Amazonで「眼鏡に重ねて使う」ブルーライトカットを購入
ブルーライトを気にするようになったので
これまでは、乱視用の眼鏡の上に、グリップオンタイプのブルーライトカットレンズを重ねて使っていました。
しかし、このタイプは外出時に横方向から差し込む光を遮れないのが気になっていました。
そこで今回、ゴーグルのように目の周囲(特に横方向)を覆ってくれるオーバーグラスタイプをAmazonで購入してみました。
ブルーライトとUV・HEVについての考え方
正直なところ、「ブルーライト」と一口に言っても範囲は広いのですが、私が特に気にしているのは以下の帯域です。
- 380〜400 nm帯の紫外線(UV-Aの一部):一般的な紫外線カットレンズでは素通りすることもある領域
- 400〜420 nm帯の高エネルギー可視光(HEV):目や体に負担をかける可能性が指摘されている領域
つまり、ブルーライト全体が危険というわけではなく、紫外線に隣接する420 nm付近までが注意すべき光という認識です。
もし今回のオーバーグラスが「本来の意味でのブルーライト(450 nm前後)」を中心にカットしているだけで、肝心の410 nm付近を透過してしまうようであれば、求める性能を満たさず期待外れになります。その場合は返品も視野に入れなければなりません。
Amazonをはじめ、通販サイトで販売されている安価な製品は、公称スペックが必ずしも正確ではないことも多いので、消費者自身による検証が重要だと感じています。

ブルーライトカット・オーバーグラス詳細とテスト
商品本体と付属品
今回購入した商品は外箱がなく、眼鏡ケースに付属品がすべて収められた状態で届きました。
価格は1,680円と、Amazonで売られているブルーライトカット製品の中でも手頃な価格帯です。
内容物一覧
- オーバーグラス本体
- ケース
- 眼鏡拭き布
- ブルーライトチェックカード
- LEDライト
面白いのは、このオーバーグラスの性能をユーザー自身が確かめられるように、簡易的な検証キットが付属していたことです。
ただしチェックカードはともかく、付属のLEDライトは分光計で波長を測定してみると399 nmで、ギリギリ紫外線帯に含まれる光でした。つまりこれは「ブルーライト」ではなく「UV」なので、本当に重要な411 nm付近の透過率は、このキットでは確認できません。
また、ブルーライトカット用のレンズは黄色がかったものが多いですが、この製品はほぼ無色透明。自然な見た目で使いやすい印象です。
さらにテンプル(つる)の付け根部分に小さなサイドレンズがあり、横方向の視界も確保されています。そのため暗さを感じにくく、視野が広く感じられるのも利点です。
レンズ素材の記載はありませんでしたが、恐らくポリカーボネート製と思われます。商品名にある「PCメガネ」は「パソコン用」の意味合いかもしれませんが、素材(Polycarbonate)の略である可能性もあります。
フレームについては「TR90(グリルアミド)」と明記されていました。
テスト方法
実際の性能を確認するため、以下の方法で検証しました。
- オーバーグラスの後ろに紫外線チェックシールを配置
- 正面から各種LED光を照射し、色変化の有無で透過率を観察
使用した光源(LED)
- 411 nm(実測値、HEV)
- 385 nm(公称値、UVA)
- 365 nm(公称値、UVA)
- 305 nm(公称値、UVB)
※公称410 nmのLEDは、実際の波長が大きく異なることが多いため、今回は実測で411 nmと確認できたものを使用しました。

テスト結果
結果として、全ての波長で約99%カットしていることを確認しました。
吸収というよりは反射しているようで、レンズに光を当てると周囲に拡散する様子が見られました。
性能的には十分に満足できるレベルです。
使用上の注意点とまとめ
このオーバーグラスは、価格と性能のバランスに優れた製品と言えます。
UVやHEVのカット性能は高く、日常使用にも十分向いています。
ただしオーバーグラスという特性上、下に掛ける度付き眼鏡の形状に依存します。
特にフレームが大きい眼鏡や、私が好んで使っているティアドロップ形状のように縦長のレンズでは、サイズ的にうまく重ねられませんでした。
したがって、「今使っている眼鏡にちゃんと重ねられるか」を購入前にしっかり確認する必要があります。
結論として、このオーバーグラスは 「小さめの度付き眼鏡を日常的に使っている人」には強くおすすめできるコスパの良いUV・HEV対策アイテム です。
まとめ
今回購入したブルーライトカット・オーバーグラスは、380〜420 nmのUV・HEV帯域をしっかり99%以上カットしており、価格以上の性能を発揮してくれるものでした。見た目もほぼ無色透明で違和感が少なく、日常使いしやすい点も評価できます。
特に注目すべきは、HEV(高エネルギー可視光)411 nm付近の光です。
ドイツの眼科研究者 Dr. Richard H.W. Funk らの研究では、411 nm光を網膜細胞に照射すると黄斑部の細胞にストレスがかかり、ダメージが発生することが示されています[1]。この研究は「ブルーライト全体が一律に危険なのではなく、特定の波長にリスクが集中している」ことを示した例としてよく引用されます。
したがって「ブルーライトカット」と謳われていても、450 nm付近の光ばかりを遮り、肝心の411 nmを素通りしてしまうレンズでは意味がありません。その点、このオーバーグラスはきちんとリスク帯域を防げているため安心です。
もちろん、オーバーグラスゆえに下に掛ける眼鏡のサイズや形状を選ぶという制約はありますが、小ぶりな眼鏡を日常的に使っている方にとっては、コストパフォーマンスの高いUV・HEV対策アイテムとしておすすめできます。

脚注
[1] Knels, L., Valtink, M., Roehiecke, C., Lupp, A., Vega, J. d. l., Mehner, M., & Funk, R. H. W. (2011). Blue light stress in retinal neuronal (R28) cells is dependent on wavelength range and irradiance. European Journal of Neuroscience, 34(4), 548–558