相性というのがあって、三竦みではないですが、AデッキではBデッキにまず勝てないという、デッキの特性的に有利不利な相手がはっきりと存在してしまいます。
どんな相性のデッキとマッチングしたか、その時点で7~8割くらい、勝負は決まってしまいます。これも運です。
極端に苦手な相手が少なく、どんな状況でもアドリブ対応が効くデッキが組めれば強いのですが、そういう万能デッキは、MTGの性質上、どうやっても組めません。
相手の行動を阻害する打ち消しメインの動きの鈍いデッキは、速度特化型の速効デッキの、クリーチャーの横並び展開について行けずに負けたりします。
小粒のクリーチャーを並べて攻めたてる速攻デッキは、全体除去一発で盤面をひっくり返されてしまいます。
瞬殺コンポデッキは打ち消し呪文の多いデッキが苦手だったりします。
今現在流行っていて使用人口の多い主流のデッキを見極め、それに対して有利なデッキを用意して作用するのがメタゲームですが、マッチング次第ではメタゲームから大きく外れた苦手なデッキにばかり当たったりもします。
基本、MTGアリーナに蔓延るのは、大きな大会で実績を残したデッキ・レシピをそのまま使ったコピー・デッキです。
戦略性は兎も角、強いデッキ・レシピが簡単に入手可能な状況なので、デッキ構築スキルは無くてもマッチングの運さえあれば連勝出来るのが、デジタル化したMTGの現状です。
MTGアリーナはそれなりに遊べて楽しいが紙環境とは別物
MTGアリーナは、MTGの雰囲気をデジタル環境で手軽に体験出来ますが、リアルマネーの消費がないのでデッキ構築の予算を考えずに済み、カード集めの苦労も存在しないので、やっぱり紙環境のMTGとは違ったゲームになってしまいます。
しかし、ライトにMTGを遊ぶたけなら、MTGアリーナは本当におすすめです。
遊んでいるとかなりストレスが溜まるのは予め覚悟してMTGアリーナを始めよう
これはデジタル環境だけに限りませんが、マッチングの時点で勝敗が凡そ決定しますが、仮に相性が有利な筈の相手に当たっても、初期手札が激しくクズだったり、ドローの引きが悪いと普通にボロ負けします。
MTGアリーナ特有の、マナーの悪いプレイヤーに当たるとイライラします。
正直、お手軽に長時間遊べるので、その分プレイ中に腹立たしい事が幾度と重なり、勝負に熱くなりやすい人がMTGアリーナを数時間プレイすると、かなりのストレスが蓄積するのは間違い無いと思います。
個人的に使っているデッキの紹介
「サンダージャンクションの無法者」実装時で私が使っているデッキを何種類か紹介しておきます。
新規参入者が無課金で組むのは無理だと思いますので、使うなら課金前提となりますが。
私はデジタル専用フォーマットは嫌いなので、基本、一度デッキを組めば長く使い続けられるエクスプローラーばかり遊んでいます。そして勝負の早いBO1専門です。
多色デッキは色事故が頻繁に起こって腹が立つので、単色デッキが多いです。
エクスプローラー(デッキレシピ)
黒単骸骨
デッキ
22 沼 (M20) 269
4 致(ち)命(めい)的(てき)な一(ひと)押(お)し (KLR) 84
4 悪(あく)意(い)の熟(じゅく)達(たつ) (STX) 64
2 変(か)わり谷(だに) (M14) 228
2 長(なが)い別(わか)れ (MKM) 92
4 どぶ骨(ぼね) (RNA) 76
4 迷(まよ)いし者(もの)の骸(むくろ) (LCI) 98
4 謎(なぞ)の骸(がい)骨(こつ)の事(じ)件(けん) (MKM) 80
4 見(み)捨(す)てられた鉱(こう)夫(ふ) (OTJ) 88
