静電気除去 帯電防止 静電気帯電除去バンド自作 冬に活躍 静電気を逃す パソコンのメモリ交換時等に

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DIYと自作

冬に多発する静電気のパチパチ 除去グッズを自作する

 衣類の摩擦で発生した静電気が身体に蓄積するのか、冬はドアノブ触るとバチッと来るし、指先にビニールが纏わり付いたりして、本当に鬱陶しいです。
 因みに、身体に静電気を帯電した状態で、精密な電子基板を触ると……例えば、パソコンのメモリ交換をしたりすると、破損の恐れがあるそうです。

 それで今回は、簡単に作れて効果のある、実用性が期待出来る静電気除去グッズを自作してみようと思います。
 帯電防止や静電気防止、除去用のストラップやバンド等と言う名称で市販されている製品と同等の物です。

 以下、材料です。

静電気除去用バンドの材料

  • クリップ1個(金属製なら事務用品の目玉クリップとかで構いません)
  • 被覆電線1〜2メートル程度(線は細くても問題無いです)
  • 1ミリ径くらいの針金少々(皮膚に触れても汗で錆び難い材質が理想)
  • 熱収縮チューブ少々(細めのやつと太目のやつ)
  • 1MΩ程度の炭素膜or金属皮膜抵抗1本(電子パーツ店に行くと1本1円くらいです)

 材料とは別で、はんだこてとはんだが必要です。

 材料が何処の一般のご家庭にでもある身の回りの品なのかと問われると流石に不安になりますが、ちょっとDIY趣味のある人の家になら多分あるんじゃないかと思います。

 自作好きなら仮に買っても他の工作にも流用が効くし、無いならこの機会に購入もありなんじゃないでしようか? 材料自体は安い物ばかりてす。

材料の中の抵抗って何に使うの?

 身体に蓄電された静電気は、金属部分に触れるとバチッと勢い良く放電してしまいます。
 この静電気の放電を制御する為に抵抗を使います。こちらを参考にすると、10の5乗以下の抵抗値だと静電気を素早く逃がす導電性となる様なので、それを静電気拡散性くらい迄の緩やかレベルに落とすのに1MΩの抵抗が必要になります。

製作過程

 針金を5センチくらいに切ります。私は、ダイソーで買った0.9ミリ径の真鍮線を使いました。
 針金を真ん中から曲げて端に1Ωの抵抗をはんだ付けします。

 アルミ製の針金を使うと、普通のはんだでは付かないので、はんだ付けに苦労します。
 ステンレス製の針金も、アルミ程ではありませんが、やはり普通のはんだでは、はんだ付けが困難なので苦労します。

 付けた状態が下の写真です。

 抵抗に被覆電線をはんだ付けします。
 下の写真の様にして下さい。

 熱収縮チューブを被せます。抵抗が隠れるくらいに被せます。
 下の写真の様にします。

 抵抗にはんだ付けしたのとは逆側の被覆電線を目玉クリップにはんだ付けします。
 目玉クリップはダイソーで買った商品です。
 下の写真の様になればOKです。

 被覆電線が断線しない様に熱収縮チューブを被せます。
 下の写真の様にして下さい。

 工程なんてあってない様なものなので、あっと言う間に完成しました。
 下の写真が完成品です。

 バンドか何かで腕に着けて使います。
 下の写真は、ダイソーで買ったコードを纏める用のマジックテープ式のバンドで巻いています。
 ゴムバンドなんかで留めても大丈夫です。

完成した自作静電気除去バンドの使い方

 基本は、クリップをアースに繋ぐだけです。
 普通のご家庭にある手軽なアースとしては、水道管等でしょうか。
 静電気が身体に帯電した状態で触るとバチッと来る箇所が、取り付け場所としてはおすすめです。

 車で使用する場合は、クリップをシートレール等に取り付けます。車体アースに使える場所です。
 そうする事で、シートと衣類等で発生し身体に帯電した静電気が車体に逃げます。

 パソコンのマザーボードを触ったり、メモリを入れ替えたりする時は、パソコンのケースの金属部分にクリップを付けます。

 精密な電子基板を触ったりするには、下に誘電性のマットやゴムを敷いて、クリップをそのシートに付けます。
 下にブリキ板を敷いて、それにクリップを付けても大丈夫だと思います。私はマットを買う前は、そうしていました。
 この敷物の上に電子基板を置いて作業すれば、静電気防止になります。

 Amazonで、誘電性マットやシートが安く売られているので、それを買って利用するのが楽です。
 ホーザン製の誘電性マットなんかには、専用の静電気除去バンド用の取り付け用のスナップが付いていたりしますが、その部分をクリップで挟めば大丈夫です。

 自作静電気除去バンドの1個辺りのコストは安いので、幾つか作って、家に車に職場にと置いておくと便利じゃないかと思います。
 大量生産すればする程、市販品を買うより安い自作品のお得感が引き立ちます。

 冬に厚着して家でゴロゴロしていると静電気が溜るので困っていると言う方は、この静電気除去バンドを腕に付けて、クリップをスチール製の棚に挟んだり、床に敷いた誘電性マットに繋いでみて下さい。
 壁や床に掌で触ると静電気が逃げるのと同じ理屈で、静電気の帯電が地味に改善される場合があります。
 電気伝導体である針金を、誘電性テープでスチール棚なんかには貼り付けて、そこにクリップを挟むと効果的です。

 個人的には、結構効能を実感していますので、気になる人は一度、試してみて下さい。
 効能には個人差があるので、必ずしも効果が出ると保証はしませんが。

アルミ誘電テープをスチール棚に貼り付けて簡単アース

 導電性アルミテープと言う商品がありまして、これは表面はアルミで、裏面の糊の部分にも導通が存在するというテープです。
 これをスチール棚等に貼り付けて、クリップで挟めば、簡単なアースになります。
 物凄く効果が期待出る訳ではありませんが、衣類に帯電した静電気を大なり小なり逃がしてはくれます。
 少なくとも、市販品の帯電した静電気を空中放電で逃がす系のブレスレットなんかよりは、遥かに放電してくれます。(個人的な感想)
 ドア等に貼り付けて帯電した静電気を逃すステッカーが市販されていますが、やってる事は同じですので。

最後で身も蓋も無い話をすると…… 態々自作しないでも静電気除去製品は普通に安く買えるのだけど

 私は趣味で自作しましたが、静電気除去用のリストバンドはAmazonとかで実は普通に市販品が安く買えたりします。
 作るのが面倒だって方は、高いものではないので手間を省いて市販品を買って下さい。多分市販品を買った方が、見た目のクオリティは高いです。
 4個も不要って人や、DIYが趣味で作る作業自体が楽しい人は是非自作して下さい。
 逆に大量に必要な場合も、自作した方が安く済みます。

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