アフィリエイトを始めて「成功報酬 > 経費」なら勝ち組
サイトを運営してアフィリエイト広告を掲載し、どのくらい稼げれば「成功」といえるのでしょうか。意見は分かれると思いますが、私としてはアフィリエイト報酬がサイトの運営費を上回った時点で、一応成功と考えていいのではないかと思います。
例えば、月に1,000円のアフィリエイト収入があるとしましょう。記事作成にかけた時間を考えれば、時給換算では雀の涙ほどの金額にしかなりませんが、それが趣味の延長であれば特に問題はありません。
そして、同じ1,000円の収入でも、運営費が安ければ安いほど利益として残る部分が大きくなるため、アフィリエイトを始めるなら低コストのレンタルサーバーを選ぶのが有利です。
この点で注目したいのが、ロリポップ!の「エコノミー」プランです。
3年契約という縛りと、WordPressが使えないという制限はありますが、月99円という破格の料金で利用できます。アフィリエイト用のレンタルサーバーとしては、コストパフォーマンスが非常に優秀だと感じます。
もちろん、+αで独自ドメイン代(最安で年1,700円程度)が必要です。
ロリポップの場合、提携しているのは「ムームードメイン」ですが、価格重視ならXserverドメインのほうが安く取得できる場合があります。
最終的に、サーバーとドメインを合わせた運営費は月額300円以下に抑えられます。これなら初期投資が安く済み、最低限の目標収益も低く設定できるため、アフィリエイト初心者でも気軽に始めやすい環境が整います。

WordPressをHTML化すればミニサイトを量産できる?
安いレンタルサーバーはWordPressが使えない、使えても遅い問題
極端に安いレンタルサーバーでは、WordPressが利用できない場合が多く、仮に利用できてもサイトの表示速度が遅いという致命的な欠点があります。
そのため、安価なサーバーでアフィリエイトサイトを運営するには、HTMLでホームページを作成する方法が現実的です。
ロリポップのエコノミープランでは、1つのドメインからサブドメインを量産すれば、最大50個までサイトを設置可能です。
例えば、1サイトにつき10記事の特化型ミニサイトを作れば、合計500記事分の資産を構築できる計算になります。小遣い稼ぎレベルのアフィリエイトには十分すぎる規模です。
……とはいえ。
インターネット黎明期の個人サイトといえばHTMLで作るのが当たり前でした。私自身も昔はHTMLで普通にサイトを作っていましたが、一度WordPressの「管理画面から記事を書いて、ボタンひとつで公開できる」手軽さに慣れてしまうと、どうしても「HTMLでサイト作るの、めんどくせー」と感じてしまいます。
ローカル環境でWordPressを動かしてジェネレーターとして使う
そこで多くの人が思いつくのが、「ローカル環境でWordPressを動かし、ジェネレーター代わりに記事を作ってHTML化すればいいのでは?」というアイデアです。
自分のPC上でWordPress環境を構築するには、「Local」という無料ソフトを使えば簡単です。他にも方法はありますが、私は「Local」を利用しています。
さらに調べてみると、「Simply Static」や「Static Press」といったWordPressの記事を静的HTMLとして出力するプラグインも見つかります。これらを使えば、WordPressのデータベースやPHPに依存しない純粋なHTMLサイトを生成できます。
……が、ここで壁にぶつかります。
プラグイン自体が長年更新されておらず、最新バージョンのWordPressで正常に動作するか不明なのです。実際に試してみても、設定がうまくいけば出力できるケースもあるようですが、私の環境ではまったく実用的ではありませんでした。
使っているテーマにもよるのかもしれませんが、HTML化した記事では内部リンクが正常に機能しないなどの問題が発生しました。これを手作業で修正してミニサイトとして成立させるのは、かなりの手間です。正直、最初からテキストエディタでHTMLを書いたほうが早いレベルでした。
プラグインが無理なら「ソースをコピペ」が最適解
最終的にたどり着いた方法は、WordPressで作成した記事のHTMLソースを表示し、それをテキストエディタにコピペして整えるというシンプルな手法でした。
HTML編集には「Crescent Eve」や「サクラエディタ」といった軽量のフリーエディタが便利です。リンクやスタイルの修正は手作業になりますが、慣れればそれほど苦ではありません。
画像については、WordPress側で軽量化プラグインを使っておけば、自動的にWebP形式などに変換されるため、それをライブラリからHTMLサイト用の画像フォルダに移動するだけです(リンクの張り替えは必要)。
CSS(スタイルシート)も、WordPressテーマのstyle.css
から必要な部分だけ抜き出して、新しく作ったstyle.css
にまとめればOKです。
この方法なら、ゼロからHTMLサイトを手打ちするよりも、格段に作業が効率化されました。
結局「オレたちの近道は遠回りだった…………いつも廻り道こそが……最短の道だった」
「本当に本当になんて遠い廻り道……」
「急がば廻れ」という、スティール・ボール・ランの名台詞を思い出すような結果となりました。
手間を惜しまずに一度HTMLサイトの構築手順を確立してしまえば、格安サーバーでも量産可能な強力なミニサイト群が作れます。
一見すると遠回りに見えるこの方法こそが、結果的には最短の道だったのです。
まとめ:格安サーバー×HTML化で低コスト・高効率な運営を
WordPressの手軽さに慣れてしまうと、静的HTMLでのサイト構築は一見「面倒な作業」に思えます。ですが、一度テンプレートや作業手順を固めてしまえば、あとはコピペと微調整だけで量産が可能になります。
ロリポップのエコノミーのような格安レンタルサーバーと組み合わせれば、月300円以下という超低コストで複数サイトを展開できるため、アフィリエイト初心者や趣味兼用の副収入づくりにはぴったりの戦略です。
プラグインに頼らず、WordPressをジェネレーターとして活用する方法は少し遠回りに感じるかもしれません。しかし、それこそが最終的には最短で効率的な運営体制につながる近道です。
地道な作業の積み重ねが、やがて大きな成果に結びつきます。派手さはありませんが、確実に「強い土台」を作りたい人には、この手法をぜひ試してみてほしいです。