1 限(かぎ)りない強(ごう)欲(よく) (OTJ) 91
4 金(きん)属(ぞく)ミミック (KLR) 251
1 すりのチビボネ (OTJ) 109
2 教(きょう)団(だん)の徴(ちょう)集(しゅう)兵(へい) (DMU) 88
2 苦(にが)々(にが)しい勝(しょう)利(り) (LCI) 91
部族デッキと呼んで良いのか悪いのか判らないが、スケルトンデッキ。「サンダー・ジャンクションの無法者」のアンコモン、墓地還り能力持ちのスケルトンでは珍しいアンタップインの「見捨てられた鉱夫」、「イクサラン:失われし洞窟」のレア「迷いし者の骸」を主軸としたウィニーデッキ。最近の呼び方はアグロ……知らんな。
パワー2ある1マナクリーチャを並べて迅速に相手を殴り殺す。
1T目に適当なスケルトン、2T目に「金属ミミック」、3T目に「迷いし者の骸」と置けると、3T目からのスケルトンは速攻持ちのパワー4になるので強力である。
兎に角、「迷いし者の骸」を絡めて3T目にスケルトンを2~4体並べてアタックに行ければ、黄金パターンの成立で、非常に強力な打点が出る。
しかし、大体は「迷いし者の骸」を引けなかったり、手札にあっても手札破壊呪文で抜かれたりして、グダグダの展開になる。
「迷いし者の骸」を引けなくても、クリーチャーさえ確り引ければ勝てる時は勝てる。
手札が悪く出足が悪かったり、試合が長引いたら大体負ける。
エクスプローラーのデッキだが、新し目のカードを多く採用している。
MTGアリーナのBO1は積込アルゴリズムが仕込まれているので、初手に特殊地形が含まれ易く、2枚しか入れてない「変わり谷」が初手に大体あるので、色マナが出ずに失速して困る場合が割とある。因って、「変わり谷」を入れる枚数は2枚に抑えている。
青単瞬速
デッキ
20 島 (M20) 265
1 本(ほん)質(しつ)の把(は)捉(そく) (RNA) 37
4 フェアリーの荒(あ)らし屋(や) (ELD) 45
2 マーフォークのペテン師(し) (DAR) 56
4 幽(ゆう)体(たい)の船(ふな)乗(の)り (M20) 76
4 とんずら (SNC) 62
4 厚(あつ)かましい借(か)り手(て) (ELD) 39
4 サメ台(たい)風(ふう) (IKO) 67
4 幻(げん)影(えい)の干(かん)渉(しょう) (OTJ) 61
1 戦(せん)闘(とう)研(けん)究(きゅう) (DMU) 44
2 ヴァントレス城(じょう) (ELD) 242
1 下(した)支(ささ)え (DMU) 64
1 海(うみ)駆(が)けダコ (IKO) 66
4 高(こう)尚(しょう)な否(ひ)定(てい) (M21) 56
4 執(しゅう)着(ちゃく)的(てき)探(たん)訪(ぼう) (RIX) 35
自分のターンに何もせず、相手のメインには打ち消しを構え、ターンエンドに瞬速クリーチャーを出して並べて行くコンセプトの、割と積極的に攻撃する系の青単デッキ。
早い間に「フェアリーの荒らし屋」を場に出して、「執着的探訪」や「戦闘研究」、変容で「海駆けダコ」を貼り付けて、殴りながらドローして手札を減らさず+1+1カウンターを乗せて行ければ勝ちパターンに入る。
クリーチャーが素早く横並びするデッキには弱い。
相手のパーマネントに触れるのが「厚かましい借り手」の出来事「些細な盗み」のバウンスだけしかなく、確定カウンターも入っていないので、試合が長引いたら負ける可能性が高い。
「サメ台風」はサイクリングでしか使わない。
「ヴァントレス城」は殆ど使わないので別に無くても良いので、抜けばレア枚数を減らしてデッキが組める。
