災害時に備える携帯浄水器と飲料水確保の考え方

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災害時に備える携帯浄水器と飲料水確保の考え方 「広告あり〼」
本記事は災害時の飲料水確保について一般的な情報を整理したものであり、すべての水源や方法の安全性を保証するものではありません。実際に利用する際は、製品の公式情報や自治体の指示を必ず確認してください。

1. 最近地震が多い。インフラ停止、断水が長期化した場合の備え

 近年、地震や豪雨などの自然災害が各地で発生しており、ライフラインが一時的に停止するケースも珍しくありません。特に断水が長期化した場合、飲料水の確保は生活に直結する重要な課題になります。
 水確保という目的で、池や川などの水を飲用に適した状態にする携帯浄水器は、以前からアウトドア用品やサバイバル用品として販売されてきました。近年では、防災用品の一つとして注目される機会も増えています。

 災害時に備えて飲料水を確保する方法はいくつかありますが、携帯浄水器は「水を運ぶ」のではなく、「その場にある水を利用する」という点が特徴です。一方で、フィルターには使用期限や交換目安があり、長期間保管したままでは性能が低下する可能性も指摘されています。

 そのため、携帯浄水器は購入して終わりではなく、定期的な点検やフィルター交換を前提に考える必要があります。こうした点を踏まえたうえで、防災用途としてどの程度実用的なのかを確認するため、基本的な仕組みや注意点を整理してみます。

 一般的な携帯浄水器は、高性能フィルターを通して水中のゴミや濁りを除去する構造になっています。製品によっては、数百リットル程度から、数万リットルの浄水能力をうたうものもあり、カートリッジ交換が可能なタイプもあります。

 アウトドアや車中泊などで日常的に使用する場合は、使用頻度に応じてフィルターの消耗が進みますが、防災目的で常備する場合でも、定期的な確認と交換を前提に考えることが重要です。

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2. 携帯浄水器は万能ではない点に注意

 ペットボトルに綿や砂利、砂などを詰めて作る簡易的なろ過器は、自由研究などで作った経験がある人も多いだろう。
 市販の携帯浄水器は、こうした簡易ろ過の仕組みをベースに、より細かいフィルターや構造を持たせた製品が多い。
 濁った水をろ過すると、見た目がかなり澄んだ水になる場合もあるが、見た目の透明さ=安全性ではない点には注意が必要である。

 しかし、水中の不純物は取り除けても、水中に溶解した有害物質は除去できないので、その部分には注意が必要となる。要するに、海水を携帯浄水器に通しても真水にはならない。

 その儘でも飲めそうな、川の上流の澄んだ湧水を浄化する事で、より安全に飲める水には出来るが、下流の生活排水が流れ込んでいる様な場所の何が溶け込んでいるのか判らない水は、幾ら携帯浄水器を通しても安全になったかどうかは判らない。この点を誤解すると、健康上のリスクを高める可能性がある。

 一般的には

 など、もともと生活用水として使われていた水をろ過する用途が想定されることが多い。

 一方で、水質や混入物が不明な水源については、携帯浄水器を使用しても安全性を判断できない場合があるため、安易に飲用するべきではない。

 とはいえ。風呂の残り湯やトイレのタンクの水が、安全な飲水に変わるだけでも、災害時にはとても有難いが。


2-1 参考情報:携帯浄水器で低減が期待される場合がある微生物の例

以下は一般的な情報整理であり、すべての浄水器で除去できることを保証するものではありません。 実際の性能は製品仕様や使用条件によって異なります。

 水から微生物を除去する滅菌濾過には、最低でも0.2 µmの孔径サイズの高性能なフィルターが必要。浄水器を買う時は、フィルターの孔径サイズを確認しましょう。


3. 水の殺菌・消毒に使われる次亜塩素酸ナトリウムとは

本項は災害時や非常時における一般的な消毒方法の考え方を整理したものです。 実際の飲用可否や使用方法については、製品の公式情報や自治体・専門機関の指示を必ず確認してください。

 次亜塩素酸ナトリウムをご存知でしょうか。強力な殺菌力を持ち、ハイター(花王の登録商標)等と称して市販されている漂白剤の中身です。

 安全度の高い日本の水道水の中にもカルキとして含まれ、水を殺菌する役目を追っています。カルキは正確には、塩素を吸収を消石灰(水酸化カルシウム)に吸収させて製造する、次亜塩素酸カルシウムの事を言います。

 キャンプ等のアウトドア、非常事態、サバイバルで、きれいな川の上流の水や湧き水を利用するときなど、簡易ろ過だけでは水の安全性が心配な時に、殺菌殺ウイルスの消毒にこの次亜塩素酸ナトリウムを利用する場合があります。

 実は、飲用水の消毒に使える、次亜塩素酸ナトリウムを成分とする医薬品の殺菌消毒剤品ピューラックス、食品向のピューラックス-S(食品添加物)といった薬も市販されています。
 界面活性剤や香料などの添加物を含まない塩素系漂白剤が、やむを得ない状況で代替として検討されることもあります。

 水道水の塩素濃度は最低0.1ppm~最高でも1.0ppm未満です。平均すると0.4ppmくらいが多いようです。
 例えば、東京都水道局では、蛇口における残留塩素濃度を0.1 mg/L以上0.4 mg/L以下とする管理目標を設け、水質検査や現場計測による確認を日々行っています。これは国の水道法で定められた基準(0.1〜1.0 mg/L)よりもやや狭い範囲で、塩素のにおいを抑えつつ消毒効果を確保するための取り組みです。
※この数値はあくまで一般家庭の水道水の目安であり、災害時の応急処置とは異なります。参考:東京水道局

区分 水質指標 内容・基準
満たすことが必須の項目 水質基準適合率 すべての水質基準を満たしているか
残留塩素安全確保率 残留塩素が0.1mg/L以上
都の独自目標 放射性物質不検出率 放射性ヨウ素131、
放射性セシウム134、137
農薬類不検出率 水道水中の農薬類が不検出であること
総トリハロメタン目標達成率 水質基準の50%以下
(トリハロメタン4物質の合計)
有害有機物目標達成率 水質基準の50%以下
四塩化炭素、シス及びトランス-1,2-ジクロロエチレン、
ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、
ベンゼン、1,4-ジオキサン
有害金属目標達成率 水質基準の50%以下
カドミウム、水銀、セレン、鉛、ヒ素、六価クロム

あんぜん・あんしん水質指標の七項目(東京都水道局より)

 川の水や井戸水についても、適切な濃度管理と十分な接触時間を確保することで、飲用可能な水に近づけられる場合があります。
 とはいえ、これはもうこの手を使わなければ終わるという状況の最終的な手段と考えて下さい。

 しかし、災害時に備えて常に次亜塩素酸ナトリウム(添加物が一切ない物に限る)も用意しておくと安心なのは間違いありません。
 ただ、液体の次亜塩素酸ナトリウムは時間とともに有効成分が薄くなるので長期保存が効きません。
 安定した長期保存を考えるのであれば、水に溶けると次亜塩素酸を発生させる粉末状態のジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの方が便利です。


3-1 次亜塩素酸ナトリウムの消毒力

 以下の囲み内の菌やウイルスを次亜塩素酸ナトリウムは殺すので抗微生物スペクトルは広いです。但し、芽胞を形成する細菌に対しての殺菌効果は弱い様です。

  • グラム陽性菌
    • 炭疽菌・化膿性レンサ球菌……etc
  • グラム陰性菌
  • 真菌
    • カビ・キノコ、酵母……etc
  • ウイルス
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