見た目で一発で判る容量偽装モバイルバッテリーPower Bank-HYG076 何故容量を偽るのか? 本当に謎
Amazonのマーケットプレイスで¥899円で買える、株式会社EEIVOLが出品する大容量15000mAhが謳い文句のモバイルバッテリー、Power Bank-HYG076を購入しました。
このモバイルバッテリー、Amazonの商品ページの商品の説明の部分で大々的に大容量15000mAhを全面に出して販売しております。
モバイルバッテリーの筐体にも、55.5Wh、15000mAhと印刷してある気合の入りようです。
しかし、本体の寸法と重量は、14.4x9x1.9cm、230gと表示され、明らかに15000mAhの大容量は絶対に大嘘と判る本体のスリムさを写真ではっきりと曝しています。
正直、見た目でハッキリと容量詐欺ですよ、と主張している癖に、堂々と大容量15000mAhと偽る、株式会社EEIVOLのその販売方針が恐ろしく謎です。
このモバイルバッテリーの実質容量は、購入者のレビューで中身のリチウムイオンバッテリーの写真を挙げてくれている人がいますが、9000mAhでしかありません。
尤も、税込価格¥899円で容量9000mAhなので、標品のコストパフォーマンス的には別に悪くありません。
モバイルバッテリーPower Bank-HYG076は、化粧箱入りで、USBのType-Aを2ポート、更にMicro-USBとType-Cポートも備えており、USBケーブルも一本付いて来るという充実っぷりで、最近Micro-USBポートとUSBケーブルの付属の無くなったダイソーの税込み¥1100円で10000mAhのモバイルバッテリーよりも、微妙にコスパ的にこちらの方がお得だったりもします。
まあ、この記事で何が言いたいのかですが、それは、別に景品表示法に抵触する危険性のある容量詐称で態々販売しなくても、普通に¥899円で容量9000mAhのモバイルバッテリーとして販売すれば良いんじゃないの? の一言です。
容量9000mAhで¥899円なら、正直に販売しても普通に売れる気がするんですが、その辺どう考えているのでしょうか? 謎でしかありません。
因みに、プライム感謝祭セールでは¥799円に下がってました。リチウムポリマーバッテリーが欲しい場合、分解して中身を取り出せば、セル単体でバッテリーを買うよりお得です。
景品表示法違反の危ない橋を渡っても、モバイルバッテリーの実情に疎い人間が、15000mAhでこの値段、安ーい! と勘違いして買ってくれると、売上が大きく伸びるのでしょうか?
少なくとも、詐欺紛いの販売をしている時点で、会社としての信用は落ちる気がするんですが。
↑実売¥899円。容量は大嘘だけど、それを承知の上で購入するのなら、特に損はしないモバイルバッテリー。↑
Power BankってAnker製のモバイルバッテリーみたいだね 実際違うけど
Ankerは高性能、且つ高品質と言われるモバイルバッテリーを販売している中国の電化製品メーカーで、一定数のファンが存在していると思われます。そのAnkerが製造販売するモバイルバッテリーには、Power Bankという名称が使われています。ソニーのウォークマンみたいなもの?
株式会社EEIVOLが販売するPower Bank-HYG076は、Power Bankという型番名称が付いていても、Ankerは製造販売に一切関わってないと思われます。
ここら辺からも、消費者を謀ろうという意図が透けて見える様な気がします。
嘘表示がなければ普通に良い商品だと思うのだけど やはり詐欺紛いな容量偽装は駄目だろう
ダイソーの税込み¥1100円、容量10000mAhのモバイルバッテリーは、1円辺り0.9mAhのバッテリー容量。
株式会社EEIVOLのPower Bank-HYG076は、¥899円、容量9000mAhなので、1円辺り10mAhのバッテリー容量。
比較すると、ダイソーのモバイルバッテリーより、Power Bank-HYG076の方が1円辺りのバッテリー容量はお得です。要するに、Power Bank-HYG076は性能的には駄目な商品では無いのです。容量詐欺な販売方法が駄目なだけで。
購入したPower Bank-HYG076の写真
このモバイルバッテリー、一見マトモな雰囲気の外箱や外観に反して、消費者を謀る気満々な紛らわしい商品名称と、有り得ない容量表示が非常に目立つ。
判っていて買う人は別に良いとして、本当に容量が15000mAhだと信じて買う人から絶対に後でクレームが入りそうで、少なくとも、ホームセンターや家電量販店で販売したら、物凄い大問題になりそうである。
箱の裏面の記載にも確りと15000mAhと容量詐欺。騙すと決めたら徹底してます。
オマケのUSBケーブルと、説明書。説明書にだって確り、15000mAhと容量詐欺。抜かりはありません。
容量詐欺商品を世に蔓延らせない為には買うべきでない商品だがコスパ的には買っても良いかなと思えるのが微妙な処
世の為、人の為、容量詐欺のモバイルバッテリーは市場から一掃されれば良いのにと思います。
しかし、株式会社EEIVOLのPower Bank-HYG076に関しては、容量詐欺である時点で買ってはいけない商品だと思うものの、悪質と迄は言えず、むしろコスパを考えるとお得なんで、リチウムポリマーバッテリーのセルが欲しい時に、ついつい買ってしまうんですよね。
まあ、15000mAhという容量を信じて買って後悔する人が出ない事を祈るしかありません。
Amazonカスタマーセンターに最近マーケットプレイスに容量詐欺のモバイルバッテリーが多過ぎですが何とかなりませんかと問い合わせてみた
私が今回購入した株式会社EEIVOLのPower Bank-HYG076を始めとして、最近マーケットプレイスに容量詐欺モバイルバッテリーが多過ぎて、マトモな商品を探すのが大変なのですが、今の状況は何とかなりませんか? とカスタマーに電話で訊ねてみました。
すると、カスタマーセンターの人は、Amazon側としては出品者のコメントを信用しています。それで問題があった場合には、Amazonが発送する商品に関してはですが、返品返金で対応させて貰っています、との返答でした。
その回答を聞くに、多分これからも容量詐欺のモバイルバッテリーはAmazonマーケットプレイスから消えないだろうな、と思いました。
因って、モバイルバッテリーを買う時は、写真から判断して容量詐欺商品を或る程度見分けるのが重要になりそうです。
更に、万が一、容量詐欺商品が送られてきた場合に返品可能な様に、Amazonが発送する商品以外は購入しない事も大事です。