2026年にSandy Bridgeデビュー、Windows 10を32年まで使う

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2026年になってほぼ新品のSandy BridgeのPCをWindows 10で使い始める狂気

 2026年に、あえてSandy Bridge世代のPCを使い始める──しかも“ほぼ新品”。
 ……いや何言ってんだ、って話ですよね。

 ネタ見出しみたいな響きですが、普通に考えればそれこそ意味が分からない選択です。
 ただ別に、「2026年でもSandy Bridgeは戦える」みたいな話をしたいわけでもありません。

 単純に、2011年にサブ機用として買ったまま眠らせていた個体があって、2026年になってもう一台PCが必要になった。でも新しく買うのも微妙だし、放置していたのももったいない。
 ──じゃあ使うか、というだけの話です。

 とはいえ、そのまま使うならOSは選びたい。Windows 11は個人的に合わないので、入れる気はありません。

 そこで今回は、2032年まで使えるロングサポート版の Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021 を入れて、ゆるく運用してみることにしました。

 ちなみに、うちのSandy BridgeのPCのCPUは、みんなが大好きなi7-2600Kではありません。下の画像の詳細情報のように、低消費電力・低クロックのi3-2120Tです。
 ただ、メモリは余っていたものをとりあえず挿したので16GBあります。そして、Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021を入れたのは2026年3月なのに、マザーボードのリチウム電池が切れていたため、日時が狂っています。

 せっかくなのでこの記事では、同じように「まだWindows 10を使いたい」人向けに、このLTSC版についても軽く触れていきます。


ロングサポート版のWindowsとは?

LTSC系のWindowsは企業・組み込み用途向けOS

 通常のWindows 10は、いわゆる“半年ごとのアップデート(WaaS)”があり、最終的に2025年10月でサポート終了します。
ESU(拡張セキュリティ更新:Extended Security Updates)を利用することで、2025年10月14日のサポート終了後も、重要・緊急のセキュリティパッチを個人でも最大1年間継続して受け取れますが、そのサービスも2026年10月13日で終了します。

 一方で、企業・組み込み用途向けに用意されているのが LTSC(Long-Term Servicing Channel) です。

 特徴はシンプルで、

  • 大型アップデートなし(機能固定)
  • 長期間サポート(5年〜10年)
  • 安定性重視(変化しない)

 つまり個人向けではないものの、「変わらない代わりに長く使えるWindows」です。


主なLTSC / IoT LTSCのサポート期間一覧

 ロングサポート版のWindowsには複数の種類があります。

バージョン ベース サポート終了 SHA1
Windows 10 Enterprise LTSB 2016 1607 2026年10月
Windows 10 Enterprise LTSC 2019 1809 2029年1月
Windows 10 Enterprise LTSC 2021 21H2 2027年1月
Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021 21H2 2032年1月 76C3C10E38307D29FD8B4748522ED144DBA35829
Windows 11 IoT Enterprise LTSC 2024 24H2系 約2034年頃(10年サイクル) D5DD0A493B6A9C92F7F2A54BB2FB2544587A15FD

注意点:同じLTSCでも寿命が違う

  • LTSC 2019 → 10年(~2029)
  • LTSC 2021 → 5年に短縮(~2027)

 なぜかLTSC 2021だけ短くなっています。
 ただし、通常のWindows 10は2025年で終了するのに対し、LTSC系は別枠で長期サポートが提供されています。
 その中でも IoT Enterprise LTSC 2021だけが2032年まで使える のがポイントです。


LTSCの特徴(具体的な通常版との違い)

 LTSC(Long-Term Servicing Channel)は、一般向けのWindowsとはかなり性格が違います。
 一言でいうと、機能を削ってでも安定性を優先したWindowsです。


■ Microsoft Storeがない

 LTSCにはMicrosoft Storeが最初から入っていません。

  • UWPアプリ(ストアアプリ)は基本使えない
  • Xboxアプリなども非搭載
  • 必要なら手動追加は可能だが非推奨

 “アプリを入れて遊ぶOS”ではありません。
 ただし通常のWindowsと同じように使うことはでき、ゲームなどもインストールすれば基本的には問題なく動作します。


■ 不要なアプリがほぼ入っていない

 通常版にある、以下のようなものがありません。

  • ニュース・天気
  • Xbox関連
  • プリインストール系アプリ全般

 かなりクリーンで軽い構成。それがいいところです。


■ 大型アップデートが来ない

 通常のWindows 10は機能更新がありますが、LTSCはありません。

  • UIが変わらない
  • 仕様が変わらない
  • 勝手に機能が増えない

 ずっと同じ環境を維持できるので、変化を求めないユーザーにとっては理想的です。


■ セキュリティ更新だけ配信

  • 月例アップデート(パッチ)は来る
  • 機能追加は来ない

 “変わらないけど安全”という設計は、個人的にはかなり理想です。


■ IoT Enterprise LTSC版はWindows 11ですら別物

 IoT Enterprise LTSC版は、Windows 11ですらTPM 2.0不要でインストール可能であったり、通常版のような「広告プラットフォーム」化を免れていたりと、落ち着いていてかなり使いやすいOSになっています。
 よって、IoT Enterprise LTSC版のWindows 11も、OSとしては個人的におすすめです。