タイムレス(デッキレシピ)
デジタル専用フォーマットは含まれますが、再調整が存在しないので、個人的にギリギリ許容出来る範囲で、後攻を引いたら何も出来ずにそのまま終わる、瞬殺デッキが横行する勝負の早いタイムレスで遊ぶ事もあります。
紙環境で下環境のデッキを組んだら金銭的に幾ら掛かるか判りませんが、MTGアリーナなら少ない予算でもそれなりに組めます。
黒赤緑ゴブリンの放火砲
デッキ
4 ゴブリンの放(ほう)火(か)砲(ほう) (BRR) 18
4 変(か)わり樹(ぎ)の共(きょう)生(せい) (ZNR) 215
4 髑(どく)髏(ろ)砕(くだ)きの一(いち)撃(げき) (ZNR) 161
4 アガディームの覚(かく)醒(せい) (ZNR) 90
4 棘(とげ)平(へい)原(げん)の危(き)険(けん) (ZNR) 166
2 ハグラの噛(か)み殺(ころ)し (ZNR) 106
4 鏡(かがみ)に願(ねが)いを (WOE) 82
4 暗(あん)黒(こく)の儀(ぎ)式(しき) (STA) 26
3 コジレックの審(しん)問(もん) (STA) 31
1 チャネル (STA) 50
1 悪(あく)魔(ま)の教(きょう)示(じ)者(しゃ) (STA) 27
2 願(ねが)い爪(づめ)のタリスマン (ELD) 110
2 キャンディーの道(みち)標(しるべ) (WOE) 243
3 ミシュラのガラクタ (BRR) 34
4 彩(さい)色(しょく)の宝(ほう)球(きゅう) (JMP) 462
4 彩(さい)色(しょく)の星(ほし) (BRR) 11
4 冷(れい)鉄(てつ)の心(しん)臓(ぞう) (CSP) 136
4 一(いっ)攫(かく)千(せん)金(きん) (MH2) 143
2 ペラッカの捕(ほ)食(しょく) (ZNR) 120
土地カードが公開されるまでライブラリーを捲り、捲れた枚数分のダメージを対象に与える「ゴブリンの放火砲」で相手を瞬殺するコンボ・デッキ。
運が良ければ1Tキルも可能。しかし平均で、コンボ発動まで3Tくらいは掛かると思う。
「ゴブリンの放火砲」で大ダメージを出す為、「ゼンディカーの夜明け」で登場した第2面が土地のカードのみを入れ、普通の土地は1枚も入っていない。
初手やドロー次第だが、「暗黒の儀式」や「チャネル」でマナ加速出来るのでそこそこ安定感があり、「鏡に願いを」のお陰で2T目のライブラリー・サーチで「ゴブリンの放火砲」を場に出すのも難しくないので、コンボ・デッキとしてはそれなりに強い。
エクステンデッド時代は「マナ切り離し」で土地を抜いてから発動していた。
黒単信心
デッキ
4 思(し)考(こう)囲(がこ)い (AKR) 127
21 沼 (M20) 271
4 ネクロポーテンス (WOT) 31
1 深(しん)淵(えん)への覗(のぞ)き込(こ)み (M21) 117
1 悪(あく)魔(ま)の教(きょう)示(じ)者(しゃ) (STA) 27
4 暗(あん)黒(こく)の儀(ぎ)式(しき) (STA) 26
4 虚(こ)空(くう)の力(りき)線(せん) (M20) 107
4 アスフォデルの灰(はい)色(いろ)商(しょう)人(にん) (THB) 99
2 不(ふ)憫(びん)な悲(ひ)哀(あい)の行(こう)進(しん) (NEO) 111
4 地(じ)獄(ごく)界(かい)の夢(ゆめ) (THB) 121
3 ニクスの祭(さい)殿(でん)、ニクソス (THS) 223
4 絶(ぜつ)望(ぼう)招(しょう)来(らい) (NEO) 101
4 夢(ゆめ)を引(ひ)き裂(さ)く者(もの)、アショク (WAR) 228
