Amazonに容量詐欺モバイルバッテリー蔓延る 本物のPD対応大容量はどれ? 安い おすすめ 購入実測レビュー 2024年9月

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Amazonの大容量モバイルバッテリーの大半は容量詐欺ばかり

 急速充電(PD)対応の大容量モバイルバッテリーが必要になったのでAmazonを覗くと……。
 なんかちょっと前に買った容量20000mAhで1100円で買えた、激安お買い得モバイルバッテリーは既に販売終了しており、新たに容量詐欺ではない大容量モバイルバッテリーを探す事になりました。

軽量コンパクトの本体で物理的に有り得ないあからさまに大容量嘘なモバイルバッテリー犇めく

 Amazonマーケットプレイスの無法地帯っぷりは昔からですが、今尚、出品されている詐欺中華製品の勢いは留まる様子を見せません。殊に、モバイルバッテリーのジャンルの詐欺商品横行っぷりには目を見張る物があります。
 例えば、厚み3.2cm、重量490gで56800mAhの大容量を謳うモバイルバッテリーが出品されています。
 モバイルバッテリーの中身に入っているリチウムポリマー電池は、1セル10000mAhなので、それを少なくとも5枚内蔵して厚み3.2cm、重量490gで収まるかというと、多分無理です。
 薄型で、それどう見ても容量10000mAhくらいしかないよね、と思われるモバイルバッテリーの容量が、平気で20000mAhを超えた表示になっていたりします。
 もう一目見ただけで、これは絶対に容量詐欺だと判るモバイルバッテリーが、Amazonでは恐ろしい事に、普通に大量に堂々と出品されています。
 本来なら、容量20000mAhのモバイルバッテリーで厚み3センチ、重量370gくらいは行きます。薄い小さい軽いの三拍子揃った高エネルギー大容量のモバイルバッテリーは、現在の科学技術力では未だ製造不可能でしょう。

 こういう胡散臭い商品の出品を許容しているAmazonは、景品表示法的に大丈夫なんでしょうか?
 まあ、そもそも、こういう怪しい商品を何の躊躇いも無く客がいて、普通にレビューで星5をつけていたりします。この人達は、購入後に容量の測定をしないんでしょうか? かなり謎です。

高枕安眠 油断すると掴まされる羊頭狗肉の容量詐称モバイルバッテリー 魑魅魍魎跋扈のAmazonで真っ当な製品を探せ!

 出品されている商品の8割方が容量詐欺商品なのではないかと思われるAmazonで、安くて本当に大容量なモバイルバッテリーを探すのは、かなり大変な作業です。
 まあハズレを引いた処で、購入後に容量測定してみて、詐称品なら返品すれば良いだけなのですが、手間暇が無駄になるので、出来れば一発でアタリを引きたいです。
 Anker等の名の通ったメーカー製品を買えばハズレは無いのでしょうが、価格が高いので、コスパ的に旨味が無いです。
 やはり、玉石混交の中からアタリを探すのが、Amazonでの買い物の醍醐味です。
 極力ハズレは回避したいですが、最悪、引いても完全無料で返品可能だあり、挑戦難易度的には温めの設定なので、積極的に商品ガチャにチャレンジすべきです。

 今回は、急速充電に対応していて20000mAhの容量があり、最安値で購入可能な商品という条件付けで、該当するモバイルバッテリーを探しました。
 サイズ(主に厚み)と重量で篩に掛けた結果、恰度タイムセールで1699円に下がっていた、以下の商品に決めました。

 1699円だと、以前Amazonで購入した20000mAhで1100円の急速充電対応のモバイルバッテリーと比べると何となく高い気がします。
 しかし、内蔵されている10000mAhのリチウムポリマー電池、2セル分の価格として考えれば、1699円なら充分に納得の行く値段設定です。
 そもそも、ダイソーの急速充電非対応の10000mAhモバイルバッテリーでも1100円しますから、それ2つ分だと考えると、寧ろ、安くてお値打ちですらあります。

 尤も、この製品が、容量詐称をしていなければの話ですが。

届いたモバイルバッテリーをチェックする

 商品は、Amazon封筒の中、きれいな化粧箱に入って届きました。中華製品でよく見る潰れ等はありません。シールでちゃんと封印されていたので開封すると、中々確りした作りのモバイルバッテリーがお目見えです。
 商品の外見的には何の問題も無さそうです。続いて早速、容量のチェックに入ります。先ず、一度100%になるまで満充電した後に、モバイルバッテリーへUSBテスターと電子負荷を繋いで放電テストの開始です。

 放電テスト用の電子不可はオペアンプで組んだ自作品もありますが、Amazonで買った完成品モジュールの方が遥かに高性能で使い勝手が良いです。そんなしょっちゅう使用するものではありませんが、新しいモバイルバッテリーを購入した時等には必要になるので、無いと不便です。

急速充電の対応◯

 USBトリガーに接続すると急速充電のマークが出て、12v出力してくれます。
 PDとQC、両対応なので、どっちで認識しているのかは不明ですが、急速充電に関しては全く問題無しです。

電流3.1A出力◯

 電子負荷に接続した処、5V3.1Aを安定して確り出力しています。しょっぼいDC-DC昇圧モジュールを使用した胡散臭いモバイルバッテリーだとこうは行きません。採用されているDC-DC昇圧モジュールの品質は良さそうです。
 電力量に関しては問題無しです。

満充電100%→0%まで放電した容量◯

 満充電からモバイルバッテリーが空になるまで放電しました。モバイルバッテリーの低電圧保護が働いて放電ストップする最後の最後まで3.1A流れ続けていました。
 結果、ちょっと驚きの実容量13831mAhでした。3.7V20000mAhのモバイルバッテリーなら、USBで5V出力へ昇圧する時の電力ロスが20%と考えれば期待値が11840mahくらいなんですが、このモバイルバッテリーは13831mAhもありました。
 考えられるのは、変換効率が高いDC-DC昇圧モジュールを採用しているのか、或いは放電停止電圧を低めに設定して、リチウムポリマー電池から過放電でダメージが入るかも知れないギリギリまで電力を吸い出しているのか、どちらかでしょう。
 バッテリーを長持ちさせる為には、念の為、モバイルバッテリーの保護が働いて出力を自動停止するまで電力を使い切らない方が良いかも知れません。  

容量0%→満充電100%の充電容量◯

 電力が空になったモバイルバッテリーを100%まで充電しました。充電量は19155mAhです。
 略々20000mAhなので、このモバイルバッテリーは容量の詐称無しで、信用出来る商品でした。

 この製品は、容量の詐称は無く、個人的に安心して買えるおすすめモバイルバッテリーだと思います。タイムセールで安くなっているのを狙って購入しましょう。

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