 このバージョンのWindows 11が一般向けに流通していれば、いわゆる“11嫌い”勢ももう少し少なかったのでは、と思ってしまいます。実際、使っていて不満の出にくいOSです。
 2CPU・Memory8GB程度の仮想マシンでも軽快に動作します。


LTSC系Windowsの入手方法

マイクロソフトのホームページでダウンロード

 一番簡単なのは、マイクロソフトの公式サイトから評価版のISOをダウンロードする方法です(簡単な登録が必要)。
 これをPCにインストールすれば、プロダクトキーがなくても動作します。

 ただし評価版なので、90日の使用制限があります。
 期限が切れた場合は、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、slmgr.vbs /rearm を実行することで日数をリセットできます。

 2回までリセット可能なので、最大270日使用できます。
 それ以降は再度クリーンインストールからやり直す必要があります。

 多少面倒ですが、小さめのSSD(今は高いので64GB程度でも十分です)にOSだけを入れ、データは別のストレージに置くようにすれば、復旧はそこまで大変ではありません。

 古いCore 2世代あたりのPCにWindows 11を入れている人は、正常にアップデートできないことが多く、そのたびに新しいISOでクリーンインストールし直しているケースもあるようです。それと似たような運用になります。


永続的に使えないのか?

 プロダクトキーを入手して認証すれば、通常のWindowsと同じように制限なく使用できます。
 ただし、正規の入手は難しいのが現状です。

 オークション(ヤフオク)などでは「正規版」とされるキーも販売されていますが、その表記が必ずしも信頼できるとは限りません。購入後に一時的に使えても、後から認証が外れる可能性もあります。
 利用する場合は自己責任となります。


その他の方法について

 マイクロソフトのサーバーに接続してアクティベーション(デジタル認証)を行う方法もありますが、こちらはグレーゾーンとなる可能性があるため、詳しくは説明しません。
 気になる方は、自己責任で、 massgrave と検索してみてください。情報が出てくると思います。


新規でパソコンを買うなら

 Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021をインストールしたPCは、実際に流通しており購入も可能です。
 ハードごと新規で用意するなら、これが最も手軽な方法です。

 価格の安い製品は非力なスペックなものが多いですが、ネットやメール程度の用途であれば、低クロック・低消費電力CPUでも十分成立します。
 むしろ重要なのは性能よりも、どのOSをどれだけ長く使えるかという点かもしれません。

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まとめ

 2026年にSandy Bridgeを使い始める──と聞くと、さすがに時代錯誤にもほどがあると思われるかもしれません。
 でも、手持ちで使えそうな旧式PCの中で一番性能がいいのがこれだったので、他に選択肢がなかったんです。

 ただ、眠っていたハードを再利用し、用途を絞って運用し、OSには長期サポート版を選ぶ。
 そうやって条件を揃えていくと、意外と普通に成立してしまうのも事実です。
 極端な話、用途とOSを選べば、Sandy Bridgeは2026年でも、消費電力に目を背ければまだ戦えると確認してしまったくらいには。

 そして調べてみると、同じような思想の構成──LTSCを入れた業務用PCなどは、実際に今でも流通しています。
 それも、もっと低スペックなPCでの利用が多いというのも興味深いところです。
 つまりこれは特別なことではなく、単に個人用途に持ち込んでいるだけ、とも言えます。

 もちろん、万人におすすめできる使い方ではありません。
 ですが、「まだWindows 10を使いたい」という前提に立てば、こういう選択肢も一応存在します。

 ここまでWindows 10の延命に執念を燃やしているのを見ると、「そこまでやる?」と思われるかもしれません。
 ただ、環境次第では普通に成立してしまうので、「じゃあ自分も試そうか」と思う人が一人くらいいても不思議ではありません。

 ……少なくとも、「こういうやり方もあるのか」と眺めるくらいには、ちょっと面白い話ではないでしょうか。

 でも、いずれ予算ができたら、Sandy Bridgeではなく、TDP6Wで高性能なN100あたりのオンボードマザーにWindows 10 LTSCを入れて使いたいとは思っています。


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