エンチャントを並べて黒のマナ・シンボルを増やし、「アスフォデルの灰色商人」でライフ・ドレインを撃って勝つデッキ。「地獄界の夢」と「深淵への覗き込み」で勝負が決まる事も偶にある。
基本「ネクロポーテンス」でライフをドローに変換して引き捲り、2ライフ・ロスの「思考囲い」で相手の手札の邪魔なカードを落とすので、早めにライフの回復が出来るカードを引けないとライフを使い切って自死して負ける。
初手に「ネクロポーテンス」、「暗黒の儀式」、「虚空の力戦」の3枚が在るのが望ましい。最悪でも「ネクロポーテンス」、「暗黒の儀式」の2枚は欲しいので、手札が3枚残せるまでマリガンしてでも、来てくれるのを祈る。
勝つも負けるも初手次第なので、デッキの安定性は頗る低い。
しかし、タイムレスのデッキなんてそんなものです。
望み通りの初手が来ずに自爆する事が多いですが、使っていて結構楽しいデッキです。
黒赤緑ゴブリンの放火砲(モダンホライゾン3実装後)
デッキ
4 ゴブリンの放(ほう)火(か)砲(ほう) (BRR) 18
4 フレイアリーズの信(しん)奉(ぽう)者(しゃ) (MH3) 250
4 頂(いただき)の修(しゅう)道(どう)士(し) (MH3) 246
4 引(ひ)き離(はな)しの噴(ふん)火(か) (MH3) 248
4 不(ふ)敬(けい)者(もの)破(やぶ)り (MH3) 244
4 鏡(かがみ)に願(ねが)いを (WOE) 82
4 暗(あん)黒(こく)の儀(ぎ)式(しき) (STA) 26
1 アイレンクラッグの妙(みょう)技(ぎ) (ELD) 127
1 チャネル (STA) 50
1 悪(あく)魔(ま)の教(きょう)示(じ)者(しゃ) (STA) 27
2 願(ねが)い爪(づめ)のタリスマン (ELD) 110
4 神(しん)聖(せい)の力(りき)線(せん) (M20) 26
3 ミシュラのガラクタ (BRR) 34
4 彩(さい)色(しょく)の宝(ほう)球(きゅう) (JMP) 462
4 彩(さい)色(しょく)の星(ほし) (BRR) 11
4 冷(れい)鉄(てつ)の心(しん)臓(ぞう) (CSP) 136
4 一(いっ)攫(かく)千(せん)金(きん) (MH2) 143
4 ボガートの獲(え)物(もの)さらい (MH3) 243
モダンホライゾン3実装後のゴブリンの放火砲デッキ。
アンコモンのアンタップイン出来る2面土地が増えた事で、デッキのレア率が減少した。そして安定度も増した。
相手が先攻だと高確率で1T目に「思考囲い」や「悲嘆」といった手札破壊を撃たれるので、「神聖の力線」をデッキに入れた。「神聖の力線」はマリガンしてでも初手に絶対欲しいカード。取り敢えず「神聖の力線」さえ置ければ、相手の手札で腐るカードが増えるので割と安心してゲームが出来る。
1Tキルの成功率は前Ver.より少し上がった。2Tキルは割と普通に出来る。でもやはり平均で3Tキルだろう。
正直、1試合が一瞬で終わるので、デイリーミッションで早く15勝したい時におすすめ。ランク戦に一生懸命打ち込む気はないが、毎月最低プラチナまではサクッと上がっておきたい人にもおすすめ。
スタンダードでちんたら長引く試合で遊ぶよりも、勝っても負けても一瞬で勝負が決着するタイムレスで、独りデッキ回しの作業に近い試合を効率的に数熟す方が私は楽しい。
新規参入の人も、時間を有効利用したいのなら、スタンダードよりも課金してタイムレスをやりましょう。
相手も「神聖の力線」を置いた場合、真面目に対戦するだけ時間の無駄なので即投了した方が健全です。