空気品質検出器 サンワサプライPM2.5測定器CHE-PM25購入 エアコン送風口の空気は汚いか計測 レビュー

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生活

室内の空気の汚れを調べたい 空気品質検出器購入

 室内の空気がどの程度汚れているか……もっと明確にいうと、室内の空気中にカビの胞子がどの程度漂っているか? エアコン(冷房)の送風口から吹き出す空気には、どの程度のカビの胞子が混じっているのか?
 その辺りを、参考程度にでも構わないので視覚的に捉えたくて、室内に漂うPM(粒子状物質)の量を測定可能な空気品質検出器を購入しました。

カビの胞子をPMで分類すると……

 カビの胞子は、一般的に直径2〜10マイクロメートル(µm)程度の大きさです。これをPM(粒子状物質)で分類すると、PM2.5とPM10の範囲に該当します。

  • PM10: 直径10マイクロメートル以下の粒子で、カビの胞子の多くがこの範囲に含まれます。
  • PM2.5: 直径2.5マイクロメートル以下の粒子ですが、カビの胞子の一部もこの範囲に入る事があります。

 但し、殆どのカビの胞子はPM10の範囲に入ります。

PM測定器は空気中のカビの胞子濃度を正確には測れ無いが参考にはなる

 一般的なPM測定器(PM2.5やPM10を測定する機器)は、粒子の総量を測定するものであり、カビの胞子だけを特定して測定する事は出来ません。しかし、カビの胞子はPM10の範囲に該当する為、PM10の値が高い場合、カビの胞子を含む粒子が空気中に多い可能性があります。

 しかし、PM測定器の数値の上昇がカビの胞子によるものかどうかを特定する事は出来無い為、カビの胞子の正確な量を測定する為には、専用のカビ検出キット空気サンプラーを使用する必要があります。これらの機器は、特定の微生物やカビの種類を検出する為に設計されています。

 PM測定器の測定結果は、参考程度にしかならない事を頭においておく必要があります。

PM2.5測定器はちゃんとした日本語マニュアルの付属を期待してサンワサプライ製を購入

 Amazon等の通販サイトを探すと、空気品質検出器はそれこそ3000円くらいから、中国製の安いけどちゃんと使えるか判らない製品が大量に販売されています。
 そんな玉石混交状態の中から、もし初期不良があっても返品可能なAmazonが販売している商品で、日本語のちゃんとしたマニュアルの付属が期待出来るという条件で探してみると、サンワサプライが輸入販売している空気品質検出器/PM2.5測定器が見付かったので、無難そうな雰囲気のそれを選択し、購入しました。

 届くのが速い時は只管速いAmazonですが、この商品も配送迅速で、注文した翌日には届きました。
 さて購入したこの商品、物自体は中国製ですが、サンワサプライで取り扱っているだけあって、読んで意味不明の謎の日本語で書かれたマニュアルではなく、サンワサプライが用意したのであろう、文法的にも問題の無い日本語表記のマニュアルが、ちゃんと付属していました。
 測定器関連を買って、付属のマニュアルが意味不明の日本語で書かれていた場合、製品の使い勝手が著しく悪くなるので、今回サンワサプライを選んで正解でした。

 この空気品質検出器ですが、PM2.5、PM1.0、PM10、HCHO(ホルムアルデヒド)やTVOC(総揮発性有機化合物)の空気中の濃度を測定して、結果を数値で表示してくれます。

エアコン送風口の空気の品質を調べてみる

 空気品質検出器の使い方ですが、先ず空気が綺麗そうな場所でキャリブレーション/Calibrationを行います。
 我が家の場合、キャリブレーションはエアコンの無い台所で行いました。換気扇を暫く回して、部屋の空気の換気をしてから、空気品質検出器の電源を入れてキャリブレーションを開始しました。
 較正終了後、空気品質検出器を通常動作させて5分待つと、その場の空気品質が検出されます。
 台所の空気の品質は特に悪くなく、表示された数字は良好でした。PM2.5もPM10も少なく、空気中に殆ど漂ってはいない様です。

↓台所で測定↓

 次は空気品質検出器をエアコンのある部屋に移動させます。この部屋は、5月頃に室内機からの水漏れでカラーボックスの裏にカビが生え、コバエが大量発生しました。冬には結露で水滴が着き易く、湿った窓枠や壁にもカビが生えた事があります。
 カビが生えた場合、見える場所は全て塩素系漂白剤で掃除していますが、エアコンの内部等を含め、見えない部分にはきっとカビが残っていると思われます。
 因って、室内の空気中にも多分、カビの胞子が少なからず漂っているのではないかと、常々危ぶんでおりました。

 その憶測は当たっているのか、外れているのか?
 それを確かめる為、冷房運転のエアコンの送風口の前、エアコンの冷風が直接中る位置に空気品質検出器を置いて、暫く待ちます。

 さて、結果は如何に? ネタバレは下の画像を見て下さい。

↓エアコンの送風口の空気品質。HCHOとTVCOが跳ね上がっているのは、測定中に隣の部屋でアルコールスプレーを使ってしまった為です。↓

↓暫くしてから再測定。HCHOとTVCOが下がりました。↓

 あらら、意外な事に、PM2.5もPM10もかなり少ないです。もっと高いと思っていたので、予想外の結果です。
 実はカビの胞子、私が心配する程、室内に飛んでないのでしょうか? エアコンの除湿効果で湿度がそれ程高くないから、今の時期は大丈夫なのでしょうか?
 もしかしたら、この部屋には空気清浄機が置いてあるので、それが稼働しているお陰でPM2.5もPM10も少ないだけなのかも知れません。
 取り敢えず、この様子だと、室内でカビの胞子を大量に吸い込みながら生活している危険性は低そうです。
 それが判ったので、一先ずは安心しました。
 部屋の空気のきれい汚いが数値で確認出来るというのは、疑心暗鬼から抜け出す手助けになるので、非常に良い事です。

室内のPM2.5やPM10の理想的なレベル

 室内のPM2.5やPM10の理想的なレベルは、健康を保つ為に出来るだけ低い事が望ましいです。以下は、一般的に推奨される基準です:

PM2.5の基準

  • 理想的なレベル: 0~12 µg/m³
    • これが健康的な範囲とされています。
  • 12~35 µg/m³: この範囲では、特に敏感な人々(子供、高齢者、呼吸器疾患のある人)に影響が出る可能性があります。
  • 35 µg/m³以上: 健康へのリスクが高くなり、できるだけ減少させるべきです。

PM10の基準

  • 理想的なレベル: 0~20 µg/m³
    • これが健康的な範囲です。
  • 20~50 µg/m³: 健康に軽度の影響がある可能性がありますが、許容範囲とされています。
  • 50 µg/m³以上: 健康リスクが増大し、特に敏感な人に影響を与える可能性があります。

室内空気の維持

 理想的には、PM2.5やPM10の値を可能な限り低く保つ事が望まれます。空気清浄機の使用、定期的な換気、カビやほこりの発生を防ぐ清掃などが有効です。

 また、各国の基準や規制は異なる場合がある為、地域の環境基準に従う事も重要です。

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