歯磨きできないとき、どうする?
歯と歯茎の健康のためには、毎回食後にしっかり歯磨きができれば理想です。しかし、外出中や仕事中など、どうしても難しい場面はあります。
さらに、マウスウォッシュも手元にない。そんなときの一時しのぎとして「水でうがいするだけでも意味はあるのか?」と疑問に思い、その効果について調べてみました。
水うがいの効果とは?
① 食べかすの除去効果
水でしっかりぶくぶくうがいをすることで、歯の表面や歯間に残った食べかすをある程度洗い流すことができます。
特に歯と歯の間に水を通すようなイメージでうがいをすると、より汚れを落としやすくなります。
プラーク(歯垢)は時間が経つほど固まりやすいため、食後すぐに物理的に流すだけでも予防効果は期待できます。
② 細菌の増殖を抑える
口の中は食後に酸性に傾きます。
うがいをすることで糖分や酸を薄め、口腔内環境を中性に戻しやすくなります。
これにより、虫歯菌が活発に活動する時間を短くする効果が期待できます。
③ 風邪予防にも効果がある?
水うがいは口腔内だけでなく、喉へのウイルス付着を減らす効果も指摘されています。
習慣的にうがいをする人は、呼吸器感染症のリスクが下がるという報告もあります。
水道水でうがいする場合、微量に含まれている塩素が影響している可能性もあると考えられています。
どのくらい効果があるのか?
正直に言えば、水うがいは歯磨きの代わりにはなりません。また、マウスウォッシュほどの殺菌力もありません。
しかし、「何もしない」よりは明らかに良い方法といえます。
外出時の“最低限のリセット”としては十分意味があります。
より効果的な水うがいのやり方
- 汲みたての水道水が理想(微量の塩素を含む)
- 20~30秒ほどしっかりぶくぶくするのを、2~3回繰り返す
- できれば強めに頬を動かす
- 水が歯の間を通るのを意識する
雑に1回行うのと、意識して行うのとでは効果に差が出ます。
水がない場合はお茶でもOK?
緑茶に含まれるカテキンには抗菌作用があります。
食後に緑茶で軽くうがいをしてから飲み込む方法は、理にかなっているといえます。
実際、食後の緑茶をすすめる歯科医もいます。
緑茶を頻繁に飲む高齢者のほうが、残存歯数が多い傾向があるという興味深いデータもあります。
粉末緑茶を少量のぬるま湯に溶かし、濃いめの緑茶でうがいを行う方法も効果が期待できます。
※ただし、糖分入り飲料は逆効果になるため注意が必要です。
水うがいを習慣にするとどうなる?
- 朝起きた直後
- 寝る直前
- 夜中にトイレで起きたとき
- 外出先での食後
こうしたタイミングで水うがいを挟むように心がけると、口腔内の細菌量を低く保ちやすくなります。
虫歯や歯周病の予防に役立つため、小さな習慣でも積み重ねることで大きな差につながります。
水うがいのまとめ
水うがいは「万能」ではありません。
しかし、歯磨きができないときの応急処置や、外出先での簡易オーラルケア、風邪予防の習慣としては十分価値があります。
“何もできない”より、“水でぶくぶく”の方が明らかに良い選択です。
地味ですが、続ける価値のある習慣といえるでしょう。
なお、就寝中は唾液分泌が少なく細菌が繁殖しやすくなります。そのため、就寝前には念入りな歯磨きが重要です。
私は1日1回、夜寝る前に歯磨きとあわせて水圧式の口腔洗浄器を使用し、歯間までしっかりケアしています。マウスウォッシュも併用しています。
水うがいは、あくまで外出時や歯磨きができない場面での補助・応急処置という位置づけです。
- 一般社団法人 日本訪問歯科協会 実践!口腔ケアマニュアル — 歯磨きのコツ
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